ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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ヤマモトチヒロについて

ヤマモトチヒロについてのプロフィールです。

 

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山本千尋

佐世保在住フリーライターです。紙媒体とWeb両方で企画・取材・撮影・執筆を行っています。

1986年佐世保生まれ&在住。地元週刊紙の編集記者を2年経験し、2018年10月よりフリーライターとして活動しています。

 

 

執筆させていただいた媒体さま(敬称略)

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SASEBON(ながさきプレス刊)

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▼お仕事がとても楽しかったので感想を書きました

pkyamamoto.hatenablog.com

 

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させぼ通信

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得意なジャンル

・観光

・グルメ

・人物取材

・企業さまインタビュー、広告やパンフレット

・体験、検証もの

・リライト

 

ヤマモトチヒロのブログについて

日々の雑記に加え、個人的に取材し執筆した記事(佐世保やその近郊で気になった歴史や文化、老舗や人物など)、関わったお仕事の報告や感想などを掲載しています。

 

日々の雑記など

pkyamamoto.hatenablog.com

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●お仕事のご依頼はこちらのお問い合わせフォームにてお願い致します。

 

 

デザインにそっと歩み寄る

今朝はゴミ出しだった。いつも朝のうちに回収車がきてしまうので、なんとか起き上がってバタバタとゴミステーションに出していたのだが、ここ最近はずっと夫に頼りっぱなしだ。

妊娠中で眠いことを言いわけに、「あとで行くから大丈夫」といいつつ、結局布団から出ずにうだうだしている。

せめて夫のお昼ごはん(といっても超簡単なおにぎりだ)はつくらねばと台所へ行き、すべてが片付いた空間でテレビの録画予約をしている夫に「ゴミ捨てありがとう」と言う。

前日の夜のうちに出せたら朝が楽なのになぁといつも思うのだが、どうやらゴミステーションには管理人さんがいるらしく、鉢合わせすると色々と面倒なようだった。

また、近所の親切な人が地面につけてくれたソーラーライトのわずかな灯りをたよりに、ほとんど真っ暗といっていい山道を登る勇気もなかった。

 

先週は寝坊して行きそびれたので、子のおむつが一週間分溜まっていた。

45リットルのゴミ袋が一杯になるほどの量で、あの小さな身体からこんなに出てくるものかと純粋に驚いた。

 

夫の出勤時間が2時間ほど遅くなったので、いつもよりのんびりしていた。

夫婦で賑やかにしていたので、子もつられて起きた。お義母さんも一緒にみんなで朝ごはんを食べた。

いつもなら二度寝をしている時間なので、なんだか夢の中にいるように不思議だった。

夫を子と一緒に見送った。ブンブンと手を振る子を抱っこしていると、ものすごく住宅メーカーのCMに出てくる家族みたいだった。天邪鬼なのでそれは解せん、と一応思うことにした。

 

若林恵さんが編集した、特許庁の「デザイン経営ハンドブック」を読んだ。

デザインって絵とかオシャレとかだけじゃなかったのかー!と、ものすごく感動をした。素人の感動として立派な見本になれるかのような感動っぷりだった。

話のほとんどは高度すぎて頭が追いつかなかったが、その感動だけでももうけものだ。そんな本や文章とこの先も巡り合わなければとおもった。

ガツガツとお昼ごはんを食べて、子と庭に出てピクニックをした。お義母さんが色々と用意してくれた。申し訳なさと有難さで目元がゆるむ。

偶然にも実母から子へお菓子のプレゼントが届いた。

テンションのリミッターがすっかりはずれた子は口元を悲惨な状態にしながら我を忘れて暴食した。さすがにまずいと思いストップをかけたら、そばにあったホウキを持って一目散に駆け出した。まったくもって自由な生きものだ。

 

その後エネルギー切れで昼寝に入った子をそっと起こさないよう、掃除やら庭の草集めやらに勤しんだ。

そしてまたデザイン関連の本を読んだ。ほんの少し歩み寄れた気がした。

 

