ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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ヤマモトチヒロについて

ヤマモトチヒロについてのプロフィールです。

 

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山本千尋

佐世保在住フリーライターです。紙媒体とWeb両方で企画・取材・撮影・執筆を行っています。

1986年佐世保生まれ&在住。地元週刊紙の編集記者を2年経験し、2018年10月よりフリーライターとして活動しています。

 

 

執筆させていただいてます

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東彼杵の情報サイト「くじらの髭

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SASEBON(ながさきプレス刊)

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▼お仕事がとても楽しかったので感想を書きました

pkyamamoto.hatenablog.com

 

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得意なジャンル

・観光

・グルメ

・人物取材

・企業さまインタビュー、広告やパンフレット

・体験、検証もの

・リライト

 

ヤマモトチヒロのブログについて

日々の雑記に加え、個人的に取材し執筆した記事(佐世保やその近郊で気になった歴史や文化、老舗や人物など)、関わったお仕事の報告や感想などを掲載しています。

 

日々の雑記など

pkyamamoto.hatenablog.com

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妹1の結婚式前夜

23:35。セブンイレブンの駐車場で、店のLEDライトに照らされながら「カニ酢で食べるカニかまぼこ」を食べ、「かみかみいかチップ」を食べている。

 

妹の結婚式前夜。なんだかそわそわしているのは、やたらと風は強いのに雨は小雨のアンバランス感だったり、夫が淹れてくれたコーヒーが美味しくて一気に飲んでしまったせいかもしれないと思うようにした。

3時間ほど前に家に顔を出してくれた妹1が「そわそわしないようにしてる」と言っていたので、姉だし、わたしもそわそわしないようにしようと思ったのだった。

しかし、パジャマのままでコンビニに行き、暗い車内でカニカマを食う行為は、そわそわ以外の何物でもなかった。

 

明日の結婚式会場のウェルカムスペースに飾る絵を急ピッチで仕上げ、ネットプリントで印刷した。惰性で眠ろうとしたわたしに夫が「今日中にもろもろ準備しないと明日が大変なことになる」と助言してくれたのだ。

やはり彼の読み通り、わたしはネットプリントの登録番号を控えず車で5分のセブンイレブンに来てしまった。明日のわたしの代わりに今日のわたしがバタつく羽目になった。

子どもを寝かしつけてくれていた夫に泣く泣くLINEをし、履歴を辿り登録番号を教えてもらいなんとかタスクを終えた。

 

コンビニのレジがいつの間にか自動会計機になっていておぉ、と小さくびっくりした。家から出ない間に、ずいぶんと世界が進んでいる。

 

カニカマは、カニ酢の酸っぱさに期待して購入したが、わたしの舌はかまぼこの甘さを多く拾ってしまった。不完全燃焼感を埋めるようにイカを放り込む。夫の車内の香りがどうなろうとお構いなしだ。明日の朝にはきっと消えているだろう。

深夜スタッフらしからぬ(少なくとも、これまでコンビニ深夜帯でバイトをしていた&深夜コンビニを愛用していた身としては)、女性の快活な「いらっしゃいませ、こんばんは!」が店内から聞こえてくる。わたしの影がぐっと濃くなるのを感じた。

いかつい黒のクラウンから、部屋着姿のカップルが降りてきて入店した。ちょっぴり親近感を覚えてにやりとした。

 

そろそろ帰って寝よう。眠れるかはわからないけれど。

ママと呼んでくれたのはサメのおかげ

わが家の2歳女児が好きなものはサメと恐竜だ。サメが家族で出てくる動画と、ティラノサウルスがフンガフンガ言ってる動画が本当に好きだ。

まだ言葉が出てこないので、両手をサメの口のようにパクパクさせるジェスチャーと「ガオー、ガオー」と恐竜の鳴き声のものまねで、動画を再生しろとリクエストしてくる。

 

Huluの子ども向けライブTVをとうとう卒業し、子1はYouTubeの海にダイブした。言葉が出てこないうちからのあれが観たいアピールは本当に困る。なんせ多すぎてわからないのだ。

