ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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決め手は標識のカラーと生えてる木

夫からおすすめされた、中国人の少女がおばあちゃんと暮らしながら料理を作るだけの動画が大変素晴らしかった。

夜に2人でウイスキーの水割りを飲みながら、はぁ〜とかうわぁ〜とかカァーッとか言いながらたぶん30分ほど観ていた。

youtu.be

夫とわたしはアジア好きである。

極彩色で湿度高めでたくさんの憂き目にあってカオスな感じとか、簡単には表現できないのだが、

夫に至ってはSpotifyで中国、台湾やらカンボジアやらのアーティストの曲を聴きまくっているがどれも名前は知らないといった具合だ。

わたしはもともと中国映画に出てくるような、田舎なんだけど伝統的な様式の家屋とか家具とか食器とかが陰影バリバリで出てきて何なら雨やら雪やらが降ってたりする映像はとてつもなく好きなのだが、この動画はわたしの好みドストライク過ぎて困る。音楽も良いし、少女も可愛い。

出てくる料理は漢字は読めないが、どれも郷土料理だか宮廷料理だかの部類だろう。

食材が食材に見えないほど美しいのである。

中国の歴史が、生活の知恵が、おばあちゃんへの想いが、少女の若さが、キラキラとふんだんにふりかかっているのだ。

 

動画は少女がメインなのであるが、特別美少女というわけでもない。

「きっとこういう子がその辺にいるんだ…!」と思わせてしまうナチュラルさなのである。

彼女はいったいどこで習得してきたのか、人並み外れた料理スキルと生活スキルを駆使して日常をおばあちゃんや犬、ヤギたちと淡々と過ごす。

窯も作るし家具も作るし臼を引いてなんか作ってるし山に出て竹を切ってきて家具を作ったりするし蚕の繭からおばあちゃんの布団とパジャマを作ったりするし、とんでもなく生活能力がチートなのだ。

外国人が日本人=NINJAという現実離れしたイメージを抱くのも分かる気がするほど、山間部に暮らす中国人はみんなこうなのかと思ってしまう。

それと同時に、真摯に暮らしや家族と向き合い、粛々と家事をこなす彼女の丁寧な生き方を見て、わたしも頑張ろうという気持ちになったのである。

到底真似はできないだろうけれども。

そんなわけで、夫からおすすめされたこの動画を毎朝見る習慣がついてしまったという話である。

こうしてわたしが夫に影響されて何かにハマってしまうという事例は非常に多いのだが、悲しいことにわたし発信で夫がハマってくれたことは一度もない。

かろうじて平沢進の曲で酔っ払いながら一緒に踊ってくれたことがあるぐらいだ。ぐぬぬ、である。

 

今日はお出掛けすることを夫に宣言したにもかかわらず、つい文字を打つのが楽しくて家に引きこもっていた。

子と全力で遊んで疲れさせ昼寝に追い込むという作戦は功を奏し、わたしはずっと家事に専念することができた。

ありがたい反面、なんだか申し訳なくも感じた。

記事を仕上げるのにまだ材料が足りないと感じた。

また現地へ行きたいとおもった。

子が起きたのでまた全力で遊んだ。

 

背骨が有り得ないぐらいに硬くなっていたので、オットセイのモノマネをするふりをして背筋をストレッチしまくった。

少しやり過ぎた感があった。

 

子がつかまり立ちをし、頭から全身で倒れるになってから通算何回めだろうか。

極力気をつけてはいるつもりだが、どうしてもキャッチが間に合わなかった場合は、泣きそうな子に向かって「気合いだー!」を繰り返す。

アニマル浜口戦法である。

たいていはノリで笑ってくれるのだが、それでも泣き止まないときはしっかりと抱きかかえてあやしてあげるのだ。

これが飴と鞭ってやつか、ちゃんとやってんじゃんわたし、と自己満足にひたる。

 

夫は帰宅後、ランダムにピンが刺されたグーグルマップの場所を当てるというゲームをしていた。

ポイントを貯めれば徐々にエリアを狭めたり好きに選べたりが出来るらしいのだが、はじめのうちは全世界が対象だ。

しかも出てくる地図というか画像も、だだっ広い荒野だったりスコーンと伸びまくった田舎道だったり、判断材料が乏しいものばかりである。

途方のなさがすさまじい。

わたしも一緒にやろうと言われたが、いまだに世界地図すら覚えていない有様なのでお義母さんを呼ぶことにした。

知識の引き出しがとても多いので、こういうゲームと相性が良いと判断したのである。

案の定、夫とお義母さんは持っている知識をフルに使って画像の場所がどこであるかを推理しだした。

「標識のカラーリングが北欧っぽい」

「この看板の感じは英語圏だけどスペイン寄りね」

「赤土があるとこは暑いんじゃないか」

「針葉樹が広葉樹が」

「このデコラティブな建築はきっとあそこだ」

「太陽の位置から察するに」

などなど、わたしではとても拾い上げられない情報でどんどん候補となる国名を挙げていく。

解答方法は、地図のおおよそこの辺りというところにピンを刺すというやりかたで、近ければ近いほど高得点となる。

そんな2人のやり取りは見ているだけで面白く、わたしはなるほどぉー、なるほどぉー、とひたすら相槌を打ちまくっていた。

夫が買ってきてくれたビールと、カカオ95%のチョコとラム酒で今日もまた良い感じに酔っ払って寝た。

 

 

 

 

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【日常あれこれ】

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夫めし。

きゅうりのラー油漬けと、ラー油の出がらし(?)を使ったスンドゥブっぽいやつ。美味かったのだがとんでもなく辛くて、次の日お尻が大変なことになった。