ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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夫婦あわせて2リットルは飲んでいる

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だれかが砂浜に書いた「LOVE令和」の文字。

夫は「まだ始まったばかりなのにね」と言っていた。

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夫の飛び石的なゴールデンウィーク休みも残り少なくなってきた。

しかしどこに行くという宛てもなく、普段どおりの時間を過ごす。

洗濯物を干し、軽く掃除をする。

夫にはなるべく子と一緒の時間を過ごしてもらいたいので、できるだけ見ててもらう。

 

夫は朝からトムヤンクンスープを仕込んだ。

といっても、材料は家にあるものを適当に組み合わせたもので、正式なレシピに沿ったものではない。

備忘録も含めてここに記しておくと、

豆板醤、ナンプラー、ココナッツオイル、牛乳、レモングラス、スイートチリソース、かんきつハーブ調味料、チキンコンソメだった気がする。

このなかのいくつかは、この家特有の常備アイテムである。

本来ならエビが入っていなければいけないところだが、ストックがないので省く。

それでも、なんとなく本物に近い味が出るのである。

まだエスニックブームが到来する前、足繁く無印良品に通いつめて高いトムヤンクンキットを購入していた自分に伝えてあげたい。

なんとなくでも作れるんだよと。

 

夫がキッチンに立っていると、お義母さんが「朝なのに、昨日のつづきみたいな匂いがするー!」と言っていた。

確かに、朝のスッキリした空気はどこへやら、である。

昨晩の謎の年越しムードから抜けていない。

テレビをつければ、皇室の儀式的な映像を囲むかのように、東西お笑い対決などの令和記念の特番が組まれている。

いくつかチャンネルを変えたが、どれもまるで新年早々に家族で観るような番組ばかりだった。

「でも、テレビ史上では元号改正での特番は初めてだろうから、番組作りが楽しかっただろうね」と夫。

見るところはそこか。

ウッチャンバナナマンが、紅白歌合戦のまとめ番組をやっていた。

小林幸子美川憲一の衣装対決に夫婦で笑った。

本当に気持ちの良いお金の使い方だと思う。

個人的には小林幸子の影武者バージョンと、渡っていた橋が衣装に変化するバージョン(本当のことだが、自分でも何を言っているのかよくわからない)が好きだった。

やはりウッチャンはセクシーだよなぁと思う。

小学生の頃夢中になって観ていた「笑う犬」の影響ではあるが、それにしても不思議な存在感である。

髪型と声の効果は大きいと考えるが、それ以外の理由がよくわからない。

謎は謎のままでいいのかもしれない。

 

トムヤンクンスープには、家にあったサラダ用の春雨を投入した。

太くてコシがあり、たまらない美味しさでつるりと完食した。

 

ひととおり家のことを済ませてから、Aプライスに買い物に行くことになった。

さきほどのトムヤンクンスープがまだ大量に余っているので、今度は違う麺を投入したいというのと、ただ日本にない調味料や食材を見たいからという理由だった。

ベビーカーを押しながら店内を見て回る。

たいてい、エスニック食材のコーナーで立ち止まってあれこれと手にとって眺める。

夫は、わたしが聞いたこともない韓国の調味料をカゴに入れた。

煮込みに適した味噌なのだそうだ。

 

業務サイズの冷凍食品の入ったケース周辺をウロウロし、結局またエスニック食材のコーナーに舞い戻った。

やはり好きなのである。

レジでお会計を済ませた後、コーヒーを試飲した。

コーヒーを飲むのは苦ではないが、ここの試飲はいつも熱い。

小さな紙コップに、ミルクと砂糖を入れて飲む。

少ない量だったが、体力のメーターが1ぐらい上がった気がした。

 

その後帰宅したのは15時過ぎぐらいだったが、さっそく夫はキッチンへと向かった。

お義母さんが子と遊んでくれているあいだに、お風呂場の掃除を終わらせる。

部屋に戻ると、さきほど購入したビーフン麺でトムヤンクンヌードルが完成していた。

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これは何ご飯だ。おやつか。

 

しかし文句のつけようもなく美味しくて、スープを一滴も残さず食べ尽くした。

 

「白浜行きたくない?」と夫が言う。

特に予定もなかったのでいいよと返事をする。

子に「おでかけだよ〜」と伝えると、エヘッと笑った。

日没に間に合わせたい、ということになったので、干していた洗濯物を取り込んで畳んだ。

カメラを車に積み、車を走らせる。

 

ゴールデンウィーク期間中ということもあり、白浜キャンプ場のほうではキャンプを楽しむ人たちのテントが集まっていた。

うっすら陽が沈みかけているということもあり、それぞれ灯りがともっている。

少し寒かったのでコートをはおり、子を抱っこ紐に装着して砂浜を歩く。

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一昔前の金曜ロードショーのような光景だ。

音楽までもが頭の中に流れ込んでくる。

 

子は、初めての砂浜というロケーションにせわしく頭をキョロキョロさせながら、吹きつけてくる風に目を薄めたりした。

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母よ、いつ帰るのですか。と言わんばかりである。

髪を切ろう、と思った。

 

夫はタイムラプス動画で、浜辺の様子を撮影しつつカメラを手にウロウロしていた。

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立っているだけでは物足りなかったようだ。

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金田一とかでこういうくくりつけられた死体あるよね」ということで、

ここから、もしもここが殺人事件の舞台だったらというテーマでのネタ合戦が始まる。

ヒッ、ヒィ!!こ、これはッ、地獄のわらべ歌…ッッ!?!?

というやつである。

 

ネタ合戦をしたりうろうろ歩いたり踊ったり、海水を子の足にペタペタしたりして日没までを過ごした。

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なんだか季節を先取りしたような、良いおでかけだった。

 

家に帰ると、夫がトムヤンクンの作り方を教えてくれるというのでレクチャーを受けたら、もうひと鍋分増えた。

Aプライスで買った「島とうがらし餃子」とビールの組み合わせがべらぼうに美味かった。

その後、トムヤンクンスープにエリンギと春雨を大量に投入し、狂ったように食べた。

この日おそらく、夫婦あわせて2リットルはトムヤンクンスープを飲んでいる。

 

 

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PKやまもと | させぼ通信

 

 

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