なので手当たり次第に再生する。他のおもちゃで気を引かせてTV自体を消しリモコンを隠すという強硬手段に出ることもある。流れに乗っていっときはおもちゃで遊んでいてくれるが、ふと気がつくと口をとがらせ両手をパクパクさせている。あぁ、サメが観たいのか、と仕方なくYouTubeを再生するが「違う」と言われる。どうやら、サメはサメでもこれじゃないサメ家族動画のようだ。人気動画は海のように深い。

 

このようにサメ家族動画だけをはしごしていると、実にさまざまな作品に行きつく。バージョンが実に豊富なのだ。

クリスマスやハロウィンなど季節の行事と絡めたもの、大人たちが仮装をして歌うものなどがあるが、なかでも「これは…」となるのが、子どもが好きなものをとりあえずサメと組み合わせただけのバージョンだ。

たとえば恐竜×サメ(サメが恐竜のかぶりものをしている)、アメコミヒーロー×サメ(ハルクのサメがやたらとでかい)、スイーツ×サメ(???)など、もはやサメである必要性はあるのかと問いたくなるのである。しかしその問いは野暮なもので、いかに再生されるかで奮闘した結果としか言いようがないのだ。

ちなみに、同じメロディではあるが猫やサル、恐竜が主役になっているものもある。しかし、やはり子どもたちはサメの方が良いんだろうなと、あふれるサメ家族動画のサムネイルを眺めながら思うのだった。

 

わたしは日々の家事や仕事をサメ家族動画によって救われている母親の一人だが、特に有り難みを感じたのはやっと子1がママと呼んでくれるようになったことだ。パパ、と発語してからおそらく半年ほど。なにがきっかけかと思い返すと、サメの家族動画に出てくるママザメの存在だ。たぶんママザメママザメ言ってるうちに覚えたんじゃないのという、われながらそんな認識の仕方あるかよと言いたいが、たぶん現実的にそうだから仕方がない。

それ以来、テレビに出てくる母親キャラとわたしを指差して「ママ!」と言ってくれるようになった。よーしよしよし。もっと呼んでくれ。

 

 

 

 

20歳のとき、なにをしていたか

佐世保の公共ホール、アルカスSASEBOは20周年の節目を迎える。

先日、本館で行われていた記念展を観に行ったのだが、予想よりも充実した内容だった。

 

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▲完成予想図的な模型と、これまでのあゆみ展示。なお、パネルが置かれているのは譜面台だ

 

ふと、市民ミュージカルの文字に目がいく。

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▲市民参加ミュージカル「佐世保ブギウギ」と「佐世ぼん」のステージ写真

 

そうだ。これまで同館では、開館5周年と10周年の節目に市民ミュージカルを開催していたのだった。その名も「佐世保ブギウギ」と「佐世ぼん」。

 

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佐世保ブギウギのパンフレット。デザインは、佐世保の画家・松川到子さんによるものだ

 

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佐世保の地元情報紙「ライフさせぼ」発行の月刊誌「99view」に掲載された、「佐世ぼん」の取材記事

 

そのどちらもが、出演者100人超えのビッグな公演だった。人口約25万人、絶賛高齢化進行中の日本の最西端のまちでこんなフレッシュなことが行われていたなんて。子ども、いっぱいいるじゃないの。年齢層は4歳から70代まで。いやはや、そういうことができるまちだったのか佐世保は。わたしの知っている佐世保と違うぞ、と、おどろきもりもりでいっぱいだった。

 

そして今回は20周年。あの頃から果たして、故郷はどう変わったのか。

 

それを考えるよりまず、あれだ。

20歳のとき、わたしは何をしていたんだろう。

 

振り返ると、その頃は佐世保を離れていた。演劇をするために佐賀大の一番偏差値が低かった学部に入り、単位ギリギリになりながらも全力でエアライフル競技に打ち込むというはちゃめちゃな学生生活を送っていた時期だ。

 

