車中で外郎売りを連呼する
いま、お義母さんのなかでは、映画「沈黙ーサイレンス」からの黒島集落世界遺産認定からの天正遣欧少年使節団ドラマからの〜で、知的好奇心のアンテナがマックスな状態のようだ。
今日もそれ関連の講話を聞きに出掛けて知識を調達し、わたしが出掛けるまでの3分の間に「かくれキリシタン」と「潜伏キリシタン」の違いを説明してくれた。
3分間キリシタンだ。
取り入れた知識を人に話すことは、脳みそにしっかりと刻みつける行為だ。
何度も行うことで、それは深くなり枝を広げていくのかもしれない。
わたしも10円ガムの包装紙の裏についてるあみだくじのような脳みそのしわをもっと増やしたいものだ。
西海市で、元ながさきプレス編集長を招いたトークパーティーがあったのでお邪魔してきた。
場所は築90年の古民家ゲストハウス。片道1時間、暗い道を「ほんとにここか」と疑い進みながらたどり着いた。
着いた瞬間に見た建物からのあたたかな光は、ゲーム「かまいたちの夜」に登場するペンション「シュプール」にも似た…だめだ、それでは死人が出る。
ともかく、そのイベントは、
編集とは、という観点を、媒体のものに限らず生活そのものにまで広げた、とても実用的な内容だった。
ここでは「編集思考」と呼んでいた。
参加者は編集者やライター、商品開発者や技術者、市の職員と大変バラエティに富んでいた。
グループワークののち、食事を囲みながらの談話があった。
畳にちゃぶ台や座布団が並ぶイベントスペースは、盆か正月に親戚が集まったかのような雰囲気に。
わたしはばっちりゲストさんの近くを陣取り矢継ぎ早に質問してしまった。
美味しそうな筑前煮のしいたけがしばらく宙に浮いていた。
以前の職場でお世話になったひととも再会し、色々な方々と名刺交換もできたのでとても収穫があったようにおもう。
1人でこんなパーティーに参加するなんてコミュ障のわたしには考えられないことだったが、ノーブレーキで突っ込むのもたまにはいいかもしれない。
帰り道は、眠くならないよう大声で「外郎売り」を3回暗唱しながら車を運転した。
強敵フレーズ「書写山の社僧正」は3回とも噛んだ。
帰り着いたときは夫も帰宅していて、子とともに眠りについていた。
なんだか自分だけ楽しいことをして家を空けていたことに心底申し訳なさを感じつつ、夫が職場で飲むエナジードリンクをつくる。
お義母さんが買ってきたもので、粉末を水で溶かすと、ユニクロの派手なピンクのパーカーみたいな色になる。
前回買ってきた粉末は、溶かすとTVに出てくる怪獣か宇宙人の血のような色をしていた。
夫いわく、そっちの方がギンギンに効いたという。
お義母さんに子を見ててもらったお礼を言おうとおもったが、寝ているのを起こすのも悪いのでLINEした。
「こんど何かケーキおごらせてください!」と書いたが、ちょっと安すぎるかもと反省した。
子を寝かしつけ、部屋を真っ暗にして布団に入り、ベランダの掃き出し窓を見やる。
カーテンが全開だった。
明日は雨かもと予報では聞いていたが、星がきれいだったのでそのままにしておいた。
【記事を書かせていただいてます】
【日常あれこれ】
編集のお勉強にイテキタヨー!#編集 #ワークショップ #トークイベント #西海市 #ゲストハウス森田屋
ミュシャ好きなので書いてて楽しかったです。佐世保にきます。https://t.co/ECRQtjT8LF #佐世保 #させぼ通信 #ミュシャ展 #イベント #ハウステンボス
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年2月6日