ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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敬語を忘れておどろく

夫を職場まで送り届ける。

ガソリンメーターがギリギリだったので、ちょっぴりドキドキしながらもまずはマツキヨで買い物を済ませる。

ここはミルク缶が安い。

2缶ケースを一旦カゴに入れ、その後おしりふきのオマケがついた2缶セットを発見したので入れ替える。

小売業のとき痛感したことだが、こういうオマケ付きの商品はレジでおすすめする(もしくは売り場から持ってくる)ことに越したことはない。

キャンペーン前から並んでいる商品には当然オマケはついていないわけだが、それをうっかりお客さんが持ってきたのをスルーしてしまうと、あとでクレームが来る。

わたしもさすがに「なんでオマケつきの方を勧めてくれないのよ!」と憤慨するまでには至らないが、少々がっかりしてしまうことは確かだ。

夕方ぐらいにふと、おしりふき貰っとけば良かったな、と思い出す程度には。

1袋でもあった方が助かるものね…。

レジではにこやかなお姉さんが対応してくれ、粉ミルクの試供品をくれた。

かれこれ3本目くらいになるが、有難く受け取った。

猫のトイレの砂なども買ってしまったため、結構な重さになった。

朝の時点でこの買い物量だと、ほぼ1日が終わったも同然な気持ちになった。

そういえばガソリンがなくなりそうだったことを思い出し、あわててスタンドへ向かう。

着いたのはセルフのお店だった。

万札しかなかったので、ひとまず投入。

満タンを選択し、ノズルを給油口に差し込みダーッとガソリンを流し込む。

 

言葉の影響はおそろしいもので、幼少の頃、母親から「ガソリンは車のごはんだからね。美味しい美味しいって言ってるよ〜」と聞かされ続けて以来、給油(特にセルフは)楽しい時間となっている。

ノズルのトリガーを引いた時にガソリンがダーッと出てくる振動もなんか好きだし、本当に車に餌付けをしているかのような気持ちになる。

 

ボーッと注入していたら、トリガーがバツンッと戻った。

満タンになったかな、と思いきやなんだかまだいけそうな感じである。

再びトリガーを引くとダッと出てすぐバツンッと戻った。

それをなんとなく2回ほど繰り返したが、ドバッとあふれてきたら怖いなぁと思ってやめた。

ノズルを給油口から離して中を覗くと、透明なガソリンが流れていくのが見えたのでおののいた。

エンジン点けたら爆発しやしないだろうかと心配になったが大丈夫だった。

おつりをもらおうとレシートを持って精算機のところへ行き、慣れてる人っぽくレシートを入れようとしたが向きが逆だったのでちょっぴりワタワタした。

 

ゴールデンウィーク前だということもあり、銀行の用事を済ませたかったので寄り道をする。

家計にはまぁまぁな打撃だったが、身の回りの精算をするとなんだか身体が軽くなったような気がした。

買い物も銀行関係も済ませたので、達成感は十分だ。

あとは寝るだけである。

 

家に帰り、おとなしくしていた子にお礼を言ってソファに寝かせる。

寝返り落下を防ぐためのバリケードをしてから部屋の掃除をした。

なんとなく、この日は家事に身が入る。

理由は、買い物と支払い関係を済ませたので身体があったまっているから、ということだけではなさそうだ。

家族の喜ぶ顔が見たいなぁという、謎の慈愛が含まれているのである。

ふだんより濃厚なのだ。

手つきもなんだか丁寧だ。

我ながらどういう心境の変化だろう。

昨日の夫が話した「もしも離別」の話が原因だとしたら、彼はやはり相当な策士である。

わたしはとっても単純なので、家事へのモチベーションが下がったときはまた話してもらいたいものである。

 

慈愛モードが抜けきらないまま、猫にチュールを与えてみた。

ちがう階にいても、封を切っただけで駆け寄ってくる。

おそろしい魔力である。

あえて子から見える場所で、食べているようすがわかるようにしていたのだが、

なんと笑っていたのだ。子が。

一心不乱にチュールをべろべろ舐める猫のようすが面白かったのだろうか、ケタケタと声をあげている。

わたしたちから笑わせられるのではなく、能動的に笑っているかのような、いつもとはちがう感覚だった。

こうやって好きなツボをつくっていくんだなぁとおもった。

 