そのあいだにも、佐世保ではこんな立派なミュージカルが行われたりしていたのだ。地元では演劇ができないからと離れたはずなのに。わたしは一体なにをやっているんだろう。

いや、しかし実際は、ただ外に出てみたかっただけなのだ。おかげで色々と気がついたこともある。

つまらなくて何もないと思っていた地元をおもしろがる余裕もできた。これは前職の経験が大いにあるが、とにかく九州を転々とした20代は無駄ではなかったようだ。

 

今回の20周年記念事業「佐世保の物語」は、20代は少ないものの、小学生から80代までと幅広い年齢層の参加者が集っている。

まだ「一丸となって」という状態ではないが、ときおり年齢の垣根を飛び越えて物事や感情が生まれる瞬間があるものだから、目にする度におぉ、と未知のものに感動するような気持ちになってしまう。

 

ふだんの生活ではなかなか目にすることのない光景。さらに新型コロナウイルス流行のさなかという状況が、「人々が集まって芝居をつくる」という行為に強い意志の動きと物語性を与えている。公演規模はこれまでよりも小さいが、5周年、10周年にはなし得なかったものになっている。

 

ワークショップは9月で4回目を迎えた。

やっと公演のテーマソングが完成し、担当スタッフがまたもや泣きそうになっていた。わたしもその一人だった。

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▲声がいっぱい重なるのって涙腺にビリビリくる

 

演出家の宮原さんの男前な引っ張りがすごい。

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▲演出家の宮原さん

 

きっと、受けているプレッシャーもすごいんだろう。今回はみずみずしいパイナップルと青みかん、一口羊羹を持参していた。プロ棋士並だ。すさまじいエネルギーの放出っぷりがうかがえる。

 

このプロジェクトが始まったばかりの頃、「佐世保はずっと好きなんですか」と佐世保出身の彼女に尋ねたとき「そうじゃなかったよ」と首を横に振ったことがいまでも印象的だ。同じだ!と勝手にジーンときたのだ。

彼女もまた、故郷と向き合い、未知の体験をすることになるんだろう。参加者もわたしも。

 

 

 

ところで、冒頭の記念展の話に戻るのだが、実は一番興味深かったのは、アルカスSASEBOの職員たちによる思い出エピソードだ。

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▲公演前日の3月11日に東日本大震災が起こり、開催が危ぶまれた「佐世ぼん」のエピソード

 

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▲「佐世保ブギウギ」の裏話では、まさかの一番頑張っていた担当職員が公演当日にインフルエンザにかかってしまった

 

淡々と文字だけで綴られたそれは、当たり前だが彼らにしか体験できない。しかし利用者側のわれわれには想像もつかないリアルがそこにはあったのだった。

 

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佐世保の劇団HIT!STAGEの戯曲家・森馨由さんの作品「春の鯨」が、第13回劇作家協会新人戯曲賞の最終選考ノミネート。

そしてアイスランド交響楽団が、国の経済破綻を受けて来日できず公演が中止になったというおどろきのエピソードまで

 

 

この職員思い出エピソードめちゃくちゃ面白いので、ぜひともまたやってほしい。

 

バランスボールはご機嫌とりのカギ

昼過ぎに妹と父たちと合流して、遅めの墓参りに行くことになっていたので、それまでの時間をだらだらと過ごす。

夫が衣装部屋のDIYなどをしているあいだに、記事を書こうと思ったがなかなかはかどらない。あれやこれや片付けねばとムキーッとなってたら夫が子どもたちを見ててくれた。いつもこうして気を遣わせてしまう。片付けが一段落して気持ちを切り替えてから迎えに行った。

子1はお義母さんにべったりだったので、申し訳なくなりながらもそのまま見ててもらう。呼ばれたので外に出ると、洗剤をスポンジにつけて車を洗っていた。次はホースを使い出すかもしれない。

 

