ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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ぺこぱのように優しく

朝、目覚める。今日は昼過ぎから雷雨だというので、いつもは開け放つ窓を控えめに開けておく。ここ数ヶ月、アレクサに天気を聞くと、怪しいお天気の時は決まって雷雨だと答える。お天気アプリを見ても雨マークではなく雷雲マークだ。なぜそんなにゴロゴロいわせたがるのか。

夫が買ってきてくれた六切りパンをトースターに入れる。夫曰く、「きみたちは何切りを買ってきても1枚単位で食べてしまうから六切りにした」とのことで、たしかに厚みをことごとく無視し続けてきたなぁと振り返る。

子が食べる分はそのまま手でちぎってバターとクリームチーズを塗って出した。夫に「アメリカの飯みたいだね」といわれた。

 

日差しと湿気に耐えきれず、早々にクーラーを稼働した。ひんやりとした空気が熱気でやわらぎちょうどいい感じだ。ガンガンに冷やすのは苦手である。

子ども向けTVで子を引き付けていたが、やはりパプリカを流せと要求してきたのでアレクサでばんばん流した。眠くてうつらうつらしてしまい、半分開いたわたしの視界に子が接近してなにかを伝えてくるのが見えた。遊んでくれと言っているようだが眠い。「ごめん、あと少し、あと少し」という。

目覚めると頭がスッキリして、子が待ってましたと飛びついてきた。お詫びにパプリカをめいっぱい自己流で踊る。

 

豚バラを子が気に入っているので、軽く塩で野菜と炒めて一緒に食べた。やはり手づかみだったのでヌルヌルさせていた。

 

洗面所に行くとまぁまぁ大きなゴキブリが仰向けになってピクピクしていた。

住み着かせない待ちぶせタイプの薬剤を使っている。

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これが効果てきめんで、虫が出やすい環境にも関わらずエンカウント率がそんなに高くない(たぶん)。

しかしエンカウントするときは、たいてい薬剤を浴びて瀕死の状態からスタートするので、おそるおそるとどめを刺して処理する。今回は久しぶりのエンカウントだったのでおぅっと声が出たが、淡々と事を進めた。

 

子の昼寝中、ぼやぼやと過ごしてあたらあっという間に起きた。起きてからワーッと遊んで、予防接種に行った。久しぶりのお出掛けに、車の中でも待合室でも子1はハイテンションだった。ギャーッとわめいてシクシク泣いたあと、キャッキャと椅子を押したり引いたりして遊んでいた。

帰りの車の助手席で、カーブのたびに「フゥーッ!」と歓声をあげ、日差しが目に当たるたびに両手で顔を「フゥーッ!」とおおったりしていた。なんだかリアクションがアメリカンだ。

その後ご褒美に棒アイスを与えたが、ボトボトこぼしたので焦ってタオルを両手に子の周りをグルグルまわったりした。そのとき少し子に怒られた。

そのままお風呂に直行させようと全裸にしたら、リビングに駆けて行って盛大におもらしをした。心の中は膝から崩れ落ちそうな感じだったが、あくまでぺこぱ的に優しく努めた。

 

夜、風呂場でクモを見かけたが、昼にゴキブリを見たあとだったので「よろしく頼むね」と言って見逃した。

 

夫が帰宅後、wishで買ったオムツ替えができるリュックを披露した。

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すごい大発明だ!というテンションで湧き立ったが、どの場面で使うのかてんで思いつかず、テンションと現実のあいだでゆらゆらしていた。

 

夜中、予防接種の恐怖を思い出したのか子1がわんわん泣き出した。だいじょうぶよ、と言ってギュッと抱き締めると、子1はわたしの手をそっと握ってゆっくり自分の身体から引きはがした。ぺこぱのように優しい拒否だった。