子が起きた。壁に備え付けてあるタブレットを指差して「動画を流せ」と無言で訴えてきたが「もう少し主張をがんばらないとダメよ」と無視したら泣いた。

そしてすぐにターゲットを隣に座っていた猫に切り替え、手でモフモフしながら笑っていた。

 

子を連れて買い物に行ける状態ではないので、ここ数週間ずっと財布を開いていない。と同時に、おやつというムダな買い物を一切していない。

まだ周りの空気が穏やかだったときは、夫にチョコやらアイスやらをねだっていたが、最近はとにかくまっすぐ家に帰ってきてほしいので、ほんとうに必要な物資の調達以外のおねだりは完全に自粛している。

子がお義母さんからもらったチョコドーナツの封を開けろと駆け寄ってきた。

お義母さんセレクトなので、きっとヘルシーなやつだろうと思って開けてみると半分だけしっかりチョコがコーティングされていた。

「こっこれは、チョコはまだあなたには早いからー!」と、チョコがけの部分だけかぶりつき、プレーンな部分を子に渡す。

思わず「ンンンンンーーッッ」と声が出た。一種の中毒症状かもしれなかった。

子はそんなわたしを見て、「そんなにか」という顔をしていた。ほんとうに、「そんなにか」という顔をしていた。

またたくまに34週

わたしがウケ狙いでやる変顔を、子が習得している。

なんて素直なやつめとちょっと良い気分になってホクホクしていたが、そのバリエーションをしばらく観察していると色々と思い当たる表情が出てきてドキッとしてしまった。

おそらくわたしが考え事やネットサーフィンに没頭して魂が抜けているとき、眼鏡をはずして裸眼で目を細めるとき、美味いものを食べて感動しているときなど、絶妙な表情を真似るようになってきたのだ。

本格的に親に似るとはこういうことから始まるのか。いつの日か、わたしが子から隠れておやつを食べていたりやたらと言い訳を並べながら昼寝したりといった愚行も真似るようになるんだろうか。しかしながら、わたし自身は両親のそのような面を見て自堕落な性格になったわけではない(どちらかというと両親は勤勉なほうだ)ので、きっとこれは血によるものだ。そう考えると少し気が楽になった。

 

ここのところ新型コロナウイルス関連ですっかり気持ちが参ってしまい、長々とブログをしたためる気持ちが根こそぎなくなってしまっていた。

しかし、なにかしら記録をしておかないとなんだかもったいない気もしたし、別に長々と書く必要はないじゃないかとも思ったので(いつのまにかマイルールに縛られていたようだ)、気楽に勤めることにした。

ここ数日は、行楽シーズンが両手を広げてやってきたばりの快晴が続く。しかし「感染者」「死者」という文字を毎日のように見てしまうので、なんだかホラーだかサイコ映画だかの不気味な演出のようにも感じる。しかし気持ちが良いのだ、春なのだ。

 

妊娠アプリからの通知が来たのでなんだろうと見てみると、34週に入ったとのことだった。思い出したようにカレンダーを見る。あと1ヶ月と少ししかないのか。早かった。

子1とは違い、子2に関しては母子手帳や日記などこまめな記録がほとんどない。愛情は平等だと自信を持って言えるが、彼らに示す証拠がない状態だ。

その代わりといってはなんだが、子1のときにはやらなかった「おむつアート写真」などで補填していこうか。いや、それはそれで新たな争いの火種を生みそうだ。どうしたものか。

子どもは、わずかな違いを見つけるのが大の得意である。外見や周囲からの待遇など、わたしも悩んでいたことも多かった。もらったおもちゃの色が赤だったかピンクだったかのどうでもいいレベルで悩むのだ。お出かけしていて道を歩くとき、家族の誰がどの色のタイルを多く踏んでいたかなんてことも議論の対象になるのだ。

そんなことを考えながら2冊の母子手帳を見た。柄がいわさきちひろくまのプーさんだ。この時点ですでに子どもたちからツッコまれる要素はあったようだ。

 