お昼ごはんをお義母さんと食べた。

サラダとピザを、おしゃべりしながら平らげる。

子はこの日、鶏肉ペーストの離乳食にチャレンジしたが、嫌な顔せずパクパクと食べていた。

昨日ベースで買ったスタイのサイズがやや大きく、首まわりに隙間ができていた。

お義母さんに、マジックテープつけなおしてあげるからちょっと貸してといわれたので3、4枚預けた。

その後、わたしが洗い物を終えるより早くスタイのサイズ直しが終わった。

「はっやっ!」と敬語を忘れて驚いた。

 

のんびりしつつ、さきほどの、子が猫に笑顔を向けた話をすると、とっても驚いた良いリアクションが帰ってきた。

ちなみにわたしの夫の幼少期は、お義母さんがあれこれしても笑わなかったのに、義兄さんがやることなすこと全てに笑っていたらしい。

なんだそのかわいい兄弟。尊みが深い。

その数年後、身長も体格も弟が追い越すのがたまらなくイイ。

わたしに絵心があったなら、オリジナルで1冊創れそうである。

 

自室に戻り、チョコミントアイスを食べ、子に読み聞かせをする。

子がうとうとと眠ってしまったので、わたしもちょっと休憩しようと添い寝をしたらそのまま18時近くまで眠ってしまった。

「ちょっと休憩」の方法として、添い寝はダメだな、と改めて痛感した。

 

夜は、夫が帰ってくるまでアニメ「からくりサーカス」を一気観していた。

途中で寝ていた子が目を覚ましたが、泣き声が弱々しい「フェーン」だったので、小声で「フェーン現象だね」と返しといた。

夫が帰ってきた。

友人から家まで送ってもらったようだ。

夜道を一人で歩くような危ないことにならなくて良かった。ありがたい。

なぜか劇団ひとりみたいなボリューミーな髪型になっていた。

そろそろ髪を切ってもらわねばなとおもった。

 

 

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【日常あれこれ】

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お風呂上がりに前髪をセンターわけにしてみたがいまいち伝わらない。やはりプロレスラーのようである。

 

ジッタリンジンのプレゼントのように読み聞かせる

子の服が次々とサイズアウトしてきた。

成長するのは当たり前のことだが、家族で散々「かわいい!」と大はしゃぎしまくった服を着たわが子が見れなくなるのかと考えると少しさびしい。

母や妹が選んでくれた服ならなおさらで、非常に愛着もあるからだ。

しかし季節は変わって、もう厚手のものは着れなくなった。

サイズ云々の話ではない。

というわけで、お義母さんに連れられて、ベース内のユーズドショップにお買い物に行ったのである。

前回はボトムスをたくさん買ったので、今回は半袖を買おう!ということらしい。

抱っこ紐で眠そうにぶら下がるわが子とともに、店内を物色した。

結局、かわいいだの作りがしっかりしてるだの関心しながら選別していった結果、10枚ほどのTシャツを購入した。

その後もスーパーなどに行ってから帰る。

家に帰ってから広げてみると、かなりボーイズ寄りで笑ってしまった。

「わたしたちの好みなら仕方がないわよねー」とお義母さんと笑う。

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しかもよく見ると、歯が出ている柄が多めだ。

新手の乳歯祈願のようだ。

乳歯祈願ってなんだ。

おしとやかさとは真逆のわんぱく柄だったが、本人がとても喜んでいる感じだったのでよしと思った。

 

今日の絵本は、アーノルドローベル氏の「わたしの庭のバラの花」だった。

つぎつぎと花が登場していく描写が楽しく、ページをめくるごとに速度を上げながら読むととても面白い。

怒涛のラストはドリフのコントのオチのようで、一種の爽快感すらあった。

JITTERIN'JINNの「プレゼント」を歌っているような気持ちになった。

 

