ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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2019-01-01から1年間の記事一覧

クリスマスはビエネッタを食べるための大義名分

晩ご飯の離乳食にトマトリゾットをつくった。 しかし冷ますのが足りなかったようで、子が熱がって泣いてしまった。 全力で謝りつつ、もう一度慎重にリゾットを冷まし口に運ぼうとすると、 「怖いのでいりません!」と無言の訴えをされてしまった。 こんなに…

365日、彼らは愛宕山に登る【佐世保相浦】

“相ノ浦富士”の愛称を持つ愛宕山(あたごやま) 眠い。 朝6時。いつもなら布団でスカスカ惰眠をむさぼっている時間だが、この日は登山の約束をしていたのでなんとか這いずり出なければならなかった。 365日、晴れの日も雨の日も風の日も雪の日も山に登る人た…

意識を変えてプルーンと小魚を買う

毎日のように出来ることが増えて、子どもは本当にすごいとおもう。 食事はいつも戦いだ。最近はわたしに根性が足らず、ついついパクパク食べさせて終了させてしまうのでこりゃあんまり良くないなという気がする。 また、両親から「食べ物を粗末にしない」と…

味のある標語看板は五右衛門風呂ワールドに通ず【佐世保:古賀住建】

いつも前を通るたびに気になっていたものがある。 佐世保市天神2丁目。道は狭いが意外と交通量が多い 標語の看板だ。 看板の下にはババンと会社名が書き記されており、地域の子どもたちや町内会有志がつくったものではないことがわかる。 標語は毎月書きかえ…

図書館には「公式キャラクター」というものがいたりする

2019年、わたしの地元にある佐世保市立図書館で公式キャラクターが誕生した。 名を「SABON(さぼん)」という。 図書館総合展ウェブサイトより引用 ▶︎SASEBO(させぼ)のSAと、図書(ほん)のBONで“さぼん”。港町佐世保らしいカモメのイメージ。胸元には市章…

白米の魔力

わが家にある米は、ジャスミンライスとバスマティライスの2種類だ。 ジャスミンライスはタイ米の最高級品。バスマティライスはインディカ米の高級品のひとつと言われている。 なんだかアジアの富裕層のような家だなぁと思うが、主にこれらを食するのはお義母…

佐世保のローカル線の風景の1つ。駅のなかにあるたこ焼き屋「駅たこ」

寒くなってきた。 たこ焼きが食べたい。 でも、たこ焼きにあまりお金を使いたくないし、わざわざ遠くに買いに行くものでもない、というのがわたしの本音だ。 コンビニのものですら高く感じるし、定食が食べられる値段で売ってあるものなど、いくら具材やボリ…

いつのまにか世界がいっぱい救われていた

子が1歳になるまでのあいだに、世界が何度危機に陥り、そして救われたのかわからない。 観まくったアニメの話である。 決して子育てをサボっていたわけではない。 子の気を引かせたいときや疲れて何もしたくないときなど、NetflixやらAmazonプライムやらがと…

佐世保が誇る「西沢本店」の手芸フロアを自慢させてほしい

手芸が苦手だ。 編み物をすればまっすぐ編めずに海ぶどうのようなものができるし、 縫い物をすれば縫い糸はあさっての方向へゆく。まともに布同士を繋ぎ止めることができない。 友人のためにマスコットを作ったときは、詰めたはずの綿が逃げ場を求めてわやわ…

孤高のアドリブ芸

蚤の市に行ったりしているあいだに10月が終わった。 11月だけどそんなに寒くないね、という話をした。 ちなみに昨夜のハロウィンでは、夫はジョーズのコスプレをした人物と街中でハイタッチをしたそうだ。 至って平和な佐世保のハロウィンである。 そういえ…

ながさきプレスさま「佐世保ごちそう大図鑑vol.5」のお仕事が楽しかったよって話

この度ありがたくお声掛けいただき、「佐世保ごちそう大図鑑vol.5(発行・ながさきプレス 10/27)」でお仕事させていただきました! お義母さんに「あなたがやったトコふせん貼っといて!」と言われたので貼りましたが、 お仕事の跡が目に見えてしみじみ感動…

子にいつも顔を踏まれている

朝7時に起きて、夜20時には猛烈な眠気がきて日付が変わる前に眠る、という生活をわりと長く続けている。 1歳を過ぎた子は、よりエネルギッシュさを増し、我々よりも活発に動き回っている。 わたしは楽な体制でいたいのでごろんと横になるが、子はお構いなし…

アイテム多めの愛

子のバースデー2日前に、母と妹1がお祝いに来てくれた。 当日以降がなかなか来れないので、早めにお祝いしたいからということだった。 11時ごろに到着するという話を事前に聞いてはいたのだが、子が眠り始めたのにあわせてついつい一緒に眠ってしまい、目を…

坐薬メモリー

子の高熱が続きあたふたしている。 病院へ行き、その後平熱に戻ったのですっかり安心していたものの、再び夜に高々と熱が上がってしまった。 おまけにぐずって苦しそうだ。わたしまで泣きそうになる。 「38.5度を超えていて、つらそうだったら使ってください…

ポニーの脊髄に電池

お義母さんがリサイクルショップで買ってきてくれたポニーの木馬(もこもこしている)の脊髄に電池ケースが入っているのを発見したのは、およそ数ヶ月経ったあとだった。 部屋にあった電池を入れ、両耳に内蔵されているスイッチを押すと「You are my best fr…

