ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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仕方なく滝沢カレンになる体質

たくさん寝ているはずなのに眠い。

22時を過ぎると誰からともなく布団へもそもそと移動し、談笑して眠るというのがここのところの流れだ。

言い訳は、主に猫が「一緒に寝ようニャ」とすり寄ってくるから仕方なくとか、子を寝かしつけなきゃいけないからさの流れで、とかさまざまだ。

最近は夫の布団の巻き込み具合がコピー機の不具合並みにひどいので、布団3枚のうち1枚を縦向きで、もう2枚を横向きにして210×210のクイーンサイズを実現した。

念のためわたし用に1枚、ブランケットを準備し、寝袋のように巻きつけて寝た。

 

昨夜は雨風と春雷が鳴り響いていたが、朝は驚くほど静かで晴れ晴れとしていた。

午前中のうちに記事を1件仕上げ、お昼ご飯を食べにお義母さん宅にお邪魔する。

離乳食3日目だが、なんとか食べてくれたようだ。

舌の動きがものすごく波打って出たり入ったりを繰り返している。

子はいまお粥と戦っているのだ。

そのようすをお義母さんとニコニコしながら眺める。

お粥つながりということで、ザ・ピーナッツの「おじいちゃん、おかゆが出来たよ…」のギャグの話になった。

床に伏していたおじいちゃんが、そのフレーズをきっかけに「いつもすまないねぇ」と起き上がるという反復ギャグである。

会話の中で植木等の「お呼びでない、こりゃまた失礼しました」のギャグも登場し、「もともと愛想も良いし、そんなギャグが言えたら60-70代に大人気になるわね」と話していた。

そうなればわたしは、子に出来るだけポケットがたくさんついた服を着せてあげようと思った。

 

お昼ご飯は、どっかの洋食屋が出していそうな女性ウケするプレートをイメージして、エビとアボカドマヨネーズのサンドイッチと、お麩のトマトソースグラタンと、コーンポタージュを作った。

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思いのほか好評だったので嬉しかった。

 

昼食後、眠くなる身体にムチを打ち、子と図書館にお出かけした。

絵本をたくさん読み聞かせしたいと思っていたのでモチベーションもあがった。

児童室は、まともに回ったのは仕事の取材のとき以来だ。

絵本のほかにも、読み物や図鑑などがある。

図鑑などに関しては、そうか、それがあったか…!と内心燃え上がったが、目星の1つもつけていなかったし子がややもぞもぞしていたので諦めた。

とりあえず子のカードを作る。

わたしでも作ったのは確か、小学校高学年くらいのときだった。

生後5ヶ月って早いよなと思いながら、いまどきはそうでもないか、とも思った。

児童書に関してはカード1枚で10冊まで借りられる。

さすがに20冊は持ち帰れる気がしなかったので、子のカードのみで10冊いっぱい借りた。

そのうち1冊は布絵本だ。

いままで当然のごとく知らなかったが、布絵本やパペットも貸し出しの対象だ。1人1点までだったように思うが。

いつかパペット劇場を披露してやろうかと楽しみがむくむくと湧いた。

 

貸し出しの手続きを済ませて図書館の外に出ると、まったくの死角からおじいちゃんが「ぼっちゃぁん!ぼっちゃぁん!かゎいかーねー!」と声を掛けてきた。

否定する気も起きなかったのでハハハと笑ってやり過ごしたが、子はややブゥとしていた。

https://www.instagram.com/p/Bu59MjfHnF-/

「まったく、みるめがないおとこね!」と申しております。おじいちゃんから「ぼっちゃあん!ぼっちゃぁん!かーゎいかねー!」と言われた直後のわが子

 

帰宅して、お義母さんとティータイムを楽しむ。

移動中はチャイルドシートですやすやだった子は、着いてすぐ目を覚ましてフニャフニャ言っていた。

お義母さんと、こないだ嬉野で開催された、ピーター・バラカンのDJイベントの話になった。

あんまり人に運転してもらうのも悪いし、どうにか1人で嬉野へ行けるようになりたいわと言っていたので、ドヤ顔で「JR佐世保線沿いに行けば着きますよ!」と言ったが、武雄温泉の勘違いだった。

調べもせずにノーブレーキで 発言するのはホントやめようと自戒した。

 

自室に戻り、さっそく借りてきた本を読み聞かせした。

やはり普段から話すことに慣れていないと、アドリブがすごく下手くそだ。

「鳥が、なんか、こう…ねっ」とか言ってる時点で無理だ。

読み聞かせのときは人格が変わって、滝沢カレンになってしまう仕方のない体質なのだと自分を励ます。

 

お義母さんに褒められてから、わかりやすく料理に前のめりになった。

夜は、栗原はるみセンセイのレシピを参考に、鶏肉のパクチーソースがけを作った。

前の日にお義母さんが作った美味しいスパイスご飯とプレートにして、1人でニヤニヤしながら食べた。

夫が注文した、人気ブロガー・グリズリーさんのレシピ本が届いていた。

カンタン食材で、電子レンジとフライパンだけでメインからデザートまであらかた作れるぜというやつで、これまたわたしの料理欲を刺激してくれた。

学生の時にレシピ本のメニューを全部1品1品作っていた、ヒマな時間を料理に費やしていたあの謎のエネルギーがわずかに蘇ってきた。

 

書きたい記事の話題がブワッと出てきたが、一旦地に足をつけて落ち着こうと、深呼吸をした。

 

子とお風呂に入った。

きょうは激しく泣くモードだったので、わたしはほぼ身体を洗わずに出た。

録画した番組は夫と一緒に観たかったので、アマゾンの動画のやつで電脳コイルを観た。

いよいよ佳境に入ってきてより惹きこまれた。

なんでリアタイで観なかったんだろうと、当時の自分を責めたくなるほど面白かった。

 

夫から、駄菓子屋で本屋で90歳になったいまもなお同人誌を書いているおじいちゃんとお知り合いになったよ、とLINEがきた。

いったいどんなシチュエーションだそれは、と思ったが、たまたま入った店がそうでこうなったのだという。

まるで道端で軽くコンニチワと挨拶を交わすかのようにそういう人脈ができてしまう。

夫のそんなところは、心から尊敬するし羨ましい。

彼はその後、読書会にその同人誌を持っていき紹介したらしい。

1点モノもはなはだしい。

夫が帰ってきたからその本を見せてもらうと、高校時代に文芸部が作っていたような簡素なコピー本だった。

なかは当然、成人向け漫画などではなく、純然たる詩集だ。

同人誌の初期形ってこんな感じだったっけ。

国語の教科書に載ってた、文豪が集まって作ってたバージョンのやつや。

同人の意味自体が同好者や仲間であるから、現代でいう成人指定エロ漫画やBL漫画でもその仲間といえば仲間かもしれんのだが。

「薄い本」という言い方に関しては、そういう下心や自虐心を暗号的に匂わせているようにも感じる。

 

そのおじいちゃんの同人誌は、薄くて軽い小さな本だったけれど、表紙が和紙で奥さんの手描きのイラスト付きだった。

なんかいいな夫婦でこういうのと思った。

 

 

【記事を書かせていただきました】

PKやまもと | させぼ通信

 

 

【日常あれこれ】

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3/12 リスと青い星からのおきゃくさん絵柄がリアルなんだけど表情やらしぐさの描写がシュール可愛くてクセになります#読み聞かせ #絵本 #佐世保市立図書館