つい、子と添い寝をして2時間ほどたっぷりと寝てしまった。

起きて記事を仕上げる。

なんだかこのルーチンはまずいぞと思いつつ、次の日も同じことをやらかすことになる。

 

夫から、昨日作った甘い肉味噌で料理を作りたいので鶏肉を炊飯器で熱を通しておいてくれという指令があった。

とりあえず炊飯器にセットして炊飯ボタンを押しておく。

友人と会うためクーシェに寄り道していた夫を子と迎えにいく。

子は後部座席のチャイルドシートでおとなしくしていたが、車を停めて談笑していると泣き出した。

「くるまをとめるなー」ということらしい。

ちょうど店のママが話しかけてきてくれたタイミングで、申し訳なかった。

笑いながら夫の友人たちと別れ、車を発進させるとぴたりと泣き止んだ。

ゲンキンなやつである。

 

帰宅し、夫は料理に取り掛かる。

なにやら考え事をしていたようで、わたしたち夫婦のどちらがが欠けたら悲しいよねという話をした。

もし俺が先に死んでも生活は大丈夫だからと言われたが、とりあえず「それはダメです」と返事にならない返事をしておいた。

感情的な話ではなく、子どもができたからこそこういう具体的なもしも話は必要なものであった。

しかし悲しいものは悲しいしできればしたくないものだ。

さて、と夫が炊飯器をあけると、中にはしっかり熱が通った鶏肉が…のはずが、なぜか半生ででてきた。

炊飯器の不調なのか自分のミスなのかに疑問を抱きつつ、先に風呂に入れと促されたので入った。

シャワーを浴びていると、さきほどのもしも離別の話が頭をよぎって悲しくなった。

「シャワーで悲しいこと考えて泣きそうになるってドラマみたいだよね」と夫に伝えたらウンウンとうなずいていた。

水場は涙誘発スポットであることは間違いない。

 

夜は夫と猫に挟まれてとてもベッドが狭かった。

おまけに真横の敷布団に寝ている子も、ベッタリとベッドの縁に身体を寄せてきていた。

密度100%のこの感じも、幸せだよなぁふふふとおもいつつ、やっぱり狭いので夫の身体をぐいと押しやった。

 

 

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【日常あれこれ】

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8ヶ月の子ども用のおやつ。

大人が食べても美味しいほどしっかりした味だった。

太陽の光を浴びたメキシカン。

ハイパーソニックエフェクト住職

お昼ご飯に、お義母さんがオーブンで焼いてくれた骨つきチキンに豪快にかぶりついた。

皮がパリッとしていて、スパイスが程よく染み込んでいてもりもりと食が進んだ。

 

昼過ぎからは、テマヒマ主催のワークショップに参加した。

会場は、上柚木町にある西光寺というお寺である。

以前、東京でボイストレーナーとして活躍していた住職が講師となり、発声の仕組みや声帯の鍛え方などを教えてくれた。

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小鳥の声がさえずる静かなお寺の中で大声を出すのは、とても爽快感にあふれた体験だった。

心なしか発声をしていると、自然と体が汗ばんでくるのがわかる。

 

見た目も中身もバッチリ住職だが、やんごとなき美声で玉置浩二ソングの一節を歌ったり、「ハイパーソニックエフェクト作用」といったワードが飛び出してくるなど、ギャップ満載の要素が楽しめた。

ワークショップ終了後のお茶会では、心と体の関係性や瞑想についてのお話もあった。

面倒くさがりなわたしはたぶんまだ瞑想はできないので、ちゃんとお勉強しようと思った。

時間があっという間に過ぎてビビった。

 

帰宅後、長い時間、子を見てくれていたお義母さんにお礼を言って晩御飯を作る。

衝動買いしてしまった椎茸を消費したくて、肉団子と野菜の甘酢あんかけを作ろうとしたが、砂糖を入れ忘れてしまい、ただの酢醤油あんかけになってしまった。

お義母さんが試食をしてくれたが、「うん、美味しいけど甘くないわね」という感想をいただいた。

 