閉館した井元コレクションについて

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平戸市崎方町に「井元コレクション」というコレクション館があった。

平戸焼(三川内焼)をはじめとする陶器や磁器、平戸らしいオランダやキリシタンゆかりの品々、それに加えなぜかインドの神々の彫像や春画など、非常にアクの強いアイテムの数々が展示されていた。

管理は91歳のおじいちゃんが行っていた。当然彼は、館長でありコレクターだ。

元特攻隊で、平戸ではかなり幅をきかせた有名人だったそうだ。町を歩くと、旅館やら商店やらで井元さんの苗字を見かける。

 

そんな井元さんだが、2019年末に天寿をまっとうした。それに伴い、コレクション館は閉館。

コレクションは全て売却処理がなされ、現在は外見はそのままに中はがらんどうの状態である。

 

わたしは以前、ここに家族で2度訪れたことがある。

1度目は夫と二人で、2度目はお義母さんと一緒に行ってキャイキャイ騒いだ。

 

井元コレクションの存在を知ったのは夫のおかげだ。

彼と観に行った都築響一さんの展覧会「僕的九州遺産(2016 三菱地所アルティアム)」がそのきっかけではなかったかと記憶している。

 

2018年の夏、2度訪問したときのことをまとめて振り返りたい。

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▲忘れもしない、じりじりとした真夏日。昔の風合いを残す通りには、土産物屋やカフェ、旅館などが立ち並ぶ。

 

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▲井元コレクション入口に立て掛けられた札。達筆の手書き文字と展示品の詳細からは「俺がコレクションしたんだぞ」という誇りが感じられる。

 

と、この時点ではまだ中に入ることはできない。

井元さんが駐在している「井元商店」に電話をし、呼び出して鍵を開けてもらわなければならないのだ。

「あのー、井元コレクション見たいんですけどー」

「あー、はい、はい。少しお待ちくださいね」

電話でそんなやりとりをしたあと、ほどなくしておじいさんがやってきた。

足取りと背格好で、結構なご高齢だとわかった。

炎天下のなか呼びつけてしまったことに若干の申し訳なさを感じつつ挨拶を交わす。どちらからですか、佐世保からです、ぐらいな軽い会話だったとおもう。

 

ガチャリと鍵が回ったあと、扉がぎこちなく開く。

やや埃っぽいような湿っぽいような空気が、わたしたちをもわっと歓迎してくれた。

入館料300円を払い、コレクションに囲まれた空間に足を踏み入れる。

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▲中はさほど広くない。両側にガラスの展示ケース、通路中央には紫檀で作られた彫刻や砂漠の薔薇、螺鈿細工の時計などが鎮座していた

 

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▲平戸焼(三川内焼)の置物や壺をながめる

 

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▲栗すごい、おもにトゲがすごい。つまんでキュッとするだけじゃこんなのできない

 

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▲平戸焼の小皿を見ていると、井元さんはふらりと近寄ってきてケースの扉を開けてくれた。平戸藩のお殿様への献上品。さわってはいけないものをさわっているからか、手の皮膚の下がザワザワする。卵殻手(エッグシェル)と呼ばれる超薄手の技巧。うすうす0.02どころの騒ぎではない


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▲わたしが一番グッときたのはこれ。オランダの豪華ディナーを記録した巻物絵。ディナーというより儀式料理かな

 

 

反対側にはインドの神さまたちが揃い踏み。

女神転生ファンのわたしは鼻息を荒くしながら「シヴァだ!ガネーシャだ!パールヴァティだ!ヴィシュヌだ!」と興奮していた。

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中には日本への輸入NGなものもあるようで、どうやって持ち込んだのか聞いてみると「知り合いのヤクザさんに頼んだ」とド直球な返事をいただいた。

 

「町内会の寄り合いとかで、旅行とかいくでしょ。そこでだいたいみんな宴会でドンチャン騒ぎするんだけど、俺は酒が飲めないから、代わりに外ウロウロして色々集めたんだよね。酒じゃなくて、そっちに金使ってたの」

