好き嫌いを克服させたかのような
お義母さんと、昔の美醜感覚について話をしていた。
平安時代やそのあたりでは、たとえ下膨れやふくよかすぎる肉体であっても、裕福な生活の象徴として美しいものとされていたと。
今でいうガチムチの筋肉体や痩せ体型は、労働者が多かったとして醜いものとされていたということだ。
なんという。今と真逆じゃないか。
真逆というか、今の方が美の基準が多様化しまくってるので比べようがないかもしれないけれど、昔のほうが人生ハードモードだったんだなぁとしみじみおもった。
そしてわたしは昼食の袋麺のパッケージを開けるのである。
私の身体も、生活そのものになってきているようだ。
半日出勤でクタクタな夫を無理やり連れ出して、家族で五番街のベビザらスに行った。
お店が入っているフロアは、まるっと子ども関連の店舗が立ち並ぶ。
ベビザらスの向かい側はプレイランドになっていて、子どもがわんさか遊んでいる。
とてもポジティブな空間だなぁとおもった。
土曜日なので人が多いだろうとおもい、小回りのきく抱っこ紐で子を連れて行ったのだが、子は早々に身体を反らしまくって何かを訴えていた。
しまった、ベビーカーの方が良かったか…と、己の作戦の甘さに気がつく。
お義母さんが子のために、音が出るおもちゃを買ってくれた。
最近、ドロップの入った缶がお気に入りでなかなか手放さないので、どうせならおもちゃをあげようよ、ということだった。
また、離乳食のときの食いっぷりがすさまじいため、子が自分で食べる用のカトラリーも購入。
活躍するのはもう少し先になりそうだが、ちょいちょい握らせて慣れさせて行くといいのかもしれない。
離乳食はまだ少ししか食べないので、レトルトパウチのものを買う。
こうしてわが家に少しずつ、子のアイテムが増えていく。
その度に、やっぱり子育てしてるんだよなぁという実感が湧くのだった。
自宅に戻り、さっそく購入した鳥レバーのトマト煮込みを食べさせる。
わたしはレバ刺しは好きだが、火が通ったものは苦手だ。
それをもりもりと食べる子。
レバー食べてる。トマトにうまくカバーされたレバーを、食べてる。
離乳食ってこんなにクオリティ高いものなのか。
言い方は変だが、普通の食事の香りだ。
大人顔負けである。
これではたしかに、ミルクの香りから離れてどんどん人間臭くなっていくのもわかる。
それにしても、子がわたしの苦手なレバーをもりもり食べているのがこれほどまでに嬉しいとは。
まるで自分が好き嫌いを克服したかのようだし、なんだか偉業を成し遂げた気がする。
自分が作ったわけでもないのにだ。
子の離乳食を通して謎の自信を得る母だった。
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おおー、ねこ、骨盤、骨盤乗ってぇぇーイイネー
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年5月11日