たまたまテレビで流れていたNBCの「平成×長崎 30年史」をぼんやりと観ていた。

見始めたのはちょうど、平成に起きた凶悪犯罪の特集映像だったが、とってもバイオレンスだったんだなと改めて感じた。

その後に流れてきた、さよなら特集的な映像では、長崎市公会堂閉館と取り壊しのようすが。

行ったこともないのに、なんだか切なくなった。

演劇などがもっと盛り上がってほしいとおもうので、こういった公共ホールがなくなるのはとても悲しい。

長崎水族館も、そういえば閉館していたのねと思い出した。

スローモーションでペンギンが動く映像になぜかじんとくる。

実際に思い出として残っているのは、父がロデオマシーンにチャレンジしたことと亀の剥製の上で記念撮影をしたこと、妹がペリカンのくちばしに指を挟まれて泣いていたことぐらいだ。

長崎遊園地に引き続き、まだ離婚していない両親と訪れた貴重なお出掛けスポットだった。

ちなみに長崎遊園地の映像はなかった。

基本的に敷地内はジャリ道で、スタッフの数も少なく、遊具で遊ぶ時は毎回呼びつけないといけなかった。

すみませんと声を掛けると、「は〜い」と鍵の束をジャラリと提げたスタッフさんが小走りでやってきた。

手作り感満載で逆におどろおどろしいお化け屋敷や、いまにも落下しそうな空中ブランコがスリル満点で、いまならきっとB級スポットとしてある種の人気を誇っていただろう。

昭和の遺産、というには大げさだが、こうした施設が次々となくなっていくのは寂しいものである。

そういえばまだ「平成の遺産」というフレーズは聞いたことがないので、今後耳にすることも増えていくのだろう。

アニメ「からくりサーカス」10話を観て、仕事終わりの夫を迎えにいった。

夫は、エレナで買ったちょっと良いウイスキーを水割りで飲んでまったりしていた。

わたしがつくった、肉団子と野菜の甘くない酢あんかけももくもくと食べてくれた。

「砂糖入れ忘れた」というと、「ほんとだ、甘くない」と返ってきた。

その後、わたしの父が名古屋のお土産でくれた八丁肉味噌(賞味期限が一年ほど前のものだ)で夫がつくってくれた料理は、べらぼうに甘かった。

「ぅあっまっ」とコメントしてしまった。

甘いの甘くないのが飛び交う、せわしい食卓だった。

 

 

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【日常あれこれ】

 