久しぶりとの父はより顔の皺が深くなっているように見えた。孫へ全力でラブアタックしているのを見るたびに、いきみまくった甲斐があったなぁと改めて思う。

子は、最終的に実家のバランスボールで機嫌を取り戻していた。そしてわたしと妹はなぜか、骨盤マシーンを試すことになりグイグイと締め付けられながら恍惚のうめきをもらしていた。

子は18時に帰宅後即寝落ちし、朝の4時まで豪快に眠り続けた。

手応えは弱点

夜中にしくしく泣いていた子1は、翌朝けろっとして7時近くに起きてきた。母親がまだ起きる気がないのを認識すると、やはりいつも通り父親のところに眼鏡を持って駆け寄り、「起きて!朝ごはん食べよう」とリビングへの移動を促した。わたしは階下に降りて行く足音を聞きながらやはり二度寝した。

 

取材が入っていたので、お義母さんに子どもたちをお願いして外出した。新しい生活様式での初めての外取材だ。マスク、消毒、ソーシャルディスタンス…と、家の中ではほとんど考えないワードを反芻しながら準備をしていたらカメラを忘れたので慌てて入れた。

 

先日、ストレージ管理のためスマホを安易にリセットしたおかげで、いろんなアプリが消えた。LINEのバックアップが失敗しやらかした感触はあったものの、まぁなんとかなるだろうと構えていたのだが、消えたアプリの再インストールの不便さに地味に心を削られていた。

その中にGoogle マップもあった。今回の取材先へのルート検索をしようかと思ったが、行ったことのある場所だった上、ブラウザ上でも大丈夫だろうということでインストールせずに挑んだ。

すると当然ではあるが、GPSで現在地は更新されるもののマップ自体はわが家周辺を映したまま移動せずいちいち手でスクロールせねばならん羽目になり、

おまけに草木や人への思いやり(離合)がわっさわっさ生い茂る超マイナーなルートを案内された。交通看板には、「耕運機が通ります、注意」とある。途中、絶妙にズレたルートに侵入してしまい何度もUターンを繰り返した。

前職の時、取材に遅刻し先方にこっぴどく叱られたトラウマを思い出しつつ、安全運転で迅速に目的地に到着。なんとか間に合いことなきを得た。

取材がうまくいったのでご機嫌になったが、それはすべてマスクのおかげでむしろ欠点であることに気がつき愕然とした。



なじみの店にお土産を持っていき談笑して帰宅。慣れない消毒作業にワタワタとする。

お義母さんにお礼、取材の話をしつつ休憩。美味しいご飯をいただく。子2はすやすやと眠り、子1はずっとパプリカを踊っている。

お義母さんと「しまじろうファミリーは綺麗すぎるからもっとダーティーになってもいいよね」という会話でキャッキャするなど。

 

母から「今日は祖母の命日」というLINEがきて、そっかーと家族グループでコメントしあった。祖父、祖母と二ヶ月連続で鬼籍に入り、同じ場所で葬儀をして顔見知りになったスタッフさんと「こないだはどうも」と会話をしたのも良い思い出だったと振り返った。

 

なかなか家に入りたがらない子1を強制送還、風呂に入れる。昨日のクモがまた出てきたので、壁を手でバンバン叩いて遠くへ追いやった。クモに「お湯がかかったらあんまりよくないから、いまはあっちに行って」とふんわりした説明をし、理不尽な暴力ではないことを子1に伝えた。

 

風呂上り、みんなでドキュメンタル最新話でゲラゲラ盛り上がった。チャンス大城さんのエピソードのパワーがありすぎて時空が歪んでいる。

 

夜、夫は衣装部屋のDIYに夢中になり、酒を飲みつつ暗い屋外で塗装をしたりノコギリで木の板を切ったりとなかなかハイなことをしていた。意見を聞かれたので眠いまま答えたら「明日また聞くよ」と言われた。出来上がった箇所を見せてくれたのでふらふら見に行くと、かなりブラボーな出来だったので眠気が覚めた。DIYは、終わりがないうえ、頭脳をフル回転で使えるので夫は常にハングリーになれるようだった。そんな食べ応えのある女にわたしもならねばナと少年アシベを観ながらぼんやり考えた。