みたいなことを仰っていたが、その〝外ウロウロ”がどんな経路を辿り、さらにどんなアクションが行われていたのかを突っ込んで聞く勇気が当時はなかった。

だって、どう考えてもお酒を我慢したぐらいの金では手に入らないだろう、この品々は。

もっと掘り下げて聞けばよかったと、とても今になって悔やんでいる。

 

 

2階フロアには春画が至るところに展示されていた。

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春画フロアなのに、ウエルカムマットがファンシー

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▲部屋の照明は薄暗い蛍光灯のみ。ステンドグラスが綺麗だった
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春画は美しい女性、少年、男女のシンボルをモチーフ化、擬人化したものなどバラエティ豊富。表現の方法や種類は現在とさほど変わっていないのかもしれない

 

展示品は葛飾北斎喜多川歌麿、鈴木春信などなど大判の版画から、小さいハガキ、巻物サイズまで幅広かった。

「なぜ春画を集めてるんですか?」なんて、野暮な質問だなぁと思いその場で飲み込んだが、やはり聞いておけばよかった。

そしてフロア全体の写真を撮らなかったわたしに全力のバカヤロウを贈りたい。

 

「展示物の管理状態って、今の感じだとヤバいですよね。他にやってくれる人はいないんですか」と、夫が鉄球を投げつけるような質問を井元さんにした。

ぎょっとしたが、確かに、展示物は薄いガラス戸のみで守られており、室内環境がきちんと保たれているとはお世辞でも言えない。防虫防カビ剤的なものもない。

「俺以外にはおらんね」と、半ば諦めたように井元さんは答えた。

その言葉通り、1年後には持ち主がいなくなったコレクションたちは再び散り散りになる。

 

夫と2人で来た時もそうだったが、やはりそれぞれに注目するところが違う。

焼き物が大好きなお義母さんは、とにかく器に目を輝かせ「これはどこどこのナニナニで〜」「とても綺麗!」と感想のコメントを漏らしていた。

それに気を良くした井元さんが、とっておきの逸品を見せてやると、商店のほうへ案内してくれた。

 

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▲井元商店内の応接スペースにて。なにかの組事務所ではない

 

至近距離でまじまじと井元さんを見つめたが、オシャレだ。

腕にはシルバーの重厚な腕時計がぎらぎらとした存在感を放ち、胸元からは同じくシルバーのネックレスがちらりと輝いている。

あれはひょっとしてプラチナだったかと思えるほど、わたしはすっかり井元さんの雰囲気と応接間の空間に飲まれていた。

「きっと若い頃はイケメンだったのね」とお義母さんが言う。

こんなことが言えるのは、お義母さんの年齢もあるが、物怖じしない強さのおかげでもあるのだろう。

わたしがせわしなくキョロキョロする中で、「器、どんなのだろー!楽しみ!」と楽しそうだ。

井元さんは、応接間の奥にある大きな冷蔵庫から、器の入った桐箱を持ってきてくれた。

冷蔵庫の扉が開いた瞬間、鯨の肉が少し熟成したかのような生臭いにおいがした。

なんだこの「なんでも鑑定団」的な光景は。


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▲見せてくれたのは器と茶道具だった。

お茶と器にほとんど疎かったわたしは、名前を覚えていないどころか写真にすらきちんとおさめずただ目の前のやりとりをぼんやり見守っていた


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▲もはやアウトレイジの登場人物にしか見えなくなってきた

 

ひとしきり器で盛り上がったあと、なぜか流れで井元さんの盆栽コレクションを見せていただくことになった。

ひとえにお義母さんのリアクションに嬉しくなってくれたおかげだろう。本当に彼女には感謝である。

 

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▲応接間の奥にある勝手口を抜けると…


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▲屋外に広がる、盆栽コレクション


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▲小さな盆栽の1つ。まるで山水画そのものの世界だ

 