大雨とアジア音楽は合う

昼過ぎから、臨月を迎えた友人の家を訪ねようということになっていた。

その時間まで、子とだらだらと過ごす。

外はいまにも雨が降り出しそうなどんよりとした曇り空で、予報では昼過ぎから夜まで雨と出ていた。

食欲もあまり湧かず、子のミルクをあげてぼちぼち記事を片付けた。

軽く食事を済ませてから出発する。

外は雨がぱらついていた。

友人宅に着いた。

臨月を迎えた友人の腹囲は103cmほどになっていた。

ほんとうに、いつ産まれてもおかしくない状態である。

「令和生まれを目指してたんだけどねぇ」と笑う。

子との対面を楽しみにしつつ、不安もいっぱいのようだ。

自分の実体験を話すことはできても、それを他人に当てはめたり励ましたりすることは難しい、と思う。

「わたしはこうだったから、あなたもきっと大丈夫!」なんて言える世界ではないのだ。

頭ではわかっているのだが。

でも、無事に産まれてきてほしいとわたしは願っていますということは伝えることができる。

あと、経験して思ったことだが、検索の鬼にならないことだ。

助産師にストレートに聞くか、子育て中の友人か家族に打ち明けるだけで事足りることもある。

不安の処理方法はいまだ尽きない。

しかし不安がりすぎてもしょうがない。

「なるようになるって、構えなきゃいけないんでしょうね」と笑う彼女に、逆に励まされたような気もした。

ちなみに彼女はチョコミント好きであり、レア肉好きという数少ない同士だ。

チョコミント好きなわたしのためにオレオの新作を取っておいてくれたのだという。

わざわざだ。おもてなしの心がすごい。

出されたコーヒーと一緒にいただく。

最高だ。

妊娠中にレア肉が食べられないのは本当に辛いよね、ということをずっと話していた。

子がぐずり出したのと、夕方にさしかかってきたのとでおいとますることにした。

出産の無事を祈り、帰宅する。

友人の家を出ると同時に雨足が強くなってきた。

次第にそれは、ワイパーをフル稼動しないと前が見えないレベルになってきた。

自宅に着き、車内で思案する。

あと1時間もすれば夫の仕事が終わり、迎えに行く時間となる。

このどしゃ降りの中、子を抱えて家を出入りする気にはならなかった。

そういうわけで、夫からお迎えコールがかかるまでのあいだ、車中で子の世話と仕事やらを済ませることにした。

雨が車のボディをバチバチ叩きつける音がサラウンドに響く。

まるで秘密基地の中にいるかのような気持ちがした。

いや、これもまた、どこかから難を逃れて身を隠す難民母子になったかのようなシチュエーションだ。

逃走中、道端に乗り捨てられていた廃車に乗り込み身を潜めるという感じだ。

子にミルクをあげ、雨の歌をうたう。

そのあと週末のブログが溜まっていたので書いているうちにあっという間にお迎えの時間になった。

雨の勢いはまだ落ちていない。

安全運転への意識をより高めながら、ハンドルを握って出発した。

自宅のある山をくだると、空の表情がかわった。

夕焼け空が雲の隙間からかいまみえ、天気雨のような様相だった。

しかし雨は相変わらず降り注ぐ。

空の光を反射しているせいか、粒がはっきりと見える気がする。

たまたまSpotifyでアジア音楽のプレイリストを流していたのだが、その曲にとても似合う光景だった。

夫に、迎えに行くとドヤ顔で伝えておきながら指定した時間よりやや遅れて到着したわたしは、道に迷ったのかと心配されてしまった。

ほんとうは帰宅ラッシュを見込んだ時間をちょっと過ぎてしまったのだ。

案の定、プチ渋滞にはまりこの有様である。

夫は腹ペコ状態だった。

即帰宅を提案したが、わたしのブログを見てくれたようで、サーティワンの新作チョコミントアイスを食べに行こうと提案してくれた。

せっかくなのでありがたく五番街へ。

まずは、はなまるうどんで腹ごしらえをした。

夫はわたしが注文しているあいだにすでに席に座り食事を始めていたが、醤油とソースを間違えてぶっかけてしまったそうで、なんともいえない顔をしていた。

うどんを食べ終わり、サーティワンへ。

テンションがあがって、新作チョコミントともう1つミント系アイスを注文してしまった。

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この視線を横目にほおばる。

 

「うん、…うん!!」

やはり美味い。

美味いのだが、なにかがおかしい。

 

ふと考えて、どうやらわたしは声を出して感動しようとしていることに気がついた。

おもいのほか感動していないのである。

これにはさすがに動揺した。

 

その理由は明白だった。

ここ2ヶ月以上のチョコミント漬け生活のおかげなのか、チョコミントから受ける刺激に対して鈍くなってしまっていたのだ。

夫の顔を見ると、そりゃそうだろうよという顔をしていた。

なんなら、オマケで注文したミントストロベリーアイスのほうが新鮮で美味しい。

それを夫に伝えると、「珍しいから美味しく感じるんだね」と言う。

珍しい、少数派、といった要素抜きでチョコミントの価値と向き合ってもらうという二次テーマのもと行われていた夫によるわたしへの“餌づけ”は、このような形で試練として現れてきたのである。

ふと鼻の下に違和感があったのでさわってみると、ニキビができていた。

この歳でチョコミントニキビか、と笑えてしまった。

 

 

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【日常あれこれ】

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「ミント畑よりこんにちは」のフレーズよりこっちのがいい。

ビジネスあんこは食べられる

午前中は藤山神社へ藤の花を観に行った。

https://www.instagram.com/p/BwjROphp9bD/

スタイがぐるりとうしろに回っておる。藤の花は満開直前#花見 #藤 #藤山神社 #佐世保

満開直前。

あちこちでアブがホバリングを披露していた。

 

