観ていたAVをあわてて消すかのような
子とともに起き、一階に下る。
今日は雨なもんだから、出掛けないとはじめから決めていた。
そうするとなんとなく心が軽い。
パソコンを起動させ、溜まっていた記事を仕上げる。
と同時に新しい企画書も提出する。
昼、お義母さんのお宅へご飯を食べに行こうと扉を開けたら、雨がしとしと降っていた。
子を抱き抱え、やはり難民よろしく小走りで移動する。
今日は、私が気まぐれで買ったレトルトのカレーとお義母さんが炒めた野菜。
偶然にもちょっと豪華なカレープレートが完成した。
こんな偶然の産物がとても好きで、そこで得た達成感は夜眠りにつくまで持続する。
とても幸せ燃費が良いほうだとわれながら思う。
子にシルクの入ったたおやかな黄色のストールを掛けてくれたお義母さん。
海外のどこそこで買ったと言っていたが、国名を忘れてしまった。
「デザインはダサいんだけど、質は良いのよね」
黄レンジャーかカレーパンマンみたいなもんか。
つい三枚目に回りがちだけどここぞというときに…頼りにはならないか。
ストールをどうにか人に例えられないかと思案しているときだった。
そのあまりのたおやかさゆえ、子のボディラインがシルキーに浮かび上がっていたのだ。
わたしはそのとき初めて、赤ん坊×エロスという禁断の思考に至ったのだが、
よくよく見ると「みつばちハッチ」のレトロでほんのり官能的なかわいさにも通じるものがあったので、そのままインスタにアップした。
あとで気がついたのだが、たまたま子の頭の下にあったお義母さんのエプロンのひもが、触角のようになっていて、これも偶然の産物だった。
達成感がさらに持続することとなるが、ただの親ばかである。
食事も子の世話も落ち着き、夢中になっている「BANANA FISH」の続きを観る。
世界を揺るがす麻薬「BANANA FISH」をめぐるマフィアや政治家の抗争と陰謀、それに巻き込まれるアメリカ人と日本人の少年の心の絆を描く名作だ。
高校生のときに友人から原作を勧められて読んだのだが、当時は物語が難解すぎて(あたまがわるい)完読には至らなかった。
しかしアニメという形で改めて観ると、まぁ面白いのなんの。
もはやBLとか尊いとか言ってられないレベルのシリアスさで、鬱展開も非常に多いのだが観るのをやめられない。
子どもの顔色を見ながら「あと少し、あと少し」と言いつつ、気がつけば二日で13話まで到達していた。
視聴中は常に眉間にしわが寄ってる状態であるため、おでこあたりがやや疲れている。
とまあこんな感じでお楽しみタイムを過ごしていたとき、お義母さんが階段を降りて「ごめんくださいなぁ」と部屋に入ってきた。
わたしは「どうぞどうぞ〜」といいつつ、なぜかあわててリモコンを手に取り、さっとEテレに切り替えた。
なんだこれ。思春期の高校生みたいだ。親が部屋に来る気配を感じ、観ていたAVをあわてて消すかのような。
そんな男子高生の気持ちが、なぜかいまここで。
やはり赤ん坊を寝せてハードロマン少女アニメを観ているという状況がわたしなりに後ろめたかったらしい。
自室に戻って、やりかけの仕事をする。言葉を考えるのは難しい。来世は糸井重里になりたい。
夜、2本目のチョコミントアイスを食べるために家事を少しやってから、うまうまと食べた。
1日で、チョコミントアイスで400kcalも摂取するなんて聞いたことがない。
しかし夫が1口食べたので、もはや0kcalだ。ありがとう夫。
次の日も朝が早い夫だが、自身が企画した「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描く」イベントの準備をしていた。
略してBBJBだ。ランニングマンが登場しそうな勢いだ(ちなみに妹はウォーキングマンだと思っていた)。
「もしも磯野波平がフランシス・ベーコンのコレクターだったら」を見て夫と爆笑し、
謎の進化と展開で話題のくら寿司のWEB漫画を見て1日の終わりを過ごす。
こりゃ薄い本が出るのも時間の問題だなと思いながら、夫の寝息を横に眠りについた。
【記事を書かせていただいてます】
【日常あれこれ】
1/31 うろんな客#読み聞かせ #絵本がない #大人向け絵本
アップルウォッチねぶねぶ事件
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年1月31日