奥行きはさほどないが、縦に伸びた不思議な空間に盆栽たちがズラリと並べられていた。

またもきちんとした全体の写真を撮っていなかった。

それだけ眼前の光景に心を奪われていたのだと思い込むことにする。

 

それにしても、これだけの品種と数を育てるのはかなりの労力だろう。もちろんこれも一人でやっているらしい。

盆栽をひとしきり見たあと、井元さんが愛読している盆栽の本をぱらぱらとめくりながら他愛もない話をした。

とても丁寧な物腰と口調からは、人生の滋味深さを存分に味わってきた、ある種の豊かさのようなものを感じた。

老木だけどどこかみずみずしい、ずっしりと根をはっている。そんな印象だった。

 

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ちなみに訪れた当時、わたしは妊娠8ヶ月。井元さんはわたしの大きなお腹を見て、「悪阻がつらかったらアヘンを吸いな」と言って、展示物のパイプを指差して微笑んだ。この台詞はわたしの人生で名ゼリフベスト3に入ると言っても良いほどしびれるインパクトを残してくれた。

心からご冥福をお祈りします。

平戸、結局あそんで帰る

母を子守に召集し、取材先で遊んでいてもらう予定だったのだが、あまりの子の奔放っぷりにやむなく断念した。

「今日は公園に行って遊んで帰ろう」ということになった。

場所は平戸。天気は超快晴。

 

「日本最西端ならひょっとしてマスク売ってるかも」と母が言うので、近くのホームセンターに立ち寄る。

わたしは子とともに車内でお留守番をし、母がパパッと見に行くことになったのだがやはり完売していたそうだ。

代わりに除菌シートやスプレーなどのウイルス対策コーナーがでかでかと設けてあったそうだ。

ウイルス対策ソフトの売り出しみたいだったよ」と母は笑っていた。

平戸に来たら必ず行くのが熊屋菓子店だ。

お目当ては麩饅頭である。

みずみずしい生麩のもちもちとしたガワと、主張を抑えすっきりとした餡子が、わたし好みスイッチを連打する形となり、以来好物となった。

餡子嫌いのわたしでも食べられる饅頭として、川棚のかりんとう饅頭に次ぐヒットとなった。

母ともりもり食べながら、田平公園へ車を走らせる。

平日にもかかわらず、まぁまぁ親子連れがいた。

ここはわたしも幼少時代に家族とよく訪れた場所だった。

自分の子どもを連れてくること自体もそうだし、当時よく遊んだ遊具が残っていたことも感慨深い。

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子はようやく、親の手に引かれるというわずらわしさから解放された喜びからか、暴走したおもちゃのように歩き狂った。

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見るものすべてが新鮮なのだから仕方がない。

公園はかなり広く、子は砂場と芝生をメインに行き来しながらぐるぐると歩き回っていた。

そういえば、砂にさわらせるのは初めてだったかもしれない。

土俵にあがった力士が塩を撒くかのように、掴んだ砂をなんども宙に放り投げていた。

ざあ、ざあと音がする。子は無心で繰り返していた。

 

どうせなら展望台あたりまで行こうと歩いたが、かなりの距離だった。

公園最大の遊具であるロングスライダーのあるところまで行く。

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▲海を望みながら高台を登る

 

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▲ありがとう宝くじの売上

 

以前はローラーだったのだが、安全を考慮してか老朽化のせいか普通の滑り台のようなつくりに変わっていた。

そういえば、ローラーはスピードが出て楽しかったけども、普通にお尻を痛めたり手の指やら皮やらを巻き込んで怪我をしたという話も聞いていたので危なかったんだろうな。わたしは滑った後にお尻がかゆくなるところも含めてファンだったので、それがなくなって少しさびしくはあるのだが。

 