その後妹1と、実家に遊びに行くことになった。

まずは腹ごしらえを、ということで大塔イオン近くのMKで待ち合わせる。

到着時間を尋ねられたのでおよその時間を答えた。

そしてその時間近くに到着したが、妹1はその15分後に現れた。

どうやら、わたしがあまりに時間にルーズすぎるため、対策として“15分遅く到着する”ということにしたらしい。

これまでの所業を思い返すと、納得の方法だったし、諦められている感がすさまじい。

しかし、しかしだ。

いまのわたしは以前とは違うのだ。

特に、食べ物が絡むと時間通りに動ける。大好物ならなおさらだ。

そのうえ、今回は子連れである。

子連れでの行動はとにかくリスクが多い。

時間通りにいかないとなにかと困ることがしばしばだ。

そんなわけで、集合時間に対してのボロッボロだった倫理観は、多少はマシになったのである。

とはいえ、妹1にとっては散々してやられているわけなので、そう簡単に信用してもらえそうもないのだが。

 

レストランは、平日なためか店内に客はあまりいなかった。

店員さんからは、ベビーカーが置ける奥の席を案内された。

何度か来店しているが、初めて座る席である。

やはり子どもを持つと、色々と立場も変わるものだ。

妹1と、迷わずしゃぶしゃぶと飲茶の食べ放題を選択して、話をしつつもりもり食べた。

子はベビーカーに座ったままだったが常時ご機嫌で、表情豊かな妹1のほうを見てずっと笑っている。

ミルクせんべいを与えつつ、締めの時間まで休むことなく食べた。

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イオン大塔店に行き、もろもろの買い物を済ませてタピオカドリンクを飲む。

かなり久しぶりだが、まるで常連のごとく「甘さ控えめで」と注文した。

オーダーを待っている間、最近リニューアルしたサーティワンアイスの店を覗くと、なんと店頭に「30周年記念の超クールなチョコミント発売!」と宣伝幕が張ってあった。

ちょっぴりわなわなとふるえた。

来たタピオカドリンクを飲む。

ミルクティーの概念を覆すミルクティー味の飲み物だ。

タピオカとの相性は抜群である。

時間もないし飲みながら移動だね、ということで、ドリンク片手にそれぞれの車で実家へと向かう。

イオン大塔店から実家までは車で10分とかからない。

タピオカドリンクを飲みきれなかったので家の中で飲ませてもらおうと手に持って車から降りると、妹はすでに飲み切っていた。

 

実家は、父の彼女によって外装からインテリアまでガラリとリメイクされている。

まるで他人の家かのように、呼び鈴を押して待つと、父が招き入れてくれた。

「おじゃまします〜」と中に入る。

実家の感覚はもうない。

父は、お正月ぶりの孫の来訪に目尻を下げて喜んだ。

父の彼女も、そんな父を微笑ましく見つめている。

自慢ではないが、父は初老にしてはまぁまぁのイケメンである。

イケメン爺である。

 

今回の訪問には、子を父に会わせること以外にもう1つあった。

家族で訪れた「西海楽園」の写真をもらうためである。

 

以前父に電話したとき、写真があるか探しといてくれないかとお願いしたのだが、ちょっと難色を示された。

というのも、わたしの母が写っている昔の写真をゴソゴソあさっているところを彼女に見られたら、良い気分ではいられないだろう、という男女の事情である。

まぁたしかにわからなくもないので、わたしが実家に行って探させてもらうことにしたのである。

 

アルバムは、2階の大きな洋服タンスの上にまとめて置いてあった。

妹1にも手伝ってもらいながら、脚立を使ってタンスの上にあるアルバムたちを数冊ずつ取り出した。

アルバムは古いダンボールの中に入っていて、箱ごと取り出すのはとうてい無理があった。

その箱の下には、わたしの名前が書かれたボックスがあった。

中を見てみると、おそらく新生児の時に着ていた服と、画用紙に描かれたさまざまな絵が大事に保管されていた。

デジタル化できない手ざわりと空気がそこにはあった。

 

