ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

MENU

「きみを困らせるためにやっている」にときめく

朝から記事を書いて、寝室で寝ている子を迎えに行くとぱっちり目を開けて起きていた。

「子よ!ごきげんいかが」と声を掛けて目の前で踊るとニッコリ笑った。

最近はわたしの両手足に連動して自分の手足を動かすことも増えたので、もっとバリエーションを増やそうと思う。

子にとってわたしは、「博識で色々教えてくれた」「優しくていつも甘えさせてくれた」より、「なんかやたらと喋るしなんか踊ってた」ぐらいな印象であればいい。

きみがこれからたくさん出会う人たちの中で、家の中でやたらとクネクネしてるひとがいるとすればそれはわたしかお義母さんしかいないということを、今のうちから知っておくべきだろう。

 

お義母さんはその日一日お出かけだった。

ちょうど明日から離乳食の野菜メニューを試してみようと思っていたので、買い出しに出掛けることにした。

チャイルドシートの取り付けからベビーカーへのチェンジまで、なんとか1人でもこなせるぐらいになってきた。

自分の成長も実感し、やや鼻が高くなる。

自画自賛することで、育児へのモチベーションを上げるという作戦だ。

 

買い物に行くときは、ドライブ気分になるうえ車が停めやすいという理由でよくさせぼ五番街を選ぶことが多い。

そしてベビーカーのときは、よくエレベーターでカップルと乗り合わせる。

子は口を半開きにしたまま、カップルの彼氏のほうに熱い目線を送っていた。

「かわいい〜。めっちゃ見てる。でもこのヒト、変なオジチャンだから」

「うるせー」

そんな微笑ましいやりとりにうちの子が役に立って、心から嬉しい限りである。

どうかそれをネタに盛り上がってくれ。

きみたちの幸せを願っているよ。

 

春の日差しと風が心地いい。

いまは春休みシーズンのようで、平日にも関わらず施設は家族連れや学生で賑わっていた。

若い子が多い空間は、花畑のようなとてもポジティブな気に包まれている。

 

目的のベビーアイテムを探しに、ベビザらスへ向かう。

レジのそばの衝動買いゾーンに置いてあるお菓子や雑貨はなるべく用がない限り見ないようにしているが、たまたま鯉のぼり柄のうまい棒30本入りの袋が目に入った。

こどもの日仕様なのかなと思って中身を見ると、なんと、ちまき味だった。

いったん夫の顔を思い浮かべ、すまん許せとカゴに放り込む。

会計のとき、子は、ひたすらレジにいるイケメン店員に視線を送りまくっていた。

今度は半開きになった口からよだれが出ていた。

こいつ、まさか面食いなのか。

 

さきほど購入したうまい棒ちまき味をどうおいしくしようか、車の中で少し考えた。

自宅に持って帰っても、しばらくはわたし1人でハハハと笑うだけになるし、夫が帰ってきてもリアクション薄そうだし、けっこう微妙じゃないか。

そして最終的に、夫が友人に半分以上おすそ分けする姿すら目に浮かんでくる。

この衝動買いの結果を少しでも実りのあるものにしたい。

そういうわけで、帰り道に夫の友人宅に立ち寄り、袋ごと差し入れることにした。

先日、明治安田生命のCM的1日を過ごさせていただいたおうちだが、路駐のうえノンアポだったので渡して早々に退散した。

喜んでいただけたので、なんだかすごく良いことをしたようなきもちになった。

しかし1つ悔いが残るとしたら、手渡すときに「こどもの日なんで!こどもの日なんで!」というなんの工夫もひねりもないコメントしか言えなかったことだ。

しかもそのあと「へへっ」と笑ってしまったのも最悪である。

芸がすべったのを笑いでごまかす的なやつだ。

まだ、「これ全部食べた頃にはこどもの日が来ますよ!たぶん!」のほうが気が利いてたか。

いや、無言が一番良かったかもしれない。

 

Netflixで、こんまりメソッドの番組を夫とお義母さんの3人で観た。

お義母さんは、「ぜんぶときめく場合はどうしたらいいのさ」と、片付けの難しさを語っていた。

この日の料理は茄子の揚げ浸し風、鶏むねの照り焼きマヨサラダだった。

どちらもはらぺこグリズリー氏のレシピだが、うまくいった。

特に茄子は、「わたしらしからぬ味」とまで好い評価をいただいた。

わたしらしくない味を身体に取り込んでいると、なんだか強くなった感じがしてパクパク食べた。

 

ファミマ限定で、チョコミントアイスの新作がまた登場していた。

もはやチョコミントアイスは通年の人気者になりつつある。

夏だけの食べ物とは言わせない。

新商品の情報を夫に話すと、「よしわかった」と返ってきた。

なんだか遠回しなおねだりに慣れてしまった嫌な妻のような感じがしたので、そんなつもりはないということを伝えると、「半分きみを困らせるためにやっているところもあるからね」と言われた。

きみを困らせるためにやっている、だと。

そんなセリフは、ちょっとSっ気のある御曹司か生徒会長(どちらもメガネ)か、道路で危うく轢かれそうになった高級外車から降りてきて「大丈夫か?」とソフトタッチで身体をさわりつつ耳元で「ふふっ、感じちゃった?」とか囁いちゃう超人気バンドマンのリーダーが言いそうなやつじゃないか。

要はときめきでのたうちまわりそうだったのだということを伝えたい。

 

 

【記事を書かせていただいてます】

PKやまもと | させぼ通信

 

 

【日常あれこれ】

https://www.instagram.com/p/BvMXiX_HpfD/

3/19 リスとお月さまリアルシュールなリスシリーズ。月を盗んだ容疑で刑務所に入れられるかもしれないと恐怖するシーンが大好きです。#読み聞かせ #絵本 #佐世保市立図書館