子を抱える形で、ゆるゆると滑った。

まぁまぁスピードも出てたし景色も最高だった。意外にも子はノーリアクションだった。

母は後ろからゆるい笑みを浮かべて後を追ってきた。

満足して帰った。良い息抜きだったと思う。

その晩、子は泥のように眠り、わたしも朝起きれなくなるほどには身体が疲れていた。もっとも、親子三代で楽しい時間を過ごせたので気持ちは晴れやかだった。

取材はまた改めて行かねばならない。麩饅頭もまた買えるのでラッキーだと思うことにした。

 

寒いけどアイスは食べたいし

お出かけをしたいという気持ちだけはあったが、温かい部屋から一歩出ると気持ちがしゅんとなった。

午前出勤から帰ってきた夫と昼食を食べ、録りためていた番組を見る。

部屋にこもっていたい気持ちと、日曜日ならばなにかしなければという使命感でもやもやしていた。

夫に外の散歩を促され、パーカーの前ポケットに両手を入れてしぶしぶと子と外に出た。やはり寒かったが雪に喜ぶ犬のようにはしゃぐ子が可愛くてほのぼの見守りながら30分ほどウロウロした。すっかり運動した気持ちになった。

 

お義母さんがお出かけ先から帰ってきたので、外で写真を撮る。

昔の写真の画質の良さについて話しながら撮った。毎回のことだけど、ポージングの指示が「だいたいそんな感じで」「そのままでー」という感じで、やはり100%相手に委ねすぎなことは否めない。いつも反省している。でもカッコいいので、いつもお任せしている。

https://www.instagram.com/p/B8Xaj34Ju4v/

【ファッションに疎い嫁がファッショニスタのお姑さんを撮り続けるアカウント(@mamahafashionista)更新しました】モノクロにしたらとても舞踏っぽくなりました。今回も所作が美しいです。宜しくお願いします!

 

昼寝から目覚めると、床に感熱紙のロールがドゥルッと転がっていた。

まさかと思い先日夫が買った感熱紙のプリンターを見ると、やはりパッカーンと開いていて、子がぽかんとこちらを見ていた。まるで猫の粗相動画を見ているようだった。

奇跡的に破れていなかったので、再びキュッとぐるぐる巻きにして元に戻す。どうか壊れてませんようにと天に祈る。

感熱紙のロールをさわったのが小売業にいた頃以来だったのでとても懐かしかった。

 

夕方、夕飯前、どうしてもアイスが食べたくなりしょうがなくなった。妊娠のせいだとおもうようにしている。

夫に車を借りて「あなたが飲むコーヒーの豆が切れたので買ってくる」とわざわざ理由をつけてコンビニの駐車場でワッフルコーンをむさぼった。

ちょっとリッチなお値段だったのだが、カロリー表記を見ると値段以上の数字で思わずマジかよと声が出た。

その後、業務スーパーでコーヒー豆を購入して帰宅した。のんびりアイスを食べていたせいで閉店間際に着いたのであわてて必要な分だけ買おうと思ったが、誘惑に負けてミートソースを買ってしまった。1人分なのでどう考えても自分用だ。強欲すぎやしないかとやっと我に帰る。

帰るなり「チョコ買ってきたの?」と夫に言われたので、「や、アイス食べてきた」と白状した。どうやらはじめから見破られていたようだ。

自分が欲しいものばかりを買ってしまい、夫にビールの一本でも買ってこなかったことを若干悔いた。

しかし、先日朝5時まで飲んでいて昼過ぎまで二日酔いだったので、あくまで彼の肝臓をいたわったからだと自分に言い聞かせてことなきを得た。

 

その後、バナナマン日村さんが佐世保にロケにやってきた「バナナマンのせっかくグルメ」を観る。

素晴らしい食レポを披露する日村さんに感心しながら、夫が「日村さんもジョギング中にこっそり間食してるらしいよ」とわたしに言ってきたので、おぉ、わたしと同じじゃんかとホッとした。

 

 

【日常あれこれ】

https://www.instagram.com/p/B8JGlJRJJww/

あたいの胸に飛びこんでおいで!そして抱きなっ!