あまり時間もないので、思い出に浸りすぎないようにぱっぱとアルバムをめくる。

お目当ての写真はすぐに見つかり、持ち帰り用の袋に入れていった。

アルバムはわたしたちが幼稚園以下の年齢ほどのときに撮られた写真が入ったもので、いまでは亡くなってしまった祖父母や親戚たちが、そこでは生の時間を刻んでいた。

もちろんいまも交流のある母方の従兄弟家族の写真もあったが、時間の経過を実感するばかりである。

母方の祖父母や親戚の写真は、できるだけ抜いて持ち帰ることにした。

この家にあっても仕方がないものだからだ。

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親戚家族でお出かけした時の写真だ。ポーズを決めている前方のわたしより、後方の妹に大人たちの注目が集まっている

 

 

「おやつがあるから降りてこんね」と階段下のリビングから父が呼びかける。

母が家を出た後、料理を作っていた父親はよくこうして「晩御飯ができたよ」とわたしたちの部屋に呼びかけてくれたものである。

「そんな時代もあったよねぇ」と妹1と言い合いながら、作業を切り上げ父のところへ向かった。

テーブルには、早岐ケーランとレモンケーキのようなお菓子が小皿に仲良く並んでいた。

そして横にはカルピスが添えられていた。

 

「わぁ、そんなわざわざよかったのに。ありがとう」と言って席に座る。

妹1はわたしのほうに何か言いたげな目線を送っている。

わたしはあんこが苦手である。

しかし、まったく食べられないわけではない。

ガワの美味さに完全に気を取られたときのあんこと、わたしがあんこ嫌いだということを知らずに人前で出されたあんこは、かろうじて食べることができるのだ。

特に後者のことを、先方の気を悪くさせないようさまざまなことを取り繕って印象を良くするものという意味を込めて、ビジネスあんこと呼んでいる。

ビジネスあんこである場合、好きだの嫌いだのという話ではなく、「きみはこういう性質なんだね。そこから良いところを導き出すように努力しますね」という、あんことわたしとの腰を据えた会話になる。

いま、目の前にあるケーランは、ビジネスあんこである。

ケーランは、まず、食べたことがない。

これだけでも十分、良いところに値するのである。

「初めて食べたー!」という感想のみで、なんとか一本食べ終えた。

わたしの気持ちはすっかり沈んでいたが、なんとか浮上させるある作戦があった。

ケーランの隣に添えられたレモンケーキのようなものである。

父の彼女いわく、「東京で買った洋菓子」とのことだった。

これでいま口の中に残っているあんこの思い出とおさらばできるというわけだ。

わたしはすぐさまカルピスを一口飲んでから、お口直しに洋菓子にフォークを入れた。

なかには白あんが入っていた。

 

 

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【日常あれこれ】

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小林亜星のようにみえる

 

 

 

ロボとエロに元気をもらう

この日は10:00からミーティングがあったので外出した。

おわったあと、近くにあった好きなケーキ屋に立ち寄る。

こういう、なにかをするたびに「自分へのご褒美」的なものを与えてしまう癖をどうにかしたい。

というか、いまどきそんなワードが存在するのか?

もう自分へのご褒美だけで車が買えるのではというレベルに達しているような気がする。

 

帰宅途中に選挙会場へ寄る。

ものすごく良いことをしているような気分になった。

 

昨日お出掛けをしたので、この日は家でのんびりモードだった。

山田孝之主演の映画「ハード・コア」を観た。

夫は、すぐさま「首くくり栲象だ!」と言った。

見つける速度がはやい。

内容はおもしろかった。ロボットとエロに元気がもらえる内容だった。

 

 

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【日常あれこれ】

 

店内BGMのカギを握るのは事務員

朝7:00、子のおむつを替えてミルクをあげる時間だ。

この時間は勝手に目がさめる。

もしくは子に起こされている。

むくりと起きて、隣を見ると夫はいなかった。

休みの日ぐらいゆっくり寝ていればいいのにと思うが、生活リズムが体に染み付いているのだろう。

むしろ、平日にできなかったことの諸々を消化するための貴重な時間だ。

そういう意味では、夫婦別々の時間はまったく苦にならないので、わたしも遠慮なく眠る。

結局10:00頃になってから動き出した。

 

