ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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表面の薄皮をいただく

子が徐々に家のデンジャラスゾーンに立ち入るようになってきた。

これまではわたしの顔色を見つつ、ダメそうな雰囲気を感じると大人しく引き返したりしていたのだが、

最近はどうも大丈夫だと思われているらしい。

子があまりにかわいいので、わたしの表情もゆるくなってしまっているのだろう。

玄関に降り立ち、靴や害虫駆除のスプレー缶やらを振り回す、

階段やテーブルの上を躊躇なく登る、

あれだけ怖がっていたシャワーに自分から突っ込んでいく、ガスコンロのつまみを躊躇なくひねろうとするなどなど、

明らかにブレイブハートが強くなっているのだ。

子の成長に目頭が熱くなってしまう場面だが、そうも言っていられない。

行為がなされる前にその場から子をはがす、もしくは階段登りなどは遂行を見守るなどの措置を取らねばならないのだ。

わたしがみたところ、こちらが反応をすると調子に乗って行為をエスカレートさせる傾向があるので、

無関心なフリをしつつ子に近づくという、万引きGメンのような動きが要求される。

メタルギアのスネークのように、完全に気配を消すスキルがあれば最強だ。

おかげで家に一日中いる日でも、ある程度の運動量は確保できるようになった…気がする。

しかし唯一、子をはがしにくい場面がある。

お義母さんの部屋へ向かっているときだ。

大好きなおばあちゃんのところへ向かおうとする子をはがすことはできないのだ。

登ったのがまだ1-2段目ならまだしも、うっかり中腹まで行ってしまうと「すみませんお邪魔します」となる。

とうとうお義母さんも子を放っておけなくなり、「あらあらいらっしゃい〜」と子を出迎えてくれるまでになってしまった。

なんとも申し訳ない。

しかしお風呂上がりの時だけは、「いまは大事なメンテナンスの時間だから、行っちゃダメ!」と堂々と子を引き止めることができる。

女にとってお風呂上がりは大切なひとときなのだということを、きちんと子には説明をしてあげる義務がある。

それがたまに髪を乾かさずに寝てしまったり昼間着ていた服をそのままパジャマにしてしまうわたしが伝えても説得力はゼロなのだということは重々承知しているのだが。

それがしかも子育ての忙しさではなく自分の怠惰によって起こっているということが問題だということもわかっているつもりなのだが。

子に悟られる前に改善しなければ。

 

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昔洋装店だった場所にセブンイレブンができた。

オープンの張り紙を見たときは非常にガッカリしたが、できてみるとしっかり外装が残されており、手のひらを返したように「セブン最高!」となっている。

 

最近子は、「ちょうだい」と手を差し伸べると、自分が手にしたものをくれるようになった。

ちょうどさっきも両手にパンを持って口にもりもりと押し込みながら食べていたので、「そんなに一気には食べられないよ。わたしにもちょうだい」と言ったら、

子はパンを両手に持ったまましばらく考え、片方のパンをテーブルに置き、

口の中のパンを指でつまんで表面の薄皮を器用にスルスルと取り出してから、

わたしにくれた。

とりあえず「ありがとう」と伝えると、子はテーブルに置いたパンを再びつかみ、口に押し込んだ。

 

夫が気まぐれに描いた愛猫ルークの絵が母の目に止まり、「9月にやる展覧会にぜひ出してくれ」という話になった。

それがこちら↓

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猫をテーマに色んなジャンルの作家(アーティスト)たちが作品を展示するというもので、ぜひこの中に夫の作品も、ということだった。

初めて話を聞いた夫はマジか、という反応だったが、夫が適当に描いた絵が額装されて美術館に飾られるなんてわたしにとっては面白い以外の何物でもない。

展示品を搬入する日、夫の絵をセブンイレブンネットプリントで印刷し、ニトリで買った800円の額に入れて会場に持っていった。

飾ってみると「おお…」と声が漏れた。

素材の安さはどうあれ、ちゃんと作品になるものである。

リップサービスもあるのかもしれないが、手仕事を生業にしている方々から絵を褒めてもらえたことは自分の事のように嬉しかった。

夫の絵心がすごい、と妻としては素直に感心するところである。

9月9日まで佐世保市博物館島瀬美術センターにて開催中なのでお近くの方はぜひ。

 

 

 

 

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