子ども写真の裏側は
子が笑顔で離乳食を食べる画を一心不乱に撮っていた。
スマホを片手でプルプルと持ち、もう片手でスプーンを口に運ぶ。
食べるタイミングでわたしが声を掛けて笑わせてシャッターを切る、と、こういう手順だ。
はたから見ればとんでもなく滑稽な絵面である。
写真の裏の世界を身をもって知った気がする。
わが子の笑顔は、「ごはんおいちい!」ではない。
なのにそう見えてしまうのは本当に不思議である。
今度からこのような写真を見るときは、その裏にある両親の努力も推し量らねばなるまい。
「ドンキ気分を味わいたいから行こう」という夫の提案で、雨の中ドンキホーテへ行く。
入口のTシャツ売場で、やおきんとの謎コラボデザインを発見。
ほかにも丸川製菓など駄菓子メーカーとのコラボTがあり、夫はココアシガレット柄、わたしはマルカワガムいちご味柄を衝動買いした。
店内に入り、手作りのポップや陳列、なんだかよくわからない匂い、取り扱い商品のドンキ感などを存分に味わい、スコッチウイスキーや食材を購入して店を出た。
よくあることだが、食材を買ったのに外食をしてしまう。
今回もその例によって、ヤマダ電機、アクロスプラザと寄り道をしてしまった結果、くら寿司にするりと入店してしまった。
非常によくあることである。
おとなしい子を抱えながら、寿司をパクパク口に運ぶ。
くら寿司で評価できるところは、ポン酢があるところだねと夫と話す。
あとは変わり種メニューが多いということもあるが、今回見て驚いたのはバーガーメニューが登場していたことだ。
「食べずに否定するのは失礼だよね」と勢いでオーダー。
バンズのてっぺんがひんやりしていて二人で笑った。
味は、てりやきバーガーと魚フライを同時に食べたような味だった。
普通に美味だった。
晩はハイボールと、夫の作る焼きそばだ。
冷蔵庫のありものと、ドンキで買った一袋10円のちゃんぽん麺がとんでもなく美味い焼きそばに変身した。
オタフクソースをベースにしながらも、生姜とニンニクで深みがプラスされた中毒性の高い逸品である。
夫の前職にちなんだ「居酒屋W風」だ。
フライパンいっぱいにあったはずのそれは、半分ほどわたしの胃袋におさまった。
Netflixで、HTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」を全話一気見した。
漫画が原作のためか、登場人物の役柄が非常に際立っており、主人公以外にも見どころが多い。
ところどころ小ネタも投入されていて、大泉洋がなんとも地に足がついた役柄でとてもよかった。
最終話では、夫にバレないようにこっそり泣いた。
冷凍庫の引き出しが開かなくなって絶望的な気持ちになった。
片付けなどを全部終わらせて、あとは冷凍庫にものを収納して、さあ寝ようといったタイミングだった。
ようやく入る隙間に手首をねじ入れ、原因の大元をさがす。
どうやら、冷凍庫の内部部品がずれて引っかかっているようだった。
なんたることだ。もはや力ずくでどうにかなる話ではない。
せっかく身の回りをスッキリさせたのに、まさかここで、こんなことでもやっとするなんて…
やり場のない怒りがこみ上げる。
誰も悪くないのだが、この状況は許せない。
変なところで完璧主義が出てしまうのだ。
結局悶々としたまま布団に入り、ラインを開く。
父のアイコンとホーム画面がどちらもわが子になっていた。
じいじ魂炸裂である。
なんだかそれをみていると心が穏やかになり、と同時に眠気も訪れて、すやすやと寝た。
【記事を書かせていただいてます】
【日常あれこれ】
父のラインのアイコンがうちの子の動画に変わっていたのを見て心が優しくなったので寝ます。おやすみなさい。
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年4月14日