こんがりトーストで口のまわりをケガしてしまう
朝、子が寝ている隙に夫のお弁当作りをしたり洗濯をしたりする。
身体を起こすまでは地獄だ。頭のなかで、もし夫のお弁当作りをサボったら1日いったいどれだけ後悔するかを一通り想像してモヤモヤしたあと、やっとのことで布団から身体をべりべりと剥がす。
重い足取りで台所へ向かうが、着いたころにはかなりシャッキリしている。単純なものだ身体というのは。
作るのは超簡単なおにぎり弁当だ。用意した米にふりかけを混ぜ込んで握るだけだ。夫はとても大量に食べるので、おにぎり1個あたり半合分ほどある。
しかし、先日は2合分ほど握ってしまい、さすがに食べきれなかったと報告を受けた。
また、昨日はおかずのバリエーションに困り、側にあったもち吉のサラダせんべいを弁当箱に詰め込んでしまった。さすがの夫から、あれはおかずになり得ないと苦言をいただいてしまった。
というわけで、今回は反省の意も込めておかずを手作りすることにした。
じゃがいもとツナをカレー粉で炒めただけの超簡単なものである。
とてもInstagramなどで写真をアップできるような様相ではないのだが、もち吉よりはマシだろうと思う。
気持ち程度にバナナを1本つけて夫とともに送り出す。たくさん食べるんだぞ。
さて、子がまだ寝ているのを良いことに、自分の朝ごはんを食べることにしよう。
トーストをこんがりと焼いてバターを塗り、一気にかぶりついて飲み込む。
いつ起きるかわからないのでこの時間はゆっくりできない。一気にできることは一気に済ませたいので、あとで仕切り直すのも面倒くさい。
あとで口のまわりを舌でなぞると、縁のほうもケガしているようだった。なんとも間抜けな気持ちになりつつ、お茶を流し込んで二度寝した。
部屋の観葉植物の葉の色が1枚、また1枚と変わっていく。
そろそろ水をやらねばと思ってまた次の日おなじことを考えている。
6ヶ月目に入り、お腹がいよいよ本格的に大きくなってきた。
子の移動に一番身軽だった抱っこひもの使用が難しくなってきたのである。
となると、おんぶ紐でどうにか頑張りたいところだ。ネットであれこれ探してみるがいまいちぴんとこない。
そもそも、装着する以前に、体力がガタ落ちしてしまっていることが問題として浮上してきた。
お正月明けに家族で水族館へ行ったのだが、あまりに動き回る子の歩みについていけず途中ベンチで休憩するという醜態をさらしてしまった。
そんな状態であるにもかかわらずおんぶ紐でウロウロしようなどとは…自分でも大丈夫なのかとおもってしまう。
しかし、家での缶詰状態が続いている今、どうにか外に出る意欲と手段を得たいものだ。
このままでは本番当日、ふにゃふにゃの筋肉で挑むことになる。それだけは避けなければいけないのだ。
ささやかな反抗心から、YouTubeで「誰でも簡単!マタニティ筋トレ」的な動画をタブレットで流す。
子が面白がって乱入してくるので笑ってしまう。筋肉を引き締めるどころではないのだった。