ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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ベビールームがセーブポイントになる

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はやく帰ろうやぁ!とガンをつけられる。

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天気も良かったので、ドライブに行くことにした。

目指すは江迎だ。

わたしのなかでは、なんとなく寿福寺にいこうということにしたのである。

佐世保の古寺で、紅葉の名所としても挙げられる場所である。

個人的には300年以上前からあるという梵鐘がアツい。

今の時期は新緑が美しいだろう、というそれっぽい理由でお出かけすることにした。

 

出発前、グーグルナビで行き先を設定したところ、さっそく下道を案内されたのでとりあえずオフにした。

 

外は快晴、日差しも強く、窓を閉め切っていた車内はすでにサウナ状態だ。

窓を全開にすると五月の風が通って気持ちがいい。

夫が昨日刈った草の香りがする。

BGMをセットして出発した。

 

佐世保から江迎までは車で40分程度。道路はゴールデンウィークの賑わいをみせている。

佐世保中央インター前の信号で止まり、ヒカリとログキットの方を見ると、やはり佐世保バーガー目当ての観光客でいっぱいだった。

裏手にあるセイルタワーも、誘導員が立っているほどの盛況である。

訪れている人の見た目からすると、佐世保観光のパンフを見てきた人と艦これファンが半々ぐらいだろうか。

艦これブームが到来して数年経つが、いまだ衰えていないのはすごい。

市民としてちょっと嬉しくなった。

 

高速に乗るべく佐々、平戸方面のレーンを走る。

このとき、前の車が他県ナンバーのときはかなり車間距離をあける。

時々、佐賀長崎方面と間違えて走ってしまい、二股に分かれるポイントで急な車線変更をしたりするからだ。

なんとか高速に乗っかり、あとはズンドコ走るだけだ。

個人的に、中里と中央の間にあるトンネルが若干苦手である。

長すぎて飽きるのだ。

 

そんなこんなで佐々を通過し、江迎の寿福寺に到着した。

駐車場に車を停めると他県ナンバーがいて、2人組の若い女性が降りてきた。

手にはカメラを持っている。

おお、寺好きの女子旅だ!!と一人で盛り上がった。

満開を過ぎた藤の花を左手に見ながら坂を登り、境内にお邪魔する。

なんとギャラリーがあったのでお邪魔した。

 

暗かった。

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しかしなんともわたしの好きな地下鉄もしくは公共ホール系のにおいがしたので、空気をめいっぱい吸い込んでから外に出た。

 

本堂にお邪魔した。

お経かなにかの音声が、ちいさいボリュームで自動再生されている。

お線香のかおりがあたりにただよう。

「いい匂いだねぇ」と子に話す。

たぶん、子が嗅ぐのははじめてだ。

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おみくじを引くと、中吉だった。

まっさきに「抱いた妬み嫉みの心が跳ね返ってきて身を滅ぼす〜」という一文が目に入ったので、「えっ、これまでの累計だったらわたし二度ぐらい死ぬ!!」とビビってしまったが、よく見ると今後の話だった。

気をつけようとおもった。

 

お寺を散策し、300年の鐘を眺める。

青銅カラーがとても綺麗だった。

 

子がぐずり出したので、そそくさと退散する。

帰りに、江迎町で独特な存在感を放つスイーツ店、ストロベリースタイルに立ち寄る。

 

子連れで初めて訪れたが、意外にも快適だった。

ベビールームがあるということは、RPGでいうところの完全回復できるセーブポイントと同じくらいのありがたみがある。

やはり以前とは目線が変わってしまったようだ。

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店内の赤ちゃん用モビールにすら目がいくように。

 

新條まゆギャラリーも健在だった。

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あまりにゆっくりしていたら、子が帰りたさ全開でぐずってきた。

そうか、この子にはまだ新條まゆは早い。

夕方になってきたので、お店を出てまっすぐ帰宅した。

 

母から子宛で小包が届いていた。

おそらく、市役所以外では子宛で来た宅配物はこれが初めてなので、とても新鮮だった。

記念撮影をする。

 

なかにはバナナの形をした歯固めおもちゃが入っていた。

ちょうどほしかったので、タイミングばっちりだった。

よくベビーグッズのお店で見かけていたものだったので、人気商品なのだろう。

パッケージには、どの角度からでもベストショットになりまっせ、と書いてあった。

親に撮られるところまでを想定してあるようだ。

ユーモアの効いたかわいいアイテムである。

しかし、以前からこの商品を見かけるたびに、バナナか…となんとなくくすぐったい思いがしてニヤついてはいたのだが。

母からのメッセージを読んだところ、どうやら同じ思いを抱いていたようだ。

やはり血は争えない。

 

そんな親たちの男子中学生のような思いなど関係なく、子は初めて見るおもちゃに夢中になっていた。

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たしかにベストショットである。

立派な硬い歯をつくってほしいと願う、と締めると、真面目な気がする。

 

 

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PKやまもと | させぼ通信

 

 

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