 

マインドフルネスYouTuber住職

お世話になっている媒体「テマヒマ」の主催で行っている手間子屋ワークショップへ、スタッフとしてお邪魔した。

場所は上柚木町にある西光寺だ。

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前回、ボイトレ講座でお邪魔して以来だなぁと思っていたら1年近く経っていたのでヒィッとおののいてしまった。

ハイパーソニックエフェクト住職 - ヤマモトチヒロのブログ

▲前回のボイトレ講座のときのブログです。里見住職は歌がうますぎてやばい

 

内容は「マインドフルネス瞑想ワークショップ」。

瞑想と聞くと、とても高尚なことのように感じるが、ここで学ぶのは至って実践的なことだ。

 

瞑想をすることで得られるメリットや心構えなどをわかりやすくフランクに教えてもらったので、敷居がグンと下がったように思う。

実践では、まずは3分間、のちに10分間の瞑想チャレンジ。

とにかくあれこれ考えずに、自分の呼吸にのみ意識を向けてやってみようというやつだ。あえて呼吸を深くしようとか、肩の力を抜いてリラックスしようとか考えてはいけない。

「いま鼻から息吸ってるけど冷たいなぁー、出すとき温かいなぁー」といった具合で、今自分に起こっているありのままの現象を俯瞰で観察し受け入れるのだ(あくまでわたしの感覚です)。

わたしのお腹には今7ヶ月の子どもがいるため、瞑想中はずっと胎動でボコボコしていたのだが、それでもひたすら呼吸のことをとらえ続けていると色々と面白い現象が起きた。

まず、置いた手の位置がわからなくなり、首から下全体がくっついて1つになっている感覚がした。ふわふわした粘土にボワッとくるまれたような感じだ。

この感覚は経験があって、サウナで熱いのをずっと我慢し続けた結果不快感がなくなった瞬間と、射撃で的を狙って撃っているときに調子が良すぎる状態、いわゆるゾーンに入った瞬間というやつだ(関係ないが、最近テニプリのアニメで「手塚ゾーン」が恐竜たちを滅ぼすシーンを観た)。

サウナの方はよくわからないが、射撃に関しては身体にすり込ませた一連の動き(弾、空気の充填、銃の構え、脱力、引き金を引く、フォロースルー)が無意識に近い形で出来るようになる状態で、満点が連続で出る。もちろん継続させるコツは、その点数を見ないもしくは見たとしても執着せずに意識を流す。まさに瞑想のそれと似たような感覚なのかもしれない。

なので一瞬でも集中が途切れると綻びが出て、バリバリと崩れてしまう。

今回の瞑想の場合は、危うく腸内のガスが漏れそうになりキュッと力を入れた瞬間、一体化していた身体のパーツが個々に戻った。うん、仕方がない。だってそればかりは大恥だもの。

そしてまた別々になった身体のパーツをじわじわとくっつけていく。

住職が講座内で「泥水を放っておいて、じわじわと分離していくのを辛抱強く待つ感じ」と言っていたが、まさしくそうだなとおもった。

10分間はあっという間に終わった。とても短かかった。

マインドフルネス瞑想、スピリチュアルなものだとばかり思ってたがこれは半分スポーツみたいなものだ。運動音痴のわたしでも大丈夫、かなり楽しいじゃないか。できる限り続けてみよう。子が寝てるときにでも。

 

ちなみに住職、ボイストレーナーでありYouTuberでもある。

こんなにたくさん歌えて喋れてうらやましいなぁとおもう。

西光寺さとみりょめい - YouTube

▲里見住職のYouTubeチャンネル。

 

 

 

【日々あれこれ】

https://www.instagram.com/p/B8SjMsLpMgc/

夫のさいきんのお買い物・ガチャで買った子ども用パズル・感熱紙に画像をアレするやつ子ども用パズルが思いのほかクセになりそうな手触り、フリーザ様の乗り物みたい。感熱紙のやつは面白い。どう保存していいかわからんけど味があっていい。