ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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妹1の結婚式前夜

23:35。セブンイレブンの駐車場で、店のLEDライトに照らされながら「カニ酢で食べるカニかまぼこ」を食べ、「かみかみいかチップ」を食べている。

 

妹の結婚式前夜。なんだかそわそわしているのは、やたらと風は強いのに雨は小雨のアンバランス感だったり、夫が淹れてくれたコーヒーが美味しくて一気に飲んでしまったせいかもしれないと思うようにした。

3時間ほど前に家に顔を出してくれた妹1が「そわそわしないようにしてる」と言っていたので、姉だし、わたしもそわそわしないようにしようと思ったのだった。

しかし、パジャマのままでコンビニに行き、暗い車内でカニカマを食う行為は、そわそわ以外の何物でもなかった。

 

明日の結婚式会場のウェルカムスペースに飾る絵を急ピッチで仕上げ、ネットプリントで印刷した。惰性で眠ろうとしたわたしに夫が「今日中にもろもろ準備しないと明日が大変なことになる」と助言してくれたのだ。

やはり彼の読み通り、わたしはネットプリントの登録番号を控えず車で5分のセブンイレブンに来てしまった。明日のわたしの代わりに今日のわたしがバタつく羽目になった。

子どもを寝かしつけてくれていた夫に泣く泣くLINEをし、履歴を辿り登録番号を教えてもらいなんとかタスクを終えた。

 

コンビニのレジがいつの間にか自動会計機になっていておぉ、と小さくびっくりした。家から出ない間に、ずいぶんと世界が進んでいる。

 

カニカマは、カニ酢の酸っぱさに期待して購入したが、わたしの舌はかまぼこの甘さを多く拾ってしまった。不完全燃焼感を埋めるようにイカを放り込む。夫の車内の香りがどうなろうとお構いなしだ。明日の朝にはきっと消えているだろう。

深夜スタッフらしからぬ(少なくとも、これまでコンビニ深夜帯でバイトをしていた&深夜コンビニを愛用していた身としては)、女性の快活な「いらっしゃいませ、こんばんは!」が店内から聞こえてくる。わたしの影がぐっと濃くなるのを感じた。

いかつい黒のクラウンから、部屋着姿のカップルが降りてきて入店した。ちょっぴり親近感を覚えてにやりとした。

 

そろそろ帰って寝よう。眠れるかはわからないけれど。