ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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右のよだれを拭かれたら、左のよだれも差し出すべし

ヱヴァンゲリヲンと日本刀展が、佐世保市博物館島瀬美術センターにやってくるという。

近年はクールベルノワールマティスなどの油彩画を集めた印象派展や、「させぼんジュール♬」のキャッチフレーズでフランス近代絵画とラリック展など、西日本でも大規模な企画展を開催。

コンサートや来場者参加型のイベント、カフェとのコラボなど、美術館の枠にとらわれない試みを続けている。

こちらの館長さんがなかなかのやり手さんで遊び心満載な方なのだ。

前回のラリック展では、そのご尊顔が名画になっていた。

https://www.instagram.com/p/Bq4CpxWAwlD/

させぼんジュール最終日行ってまいりましたの〜絵画とガラス工芸、とっても素敵だったけど、この方のグッズが喉から手が出るほど欲しかったの…次回のコラボでは、ぜひ!#佐世保#島瀬美術センター#させぼんジュール#ユニマットコレクション#フランス近代絵画と珠玉のラリック展

 

企画展と館長自身のコラボレーションは、大々的にではなくこっそりと行われており、我々家族のあいだに絶大な衝撃を与えてくれたのだ。

先日、夫とヱヴァ展の話題になり、「今回の館長コラボは、プラグスーツかな」という話題になった。

ロングヘアーなので、やるならアスカかマリである。

しかし夫の希望としては「使徒だったらいいな」らしい。

サキエルあたりならいけるかもしれないな、と想像を巡らせた。

 

記事をぽつぽつやろう、とPCを開くと猫がすぅっとキーボードの前にあらわれた。

そのふわふわ豊満なボディのおかげで手元がほとんど見えず、意図せずブラインドタッチになってしまった。

「はは、猫ブラインドタッチや〜ん」とまったりとした気分になったが、作業はまったく進まなかった。

 

わたしは以前、佐世保で創刊40年のご長寿フリーペーパー「ライフさせぼ」の編集記者を務めていたことがある。

そこでかつて、創刊者の会長をもうならせる取材力と文章力を持つ女性記者がいた。

はじめてそのひとの記事を読んだとき、とりあげる話題の斬新さと、読むとまるで丁寧なおもてなしを受け心が穏やかになるようなテキストに、とても衝撃を受けた。

わたしはひたすら、バックナンバーをめくり、その女性記者が書いた過去の記事を探しまくった。

驚くべきことだが、40年間の歴史を積み上げてきた記事は、一切データ化されていないのだ。

こうしてなんとか見つけた記事を、勉強用だと明言し、会社のコピー機で印刷していま手元に大事に保管しているのである。

そんな憧れの元女性記者さんが、佐賀県有田町のフリーペーパーの制作に関わっているときき、さっそく眼を通した。

テキストはかなり洗練されていて、読者への思いやりと取材対象への尊敬の念がひしひしと感じられる。

上っ面ではなく、ほんとうにささやかな、さりげない優しさや温かみを感じるのである。

読み終わった頃には、とても素敵な茶室で、とびきりのお茶をいただいたような気持ちになっていた。

 

子が昼寝から目覚めてギィィと泣き始めた。

抱いてひざの上に載せるとキャッキャと笑う。

しかしすぐにフギャアと泣き出す。

その間わずか3秒もなかったと思う。

リモコンをせわしなく変えるような、ほんとうに忙しいいきものである。

しばらく抱っこしてあやりたり、腹筋エクササイズを利用してみたがダメだった。

どうしたものかと思いながら、さきほどとは違う向きでソファに寝かせてみたらぴたりと泣き止んだ。

オイオイそんなことってあるの、と思ったが、わたしでも寝ている時のポジション次第で眠れたり眠れなかったりすることもある。

そのモヤっとした気持ちを表現する術が、泣くことしかないのだろう。

 

お義母さんから、ショッパーバッグをリメイクしたバッグをいただいた。

かわいすぎて、多少手を抜いた服でも全体的にオシャレに見えそうな気がする。

そんなことを言うとツッコミを受けそうだ。

https://www.instagram.com/p/BuqRmaWHITK/

お義母さん手作りのバッグ。TRADER JOE'Sのショッパーバッグをリメイクしたものです。片側ずつ柄が違うしクラッチバッグにもなるしでキャワワです。わたしは蟹がお気に入りです。



「よだれは口の端から出ていると可愛いよね」と、お義母さんが子を見ながら言った。

たしかに両側だとあんまりかわいくない。

なんかシャレにならない。

お義母さんは子を抱きかかえ、「余のよだれを、おまえに拭かせてしんぜよう!まずは右からじゃ!」とアテレコした。

わたしは「ははーっ、ありがたき幸せ!その鈍色に光るよだれをば、右から、拭かせていただきますゥ!」とうやうやしく手ぬぐいで子のよだれを拭いた。

そんなやりとりを2往復ぐらいした。

 

夫が晩、気合いを入れて餃子を焼いた。

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はねつきパリパリの最高峰である。

ここは宇都宮市だ。

ビールと一緒に美味しく胃に収めた。

 

お風呂で夫が、お湯に浸かりながら半高い高い的な遊びを子にやってあげていたら、エキサイティングだったらしく子が泣いてしまった。

夫はややしゅんとしていたが、わたしが幼い頃、父にされていたエキサイティングな遊びを思い出した。

海で浮き輪に乗ってぷかぷか浮いていたら潜水で接近されひっくり返されたこと。

高い高いで強力なGを感じたこと。

そのどちらもがギャン泣き案件だったことまで記憶に刻まれている。

そして成長するにつれ、より大きな刺激を求めるようになり、ゆるい母との遊びから徐々に離れていくのだということも。

「たぶんパパあるあるだから、気長に遊んでやってくれ」と夫に伝えた。

 

寝ながらスマホをいじっていると、やはり猫がきて眼前を陣取った。

スマホでブラインドタッチは流石に無理だ。

かれらはきっと、ブルーライトに吸い寄せられているのではないかとすら感じた。

 

 

【記事を書かせていただいてます】

PKやまもと | させぼ通信

 

 

【日常あれこれ】

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猫ブラインドタッチ#cat #ねこ