山わさびには粛々としていてほしかった
朝から子に絵本を読む。
一人の少年と100匹の動物がお風呂に入るおはなしだ。
なんとも夢があるが、ナショジオ的に考えてはいけないおはなしだ。
離乳食はだいたいうまくいった。
やっぱり、子のかぼちゃとさつまいもへの食いつきがすさまじい。
口のまわりを黄色くして、「え、もう終わりなのですか!?」という顔をしていた。
子とのお花見のためにお義母さんから車を借りた。
夫から吉井町の桜が綺麗だと情報が来たので、それを頼りにドライブする。
品種にもよるのだろうが、散りはじめといったところで、満開の桜と桜吹雪の同時が味わえるベストなタイミングだった。
御橋観音、吉井駅、佐々の皿山公園、俵ヶ浦の花の森公園の4カ所を訪れた。
子はなんとなく、「ピンク色の花を観に来ているんだ」ということが徐々にわかってきたようで、桜が視界に入ると反応するようになってきた。
きっと大きくなったら忘れてしまうだろうなぁとは思うのだが。
お昼ご飯にセブンで買って食べたローストビーフサンドイッチの山わさびが効きすぎてくぅぅとなった。
往々にしてこの手の商品は辛さが効きすぎている気がする。
肉のために、きみはもうすこし粛々としてくれ!と思う。
子の水分補給を、と思ったが、ミルクの時間にはまだ早かったので水をあげると、この世のものではないものを味わうかのような顔をしながら飲んでいた。
眉間のしわが五割り増しぐらいになっていた。
平成初期のテレビ番組で、誰かの頭のしわがマリアナ海溝に似ているとかいうとても平和なネタをやっていたというのを観たので、わたしもそんな感じで子の眉間のしわを何かに例えたかったが思い浮かばなかった。
4時間のドライブはまぁまぁ身体にこたえたうえに、子の負担も心配だったので家に帰った。
お義母さんにお土産話をしながら、出していただいたカフェラテとピーカンナッツを味わう。
さきほどの、子の眉間のしわはこのピーカンナッツに例えられそうだ、とハッとしたがそこで終わった。
テレビでは何やらイギリスっぽい映画が流れていた。
無彩色に近い世界のなかに、色白で細い男子学生が走り回ったり全裸でシャワーを浴びたりしていた。
「アウシュビッツのやつみたいですねぇ」と言いながらそれを眺める。
昨日の、禍々しい芽を噴出させていたインカのめざめは、お義母さんの手によって美味しいポテトサラダに変身していた。
できるだけ見ないようにしながら頑張ったのだという。申し訳ない。
夫の晩御飯にと、味噌汁とサバを準備する。
子を風呂に入れ自分も入り、今日の花見で撮った写真を編集したりした。
「佐久間さんのオールナイトニッポンおもしろかった!」と仕事から帰ってきた夫を迎え、つくったご飯をテーブルに並べると片っ端から消えていった。
おまけに大きいヨーグルトを1つぺろっと平らげた。
お仕事お疲れ食いしん坊万歳である。
水曜日のダウンタウンを観た。
なんだか一時期の保守的なムードから離脱したようなので少し安心した。
観ていてヒリヒリするのがこの番組らしいなと思った。
夫に子を渡して洗い物をしているとワーワー泣き始めた。
「やっぱりママじゃないといやなんだよ〜」と夫が言うので、子の好きなひざ抱きを勧めてしてもらったところ、子が泣き止んだ。
その都度、子の好みの体位をみつけるのは難しい。
夫がいまにも寝てしまいそうだったけども、なぜか引き止めて色々話した。
コーヒーミルに入れる豆の分量ってスプーン3杯ぶんよね、とたずねると、「たぶん10回ぐらい言ってると思うけど、スプーン換算だと不的確なので出来ればグラムで考えてくれ、グラムグラムうるさい男でごめんね」と言うのでとりあえずスマホに【15g150cc】とメモった。あとピエール瀧が釈放されたねとか石野卓球が面白いねとか色々話していたら、とうとう「ぼくはもうねむいかもしれない」と言って次にはもう寝息が返ってきた。
子が落ち着かないようすだったので半身をベッドから出し、隣の敷布団で寝る子を上からポンポンあやしていたが、いつのまにか眠ってしまった。
そんな親につられてしまったのか、子もいつのまにか眠ってしまっていた。
コンタクトをつけっぱなしだったせいで、次の日の朝は視界がガビガビした。
【記事を書かせていただいてます】
【日常あれこれ】
子と花見、あちこち行きました。ベビーカー使い倒す勢いです。#花見 #桜 #佐世保
ちょ、ローストビーフサンドイッチ、山わさび効きすぎィ…!!!
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年4月4日