明治から昭和初期を生きた「三角コレクター」徳田真寿について書く

マルもいいけど、サンカクもいい。 優しく見守ってくれていそうな満月がマルなら、目を細めてじっと見つめてくる三日月が三角だ。 どちらかというと、わたしは後者が好きだ。 シャープでスタイリッシュでミステリアス。 ピラミッド、オルゴナイトなどのイメ…

佐世保に7区ができるようだ

妹1と母と、新しくオープンしたタピオカドリンク店に行ったのだが、タピオカが無味だった。 ブームになる以前からタピオカにハマっている妹は、最近増え続けるタピオカ商品をあれこれ試し、ランク付けをするようになった。 「本場台湾の味って言ってたのに……

大中のこと②とわが子の初接吻について

最初に配属になったのは、大中キャナルシティ店だった。 福岡エリアはキャナルシティ、天神コア、ダイエー(ミーナ天神のとこ)、笹丘、中間あたりに店舗を構えていたような気がする。 その中でもキャナルシティ店は九州1、2を争う売上で、常に関西人の偉い…

わたこんしき

前職のことをつらつらと思い出しているうちに、気がつくと結婚記念日を迎えていた。 ところでわたしは、入籍日の半年後に結婚式を挙げ、その4ヶ月後に子を出産している。 なので、なんとなく身の回りには「できちゃった婚かと思ってた」という人が居たりする…

大中のこと①

わたしは大学を卒業後「大中」に入社した。 大中は、だいちゅうと読む。 かつて原宿をメインに全国展開した雑貨店である。 原宿をメインに、というのは、2018年3月末に閉店した最後の店舗「大中原宿店」のイメージが強かったからである。 「大中」そのものの…

シャッキリとした気持ちでコミュニティーセンターへ行く

昼過ぎまで夫は仕事だった。 午前中に抱えていた仕事を少し終わらせ、昼ごはんを子に食べさせる。 離乳食が1日3食になってから随分と月日が流れたような気がするが、いまだにどれぐらいの分量が適当なのかわからない。 ネットで調べてみるが、おかゆ80g、野…

ねこのしっぽと落雷と明太子

子に、猫の撫で方のレクチャーをする。 まず、肉ごと毛を握り込んではだめだ。 手のひらをパーにして、優しくトントンするところから始めよう。 うん、手がしっとりし過ぎているから、毛が大量についたね。 いま抜けやすい時期だから仕方がないけどね。一応…

夫の職業にタイムキーパーを付け加える

1日のうち、子とふれあう以外はほとんどがパソコンかスマホ画面を見ている。もちろん仕事のときもあるのだが、スマホのときは大体ネットサーフィンだ。 ほんとうに、頭のネジが1本外れたようにボーッとしながら見ている。 しかもだいたいは頭に入っていない…

ダメ元で美容室に電話する

半年ぶりに髪を切った。 まるで重力から解き放たれたような気分である。 わたしが行きつけ(半年ペースなのにそう呼んでいいかは謎である)の美容室に電話をかけるとき、前もってではなくいつも当日だ。 「ダメ元で聞きますが、今日どこか空いてますか」が常…

スマホをいじらずにベンチで時間をつぶすのは難しい

唇の下にできものができた。 おそらくヘルペスのようだ。じんじんと痛い。 これって人に感染るんだろうか、と思いつつ、日課にしていた子へのムチュー(われながら書いていて痛々しい)を封印することにした。 代わりにほおずりである。 しかし、半年以上伸…

表面の薄皮をいただく

子が徐々に家のデンジャラスゾーンに立ち入るようになってきた。 これまではわたしの顔色を見つつ、ダメそうな雰囲気を感じると大人しく引き返したりしていたのだが、 最近はどうも大丈夫だと思われているらしい。 子があまりにかわいいので、わたしの表情も…

新海誠より今敏が好きだ

雨続きの天気にすっかり気を取られてしまっていたが、いつのまにか夏が終わってしまったようだ。 子と外に出たとき、まとわりつく空気が明らかに変わったので「秋じゃ、秋じゃ!」と飛び跳ねた。 なんとなく、新海誠の映画のようなキラキラっぽさを感じた。 …

トイレにペンを置かねばならぬ、9月

カレンダーをトイレの壁に貼っている。ペンを適当にトイレットペーパーホルダーの上に置いて、各自でスケジュールを書いていたのだが、いつのまにかペンが行方不明になってしまい、しばらく誰も書き込みをしていなかった。 なので色々と予定が入っていたにも…

【平成遺産・西海楽園】黄金色の夢をみにゆく

われこそは「七ツ釜聖観音」ぞ! 西の地・長崎県西海市にどうしても忘れられないスポットがある。 バブル期に花開き、“光り輝く黄金の仏像群×美しい花園×レジャー施設”というなんとも贅沢なコラボレーションで多くの人を賑わせた「西海楽園」だ。 現在でいう…

タスクのように包子を食らう

今年一番の大雨で、久しぶりに家族の中でもどよめいていた。 夫が出勤後、すぐに帰宅してきたことがものすごく大事感だった。 いつも台風などが接近しても逸れてしまい、毎回肩すかしを食らってしまう佐世保にとって今回の大雨はまれに見る災害だったに違い…