ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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離乳の儀を執り行った

朝からざあざあと雨。

なんとなく今日は出かけなくてもいいだろうという空気がほんのり漂っていた。

夫が作ったナポリタンをうまうまと食べながら、ブラタモリの徳島阿波踊りの回、窓をあけて九州の変面女子高生の回を観ていた。

次回予告で山鹿灯籠の若手職人が登場して、夫婦揃って「おー!」とテンションがあがってしまった。

何度でも言うが、こういう瞬間が大好きである。

 

今日で子が5ヶ月目を迎える。

夫も休みで家にいることだし、離乳食を子が食べる瞬間をみんなで見ようということになった。

離乳食1日目は10倍粥からスタートするとのことだったが、肝心の米がなかったためわたしが買い出しに行くことにした。

夫には子との時間をたっぷり過ごしてもらう。

猫のエサなども買いたかったため、ナフコに行ってから五番街へ…と思ったが、道路が五番街へ行く客の車で大渋滞を起こしていたので、近場のエレナに寄ることになった。

雨だからみんなお出掛けしないなんて、そんなことはなかったのだ。

わが家は米の消費量が一般家庭に比べ半分以下だと思う。

子の粥用ならばと、2kg入りの「長崎にこまる」を買って、重さついでにビール6本セットも買った。

袋は1枚で済ませたかったので「1つにまとめてください」と言ったが、あまりに重かったので二重にされてしまった。

これはわたしに落ち度があったと思う。

はじめから分けとけばよかったのだ。

 

帰るなり、夫が気合を入れて粥を作りはじめた。

炊けてドロドロになった粥を、ざるでせっせとうらごしをしていたが、途中で何かを閃いたようで、バイタミックスに入れてぐゎんぐゎん回した。

結果、きめの細かいトロットロの粥が完成したのである。

出生届を提出した時に市役所からの贈答品としてもらった三川内焼のうつわとスプーンも用意して、準備を整えた。

なめらか極まる三川内の陶磁器と、絹のような舌ざわりの離乳食。

これ以上の贅沢はあるまいて!と思った。

しかし肝心の子の機嫌がいまいち悪く、ミルクで一旦落ち着かせることになった。

わたしが子を後ろから抱きかかえ、夫がスプーンを口に運ぶ。

スプーン自体は抵抗なくすっと受け入れてくれたが、やはり粥はでろっと押し戻されてしまった。

飲み慣れたミルクの直後だったから尚更だろう。

しかし、謎の物体にうろたえる子の表情や口をモニョモニョさせる動きがとても可愛い。

イソギンチャクみたいだ。

わたしとお義母さんも1さじずつ食べさせたが、半分以上は戻ってきたと思う。

なので、一応規定量の小さじ1杯分は超えていないはずだ。

食べるための練習だととらえればまだまだこれからという話である。

こうして離乳の儀はなごやかに終わった。

 

夫は猫と一緒に昼寝をし、わたしは本日2回目となる、窓をあけて九州の変面女子高生の回を観ていた。

変面は早岐茶市で初めて観たのをきっかけに、その豪華絢爛で繊細なパフォーマンスに惹かれまくってしまった。

音楽も映画のようにドラマティックで、おっさんが中国語で客寄せのような勢いとフレーズで歌ってる感じが好きだ。

音声認識アプリで探したところ、タイトルが「Mask Change」でアーティストがChenXiaotao氏だということまではわかったのだが、きちんとした音源を探しても見つからなかったので、それ以来たびたびYouTubeで拝聴して打ち震えていたのだ。

中国国家機密の技なので習うことができないのが悲しいところである。

女子高生変面師の高校三年間を変面とともに歩んだ青春を観ていると、ふたたび甘酸っぱくて泣けてきた。

クラスメイトから「あれって見えとっと?」という超素朴な質問をされるシーンが大好きだ!!

セーラー戦士が「あの格好ってパンツ見えんと?」って言われるのと一緒だと思う。

 

夜は映画を観ようと言い合っていたが、どちらからともなくスヤスヤ眠ってしまった。

たぶんわたしが先だったように思う。

夫が「しっかり二連休取れた感じがしたから良かった」と言っていたのが嬉しくて寝ながらニヤニヤしていた。

 

 

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PKやまもと | させぼ通信

 

 

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