ベーコンはそのままでもうまい
お盆明けに終わらせなければいけない案件があったので、この日はひたすらに手を動かしていた。
キッズマットの上に置かれた低いテーブルの上にタブレットとキーボードを設置して作業をする。
当然、興味を引かれた子がこちらにやってくるが、さまざまなバリケードを設置しているためタブレットまで手が届かない。
子はシャカシャカとテーブルの周りを何往復も伝い歩きしていた。
いつかやってみたいのは、部屋の全体が画面におさまるようスマホを設置して、1日をタイムラプス動画で撮影するというものである。
子がどういった動線でどれぐらい動いているのかを確かめてみたくなった。
たぶん道路をめまぐるしく駆ける車のような軌跡を描くだろう。
それに、きっと可愛いに決まっている。
ゴーヤが冷蔵庫にあったので、ベーコンと卵と豆腐でチャンプルー的なものをつくった。
キッコーマンのレシピを見ながら、醤油とみりんで味付けをする。
もちろんそこにはベーコンを入れなさいとは書かれていなかったが、冷蔵庫にあった豚肉がたまたまベーコンだったので、それでいいのだ。
結局出来上がったチャンプルーは美味しかったが、9割9分ベーコンに助けられているような気がした。
なので、わざわざチャンプルーに巻き込んでしまったベーコンに申し訳なくなってしまった。
ベーコンはそのままでもうまい。
お義母さんは、わたしが料理をしているあいだなどに、子と遊んでくれる。
料理のときやお風呂のときなんかは特に、泣けるほど助かるのだ。
子が最近気に入っている遊びは、水の入ったペットボトルを倒すのと、アイスが入っていたプラカップを落として遊ぶことだ。
音が出るやつがとにかく大好きなようだ。
一緒にお風呂に入ったとき、アヒルのプカプカ浮かぶおもちゃで遊ぶことが多い。
このときも、アヒルのおもちゃを音が出るようにお湯に落下させて子の笑いを誘う作戦に出たのだが、なぜか笑ってくれない。
なん度も繰り返すうちに、そのアヒルに対して申し訳なくなってきたわたしは、落とすたびに「ごめんごめん」と謝るようにしたわけだが、なぜかこれが子のツボに入ったようだ。
お風呂場では、わたしが謝るたびにゲラゲラと子の笑い声がこだましていた。
病院でもらった抗生剤入りの薬は効果てきめんだった。
子の熟れた桃のようなおそそはすっかり元の姿を取り戻し、用を足すたびに不快感で泣くということもなくなった。
おむつかぶれだけでもけっこう神経がすり減ってしまったように感じる。
これで風邪でも引いたら心配でわたしの身がもたんぞと、この先が思いやられる感じだった。
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【日常あれこれ】
ブックスタートでもらった絵本だが、もうすっかりページが曲がってガタガタだ。しかし子ども用絵本冥利につきるというか、わたしが絵本の作者だったらこういう扱いをされて嬉しい。