朝は6:30に目覚めたはずだった。
恒例の二度寝で、しかも娘に泣かれる形で11:00に起きた。
ミルクを与え、おむつを替える。
やらなきゃいけないことがたくさんあるのにやる気が湧かず、ふたたび布団に入ろうとすると娘から、
「いい加減にしなさいよ!わたしここから出たいのよ!」
と言わんばかりの泣きアピールを受け、しぶしぶ部屋を出た。
布団の上で身体を丸めてた猫がジト目でわたしを見ていた。
一階に降りて、娘をソファに寝かせるとご機嫌にケタケタ笑った。
パソコンに向かい、校正が終わった記事をあげる。
「わたしいまから出かけるね〜」とお義母さんからのメール。
お義母さんは60代。
わたしは30代。
この行動力の差はなんなのか…。
ごそごそと難民よろしく、お義母さんのいる別宅にお邪魔して、ご飯をいただく。
申し訳程度に、大学芋を作った。いや、食べたかったから作った。
自分のために自分で作った。
夫が作ってくれたスープでラーメンを仕込んでやろうとお湯を沸かしていたら娘が泣き出した。
「わたしもお腹すいた!」と言っている。
ガスコンロの火を止めて、ミルクを飲ませる。ぐびぐび、200ccをあっさり飲み干した。
ラーメン作りを再開し、スープの残り一滴まで休憩をはさみつつ飲み干した。
自宅に戻り、だらだらと仕事をするが、わりと重要なお仕事で書かせてもらう文章が浮かばない。
こういうときは気分転換だと、娘の前で踊る。なわとびをする。
なわが足を激しくはじく。痛い。
そうして無為な時間を過ごす。今日はこれでいいやと自分を甘やかす。
ようやく日が落ちて、晩御飯を食べにお義母さん宅へお邪魔し談笑する。
お目当ての抹茶スイーツを買いに出かけたが、店が閉まっていたという。
そのガッカリ感はとてもわかる。心中お察ししつつ、手作りの野菜炒めをいただく。
塩気のあるソーセージと、じゃがいもにんじんたまねぎ、彩りで枝豆が添えられた、ドイツで食べられそうな一品だ。
「たまにはいいんじゃない?」と、軽くワインを勧められた。
小さなグラスにふたつ注ぐ。嬉しい気持ちを抑えながら乾杯をし、一口飲んだ。
「うんまぁ〜!」
グルメ漫画みたいなベタなセリフが思わず出た。美味すぎて鼻血が出そうになった。
娘の寝顔を肴に20分。え、もうそんなに経った?
この赤ちゃんというコンテンツの時間消費の速さは凄まじい。
うかうかしてるとこちらが一気に老け込んでしまうのではないかとさえ感じる。
アニメ「BANANA FISH」にのめり込む。止まらんアカンということで娘とお風呂に入る。
あたたまる…。
今夜はお酒解禁の日と心に決め、二杯目に手を出そうとしたとき仕事に出ていた夫から帰宅前の着信があった。
アップルウォッチ越しに会話をするも、さっきまでお風呂の湯に浸っていたためスピーカーがグズグズだ。
防水とのことだが大丈夫だろうか。
夫が帰宅。手には食材とビール6本。
「妻のお酒解禁がうれしくて」とのことで、15分もかからずにお手製のおつまみとグラスに注がれたビールが出てきた。
至福だ。こんなによくしてもらっていいのか。
わたしが昼間に作った大学芋は、お義母さんの野菜炒めとワイン、夫のおつまみとビールには到底かなわない。
味もだが、やっぱりひとのために作るというエネルギーの差だろう。
ビール3本しか飲んでいないのにとろんと酩酊して、娘のお世話をしたあとよくわからないうちに眠りに落ちた。
夕方誓った「二度寝はもうしない」という言葉がばらばらになって意識のあちこちに沈んでいく気がした。
【記事を書かせていただきました】
【日常あれこれ】
幼女に弄ばれる副代表をご覧ください。
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年1月28日