母親を踏み台にして、破れ穴
子よ、わたしを踏み台にしてどこへ行くのかね。
きみの細い小指が目にめり込みそうなんだけど、ちょっと場所を考えて。
そうか、きみが目指しているのは、クッションカバーに空いた小さな丸い穴か。
きみに聞きたいよ、わたしを踏み台にしてまで行くところなのか、そこは。
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夫の友人からもらった、子だぬきスタイルのスタイをどうしても諦められなかったわたしは、この首回りが以前よりもすっきりしていることに望みをかけ装着した。
しかしやはりパツパツだった。
首の肉にスタイが埋まってしまっている。
お義母さんは、これはさすがに、といったようすで、スタイを回収してくれた。
たぶん少し首回りが広くなって生まれ変わるのだろう。
という期待をしている時点でダメ嫁である。手芸をやろう。
昨日に引き続き、午後から取材が入ってしまった。
この日はどうしても外すわけにはいかず、かといってお義母さんに2日連続で子を預けて見てもらうというのもとても悪い気がしたので、わたしの母を家に呼んで子守をお願いすることにした。
母は、急なお願いにもかかわらず、頼まれるうちが花だからと言って快く引き受けてくれた。
なんとも有難い話である。
そんな母に子を託し、取材先へ出向いた。
たくさんの人と話をして、写真を撮った。
やはり未だに世間話というか、勢いだけで話してしまう節があって、盛り上がるだけ盛り上がって後からアレ聞いておけばよかった!ということがよくある。
もう少し慎重な取材力と写真スキルがほしいとおもった。
家に戻ると、母のそばで子はスヤスヤと寝息を立てていた。
先日はお義母さんのおかげで、この日は母のおかげで取材を終えることができた。
自分の好きなことを成すために、子育ての大先輩たちに時間をわざわざ削ってもらうのはかなり罪悪感たっぷりでガクガクものである。
しかし、どうしてもやりたいことなので頭を下げる(もはやあげられない)。礼を尽くす。これに尽きるのである。
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と、こんな経緯で書き上げた佐世保玉屋の記事がとても各方面から反響をいただいてとても嬉しい。
一度完成した記事を手違いで半分以上消してしまい、髪の毛をギリギリと掴みながら昼寝中の子を起こさないように声にならない声で叫びながら椅子の上で初期の宇多田ヒカルのPVばりにのたうち回ったことはもう遠い昔のことのように感じる。
家族の理解や取材先の皆さまのご協力がなければ完成することはなかっただろう。誠に有難いことだ。
たった2日間で、ブログ日記100記事分のアクセス数の約半分をいってしまったのには目玉が飛び出そうになったが、これも読者の方の玉屋への愛が数字となって現れたものなのだ。
すごいぞ玉屋。
佐世保市民のソウルに根付いているのだということを再確認した。
一部の方にはお話をしたが、わたしは佐世保があまり好きではない。
しかし基本的に、向き合うことなしにそのものを否定するということが出来ないタイプである。
というわけで、佐世保の面白いところを自分なりに探し出してやろうというチャレンジも含めてこうした取材や記事の執筆を始めた。
根底にはあるのかもわからないが、郷土愛にあふれた記事が書ける人間ではない。
しかし、向き合ったものに対してはできるだけの誠意を尽くさせていただくつもりだ。
わたしなりに拾いあげた佐世保の面白さを、今後も発信していきたいので、なにとぞ宜しくお願い致します。
と一丁前のようなことを書いたところで、晩御飯のエスニック焼きそばがうまく作れた達成感とともに眠る。
【記事を書かせていただきました】
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【日常あれこれ】
絵の額のようだが、頭がゴンッといかないようにハラハラしながら見守る。