ねこのしっぽと落雷と明太子
子に、猫の撫で方のレクチャーをする。
まず、肉ごと毛を握り込んではだめだ。
手のひらをパーにして、優しくトントンするところから始めよう。
うん、手がしっとりし過ぎているから、毛が大量についたね。
いま抜けやすい時期だから仕方がないけどね。一応謝ろうね。
口に入れてしまう前に、洗って流そう。
掴みやすいのはわかるけど、しっぽはNGだ。
人間でいうところの神経を直接ビーンと引っ張られるような感覚と同じだ。
そんなことされたことはないけれど、椎間板ヘルニアと診断されたときお尻近くの骨から足らへんまでがビーンと雷に打たれたように痺れて痛くて動けなかった、あれみたいな感じだ。
雷に打たれたことはないけれど、なんかこう、ピシャァッとした感じ。
ピシャァッとついとう感じ。
辛子明太子の福さ屋が、これまた9時をピシャァッとお知らせします的なやつで、果たしてピシャァッとついていたのは味なのか辛味なのかなんだったのかってわけで調べてみたら「まるさ」って出てきたりして。
「まるさがピシャァッとついとう」ということらしくて。
参考にした記事では「ピシャッ」と表記されていたけど、あのおばあちゃんの声には明らかに「ァ」が入っていたと思う。
いま耳だけで思い出してみたらそう言っている。
そんな都合のいいフレーズないしCMソングがいくつかある。
実際にYouTubeで照合するとリズムや音程などがまったく違っていてたびたびショックを受ける。
関係ないが、あのおばあちゃんと一緒にいた外国人タレントは佐世保でスカウトされたひとらしい。
さて。まるさとは一体。
自分なりに20秒ほど考えてみたけど、ピリッとした辛味の中にも深い甘みがあったりして、それをだいたいまるさって言うのではないかと。
祖父母の家で食べたその味を思い出してみた。
とにかく美味しくて、白ご飯が進んで進んで、よくパカパカお代わりしてたっけな。
あれ、猫の撫で方レクチャーがいつのまにか終わってしまった。
例えってむずかしいな。
愛猫ルークは、子に2-3回のエア甘噛みをしてからうざったそうに「ヤァメロにゃ」と鳴いた。
怒る体力もないらしい。人間でいうと80歳超えだもの。
もとは野良猫であの空き地の番長をやっていたとか、ずっと若い女(雌猫)をはべらせて元気であるとか、そういったことでもないと噛み付くエネルギーなんてきっとないもの。
家にいる限り、外敵(子は除く)に攻撃されることもないわけだし。
多少の荒っぽい扱いは我慢だ我慢。
こうしたわたしのレクチャーの甲斐もあり、少しずつ子の接し方も変わってきた気がする。
そんなわたしの苦労を知ってか知らずか、猫は今日も好々爺のようにソファでくつろいでいる。
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