いつのまにか世界がいっぱい救われていた
子が1歳になるまでのあいだに、世界が何度危機に陥り、そして救われたのかわからない。
観まくったアニメの話である。
決して子育てをサボっていたわけではない。
子の気を引かせたいときや疲れて何もしたくないときなど、NetflixやらAmazonプライムやらがとにかく大活躍してくれるのだ。
とはいえ、子の好みなんてまだ何もわからないため、片っ端から観せて反応を観察していく。
おかあさんといっしょ、アンパンマン、ドラえもん、ルルロロ、リサとガスパール、ピーターラビット、シルバニアファミリー、ペネロペ、おさるのジョージ、ゲゲゲの鬼太郎、プリキュア、セーラームーンといったラインナップだったが、
この中でちゃんと腰を据えて観てくれていたのはおさるのジョージ、ピーターラビット、ゲゲゲの鬼太郎だ。
おさるのジョージは甘くてキャピキャピした雰囲気ではないし、
ピーターラビットは常にアナグマやらキツネやらフクロウから命を狙われ続けている。ピーターのパパはパイにされているし、ウサギたちは自分が食物連鎖のどの位置にいるかをちゃんと把握している。
ゲゲゲの鬼太郎は新しいやつだが、毎話のように時事ネタが入ったり西洋妖怪がアジア妖怪をコテンパンにしたりとシビアなシーンも多い。
甘くなくスパイシーなお話が好みなのだろうか。
そしてこれらに加え、わたし好みのアニメも観るのだが、下手をすると子ども向けアニメより真剣にハマってくれている作品がある。
笑ゥせぇるすまんだ。それも89-92デジタルリマスター版のほうだ。
あまりに静かに観ていてくれるので、はじめは怖がっているのかと思ったがそうでもないらしい。
とうとう先日、視聴話数が70を突破。喪黒さんの名刺のフレーズが「ココロのスキマ♡お埋めします」になったり、セル画の動きがヌルヌルしたりしている。
子は、とうとう「私の名前は喪黒福造…」のオープニングで身体を左右に揺らすようになった。喪黒さんの歩き方を真似しているのか…。
勝手ながら、ここで70話までの私的まとめをお伝えしたい。
・ほとんどの話がお役立ち商品のおすすめ→お客が喪黒さんの忠告や約束をきかずに規約違反→「ドーン!」で制裁されるというパターン
・制裁のレベルはちょっと痛い目に遭うものから死亡まで振り幅が凄まじい
・喪黒さんの営業はわりと強引。はじめから相手を陥れようとすることもある。
・喪黒さんは女性に優しい。女子高生の万引きも「思春期の気の迷い」とかばう
・制裁で使われる「ドーン!」は、野犬を追い払ったりチンピラをのしたり攻撃としても使える。ワニに意思を与えてでっかくすることもできる。
・「ドーン!」は電話越し、PC画面越し、ゴルフボール越しからでも使える
・動物系の名前と見た目のお客はたいていラストで人間やめる
こんな感じだ。
子が一体このアニメのどんなところに魅力を感じているのかは不明だが、ブラックユーモアを理解するにはまだまだ先のことだろう。
「怖い」という感覚が芽生えるのも、おそらくもう少し先かもしれない。
まだまだ色んな作品に触れて色んな感情を育んでほしいぞ!と思いつつ、子が大人しくなることに甘えてつい笑ゥせぇるすまんを再生してしまうのだった。
先日、市のイベント「させぼ文化マンス」にお邪魔してきた。
年々グレードアップする闇鍋クオリティ…企画運営の質の良さが実感できた。
公共ホールの敷地内にテントサウナと水風呂が登場したのにはホント面白さの極みだと思うし、
テクノロジーを使った遊び心的な展示やトークイベントはもっと若い人に見てほしいと感じた。
東京から来た劇団の公演は大きな刺激になった。
東浜女相撲公演も好評だったそうだ。もちろん佐世保の伝統的な風習や催しなども、色んな形で伝え継いでいくべきだ。
来年もまた楽しみでならない。
この頃、子が夫婦のベッドに入り込んでくるようになってとてもせまい。
おまけに猫も乱入してきて大変混み合っている。
幸せなのだが結構寝るのが大変だ。
翌朝がとてもねむい。