坐薬メモリー
子の高熱が続きあたふたしている。
病院へ行き、その後平熱に戻ったのですっかり安心していたものの、再び夜に高々と熱が上がってしまった。
おまけにぐずって苦しそうだ。わたしまで泣きそうになる。
「38.5度を超えていて、つらそうだったら使ってください」と処方されていた坐薬をしぶしぶ冷蔵庫から出した。
出来れば使わずにいたかったのだが。
しかしいつかは避けられぬことだろうとして、子の坐薬デビューをプロデュースすることとなった。
処方箋の袋に入っていた説明書を見ながら子の尻と向き合う。
子の小さい菊門を見つめながら、わたしもかつて父や母に坐薬を入れてもらっていた時のことを思い出していた。
「はい、チュルンとするからねーチュルン!」という掛け声のあと、肛門から奥2cmぐらいのところが少しツーンとしてモヤモヤ異物感。
熱が下がってぼんやりした頭でトイレに行くと、なんか脂っぽいのがお尻から出てきてびっくりした気がする。
そんなことを思い出しながら説明書を読み進めると、「脂のようなものがお尻から出ることがありますがまったくご心配はございません」と書かれていた。
なんだ、心配することなかったのか、と20年以上後にその真実を知ることとなった自分がおかしくなった。
もし子が話せるようになったらちゃんと伝えてあげようと思う。
そういえば、脂身の多すぎるお刺身をバクバク食べたと翌日などはお腹のゆるさとともに同様のものが流れ出たりする。
あの不快感とはまた違うかもしれないが、子がそれを味わうのかもと考えるとなんだかソワソワする。
坐薬を注入して1時間ほどして、すやすや眠る子の額に手を当てると、熱が引いていた。
直腸すごい。
なにかあればやはり直腸だな、としみじみ感じた。
今日は子とともに自宅待機のようだ。
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【日常あれこれ】
ラディッシュ1つ食べるのにも生きるか死ぬかの毎日を過ごしているピーターラビットと、天敵がいない環境でホクホクとケーキづくりに興じているシルバニアファミリーのウサギたちを交互に観ながら幸せとは何かについて考えている隙に子に「孤独のグルメ」に番組を変えられてしまいそこでもまた考える。
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年10月3日
子のためにインストールしたドラムアプリの通知音がドラムの音でビビった。そんな仕様ってあるの
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年10月4日