ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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こくもつの匂いがする

朝7時に夫を送り出す。

ベッドに入ったまま「行ってらっしゃい」と言うのと半々ぐらいだが、送るときは玄関の外に出て、車で出勤する夫に手を振る。

工夫を凝らした踊りを加えたくなったが、車をぶつけたりされると申し訳ないので思いとどまった。

 

お義母さんに子を預け、予約していた万津町の美容室へ行く。

共通の知り合いも多く顔なじみなうえ、オーナーさんの人柄も気さくで楽しいので行きつけにしている。

ポイントカードももう少しでたまりそうだ。

基本的に会話は苦手なんだけど、子の話から仕事の話まで、もりもり喋ってしまった。

人見知りだけど人間好き、という部分が共通していて居心地がいいのだ。

このお店があるエリア・万津町は、飲食、雑貨、服飾、美容など若いオーナーが経営する店舗が集まっており、佐世保に新しい風を運ぶニュースポットとして近年注目されている。

長崎市のフリー雑誌「ながさきプレス」もその魅力に注目し、2年前に大規模な特集記事を組んでいた。

そのときに取材をしていた編集長の話になり、特集記事のつくりかたや人柄の良さについて話しあった。

うちは情報系だと割り切っているなら別だけど、基本的に記事には、人の良さや面白みなど若干のドラマがにじみ出るべきだと再確認。

あと、お金の管理って大事っすね、という、人生の折り返し地点にきたかのような話をしていた。

とても、良いカットをしてもらったので、帰り道に窓ガラスに反射する自分を全身眺めてウフフとなった。

こんなの何ヶ月ぶりか。春だからか。

 

家に戻り、子とお義母さんと過ごす。

子の服は、油断すると、よだれの跡がスタイ状に広がってしまう。よだれスタイである。

子をソファに寝かせていると、お義母さんが「孫ちゃんって、穀物の匂いがするね!」と言い出した。

おお…こくもつ。

こんなほんわりした響きがあろうか。

のどかなトウモロコシ畑にうちの子がぽんぽん生えてて収穫されるという絵面を想像して微笑ましくなった。

同時に、「十二国記」の描写にもある、木になる赤子?的なものも思い出した。

 

夜は夫と、バンド「ミッドナイト・トーキョー」がゲストで出ているローカルラジオ番組を聴いて投稿して笑った。

CD50枚、だれに当たったんだろう。

 

子にミルクをあげるあげないで若干ピリッとしたまま夫を寝かせてしまった。

わたしとしては、ミルクの缶に書かれている目安値が気になってしょうがないのだ。

それ以上あげたら吐き出さないかなぁとか、黒ひげ危機一発の樽に剣を刺しているような気持ちになる。

しかし、飲みたいようなら欲しがるだけあげていいと考えると、気持ちが少し楽になる気もした。

けどもやはりあげすぎは禁物だ。

穀物だって、やりすぎは枯れちゃうじゃないか。

農業やったことないけど、子育てと似た部分が多々あるんだろう。

同じ日なんて一度もないし、機嫌だってお天気のようにコロコロ変わるのだ。

夫にごめんねとささやいて、満腹でスヤスヤ眠るこくもつの寝顔をみながら、わたしも眠った。

 

 

 

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PKやまもと | させぼ通信

 

 

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