花椒と桃の節句と女系空間
母と妹が、子のようすを見に家に遊びにきてくれた。
いつもお昼ご飯を買ってきてくれるのだが、立ち寄りやすい店がモスバーガーしかないので高確率でそうなる。
新商品だからということでマーラーチーズバーガーを買ってきてくれたのだが、かなり本格的な花椒で口がしびれた。
舌や口がしびれるのは好きだ。
ケセランパサランが口の中にいたらこんな感じなのかなと思う。ぼわんぼわん
子を囲み団欒をする。
すっかりみなさん子に夢中だ。
母親としては「子よ、よくやった！」とニマニマしてしまうばかりである。
周囲の笑いに反応して笑い返すようになった。
もちろん周囲の笑いの数が多勢すぎて、子が取った作戦はおそらく「笑い声の重み上げる」だった。
エァー、エヘー、ケタケタ、と笑いの質がグレードアップしていき、
最終的にはゲタゲタゲタッッ！ガッ！みたいな大きなカエルのような笑い声になっていた。
楽しそうでなによりだった。
お義母さんが部屋に遊びにきてくれた。
みんなで子とモスバーガーで時間を過ごす。
子の成長について、おばあちゃん×2と伯母と母親でキャッキャ話す。
女系空間だ。
「女子会じゃー！女子会しようやー！」とお義母さんが子の隣でニッコリ笑う。
おお…なんか良い感じだ。
わたしの家族と愛する夫の家族とそのハイブリッドのわが子が女子会とな。
これまたぼわんと幸せな感覚にしびれてしまった。
先日妹からもらったパンダの親子のチョコレートを開封し、ボリボリむさぼる。
笹の葉のイラストがプリントされたチョコはガナッシュが入っていて口どけなめらか、
パンダ達はベースがホワイトチョコで優しい味がした。
妹は「パンダだとは思っていたけどまさか本当に白いとは」と訳のわからないコメントをしていた。
白と茶色に色分けされていたことに驚いたようだ。
思い切って頭からガブッとかみつくと「進撃の巨人か！」と、まさかの60代の母からツッコミが入ったので吹き出しそうになった。
子の初節句に、ということで、母の家で飾っていたというニャンコ雛人形をもらった。
2匹のお雛ニャンとお内裏ニャンがニッコリいたずらっぽく笑っている。
母らしい作りだ。
どこか飾るスペースを作ろうと思った。
妹が、私の大好きな東京土産の袋をぶら下げていたのでアイコンタクトで「それくれるのか」と言ったらなんと中身は薄い本3冊だった。
うち1冊はわたしが7-8年前にドハマりしていたペルソナ4の主人公×花村合作本でもともとは妹の私物だったもの、残り2冊は新品のヒプマイ本だった。
母がトイレに立っている間、薄い本の話題になった。
「前も（開始2コマで事が進んじゃう）新品本もらったし、そんな気を遣わなくても」と言おうと思ったが、理由を聞くと「ダブったから」とのことだ。
ガチャガチャや食玩でダブることはあっても、同人誌でダブるなんて聞いた事がない。
なんでも、1冊は「通販で頼んでいたが届く前に待ちきれなくて買ったやつ」、もう1冊は「通販で個数を間違えて2冊にしてしまったやつ」とのことだ。
そんなことってあるのか。
ダブりの内容がやや自分の行動が働いている分、高度すぎやしないか。
幼い頃に経験した、ダブったからあげるというのをまさか30代になって同人誌でやることになるとは夢にも思っていなかった。
母が戻り、再び節句の話になる。
父方の祖母の家の近くに、小さなお寿司屋があった。
寿司屋といっても、CMもやるし、子ども向けのドラえもんの容器に入ったちらし寿司を売っていたところだ。
「名前…なんだっけ…」としばらくみんなで考えていたが、
小僧寿しチェーン！！！と思い出した時はかなりスッキリした。
とても言葉の並びが気持ちいい。
しかも滑舌の練習にもなる。
素晴らしいネーミングだなと改めて感じた瞬間だった。
夜勤明けの妹はうつらうつらとしていた。
話はゆるゆると続く。
子育てに詰まったら、産む前の気持ちに立ち返れだとか、
女性が集まるとなにかと大変だ、という話をゆるゆるゆるとしていた。
女系空間のなかで生まれる話題もまた別の女系空間だった。
桃色でふんわりしているけどボンワリとしてビリリとする。
濃厚なピーチジョンの香りが漂ってきてピンクのもやでもかかってくれたら、まぁそんな細かいことはいいじゃないかと、うっとり溶けてしまえそうなのに。
晩御飯はお腹いっぱいだったけど、ひじきパスタを作って完食した。
【記事を書かせていただいてます】
【日常あれこれ】
小僧寿しチェーン！！！！！！
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年2月20日