 

寝る間際、無限しりとりを4回戦ほどやった。ど、から始まる7文字がわからず調べて二人でなるほどと相槌を打つなどして寝た(ドウダンツツジなど)。

 

 

ぺこぱのように優しく

朝、目覚める。今日は昼過ぎから雷雨だというので、いつもは開け放つ窓を控えめに開けておく。ここ数ヶ月、アレクサに天気を聞くと、怪しいお天気の時は決まって雷雨だと答える。お天気アプリを見ても雨マークではなく雷雲マークだ。なぜそんなにゴロゴロいわせたがるのか。

夫が買ってきてくれた六切りパンをトースターに入れる。夫曰く、「きみたちは何切りを買ってきても1枚単位で食べてしまうから六切りにした」とのことで、たしかに厚みをことごとく無視し続けてきたなぁと振り返る。

子が食べる分はそのまま手でちぎってバターとクリームチーズを塗って出した。夫に「アメリカの飯みたいだね」といわれた。

 

日差しと湿気に耐えきれず、早々にクーラーを稼働した。ひんやりとした空気が熱気でやわらぎちょうどいい感じだ。ガンガンに冷やすのは苦手である。

子ども向けTVで子を引き付けていたが、やはりパプリカを流せと要求してきたのでアレクサでばんばん流した。眠くてうつらうつらしてしまい、半分開いたわたしの視界に子が接近してなにかを伝えてくるのが見えた。遊んでくれと言っているようだが眠い。「ごめん、あと少し、あと少し」という。

目覚めると頭がスッキリして、子が待ってましたと飛びついてきた。お詫びにパプリカをめいっぱい自己流で踊る。

 

豚バラを子が気に入っているので、軽く塩で野菜と炒めて一緒に食べた。やはり手づかみだったのでヌルヌルさせていた。

 

洗面所に行くとまぁまぁ大きなゴキブリが仰向けになってピクピクしていた。

住み着かせない待ちぶせタイプの薬剤を使っている。

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これが効果てきめんで、虫が出やすい環境にも関わらずエンカウント率がそんなに高くない(たぶん)。

しかしエンカウントするときは、たいてい薬剤を浴びて瀕死の状態からスタートするので、おそるおそるとどめを刺して処理する。今回は久しぶりのエンカウントだったのでおぅっと声が出たが、淡々と事を進めた。

 

子の昼寝中、ぼやぼやと過ごしてあたらあっという間に起きた。起きてからワーッと遊んで、予防接種に行った。久しぶりのお出掛けに、車の中でも待合室でも子1はハイテンションだった。ギャーッとわめいてシクシク泣いたあと、キャッキャと椅子を押したり引いたりして遊んでいた。

帰りの車の助手席で、カーブのたびに「フゥーッ!」と歓声をあげ、日差しが目に当たるたびに両手で顔を「フゥーッ!」とおおったりしていた。なんだかリアクションがアメリカンだ。

その後ご褒美に棒アイスを与えたが、ボトボトこぼしたので焦ってタオルを両手に子の周りをグルグルまわったりした。そのとき少し子に怒られた。

そのままお風呂に直行させようと全裸にしたら、リビングに駆けて行って盛大におもらしをした。心の中は膝から崩れ落ちそうな感じだったが、あくまでぺこぱ的に優しく努めた。

 

夜、風呂場でクモを見かけたが、昼にゴキブリを見たあとだったので「よろしく頼むね」と言って見逃した。

 

夫が帰宅後、wishで買ったオムツ替えができるリュックを披露した。

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すごい大発明だ!というテンションで湧き立ったが、どの場面で使うのかてんで思いつかず、テンションと現実のあいだでゆらゆらしていた。

 

夜中、予防接種の恐怖を思い出したのか子1がわんわん泣き出した。だいじょうぶよ、と言ってギュッと抱き締めると、子1はわたしの手をそっと握ってゆっくり自分の身体から引きはがした。ぺこぱのように優しい拒否だった。