先述したが、夫が休みの日は、休ませてあげたい欲とお出かけしたい欲が半々になる。

この日は、佐世保の若手ミュージシャンが企画した、淡島神社での音楽フェス「あわフェス」に夕方から行く予定だった。

夫には休んでいてほしいなぁ〜と思いつつ、夕方出掛けるなら昼間も出掛けてやろうという謎のエンジンがかかってしまった。

というわけで、有田町へのお出かけを提案した。

佐世保出身のイラストレーター・DateY uichiさんが個展を開いているということで、見に行きたくなったのだ。

 

天気は暑すぎるほどの快晴。

お出掛けしたくなるのも仕方がないというほどだった。

有田町までの運転ルートを覚えたいというお義母さんをドライバーに、家族みんなで家を出た。

お義母さんが手書きで作ったというマップをみながら助手席でナビをする夫。

ところどころ書かれた、独特のランドマークにリアクションを交えつつ、なんとか目的地までたどり着いた。

有田町に店を構えるこのセレクトショップは、オーナーが厳選した服飾雑貨などが並ぶ。

ナチュラルかつオーガニック要素、洗練されたデザインやちょっとした遊び心が魅力的だ。

なんとなく、ではなく、買い手が強い意志を持って購入したものは、ときにそのもの自体の枠を超えた働きをする。

買い手の生活に彩りや自信を与え、気持ちをワンランク上にしてくれたり、安心やゆとりのあるものにしてくれる。

それはきっと、芸術作品やお守りのようなものにも似ている。

なので、ここにあるものはおいそれと簡単に手が出せるものは少ない。

しかし、見ていて音叉が響くような瞬間があったりすると、おお、と嬉しくなったりする(とても買えないのだが)。

わたしがこのとき気に入ったのは5万円の透かし編みカーディガンだったが、着てみたときの姿を想像するだけで心が弾んだ。

そんな精神的なお買い物を楽しむ場所である。

お目当てのイラストレーターさんの個展を拝見する。

近年精力的に活動をしているかたで、さまざまなテーマでの個展を各地で開いている。

今回は「柑橘系」をテーマに、みかんやレモンなど、見ているだけでさわやかな気持ちになるこの時期ぴったりのイラストを多数手掛けていた。

来客で忙しそうだったがなんとか隙をみて話しかけた。

以前、佐世保での個展開催に関連した記事を書かせてもらった縁もあり、自己紹介もそこそこに会話に夢中になった。

会場写真を撮るのを失念してしまうほどだったが、とても良い時間だった。

 

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購入したポストカード。皮付きみかんが特に最高である。

 

あまりに長く話し過ぎてしまい、家族に謝りつつお店をあとにする。

 

その後、なんとなく有田ダムへ。

秘色の湖は今日も輝いていた。

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ファミリー写真あるあるなポージングで撮る。

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桜道でもなんでもない、よくわからない獣道というところがポイントだ。

のびろのびろ大好きな木、である。

 

マイセンの森にも立ち寄る。

ドイツ感あふれるヨーロッパな森だった。

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そこはかとなく、映画「レヴェナント 蘇えりし者」の世界。

これでもかというほど、クマと闘わにゃならんだろうか。

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ハァ、ハァ、ハァ…(ディカプリオ)

 

 

帰り道、お腹が空いていたのでマツバヤ有田店に立ち寄る。

店内に入るとヒプノシスマイクの新曲が流れていたので、夫の方を見やるとウンウンと無言で頷いていた。

あとから妹1に報告したら、「きっと事務員のしわざやな!」と返事が来た。

 

適当なお総菜やらなんやらを買って、車内でもくもくと食べた。

わが家のお出かけは、飲食店などに立ち寄らなくてもスーパーで全く事足りる。

常時それでいいぐらいだ。

あとは安いラーメン屋か牛丼屋、回転すし屋ぐらいで良い。

 

お腹を満たして再出発し、そのまま帰宅した。

 

夕方からは淡島神社での音楽フェスだ。

簡単な準備をして出掛ける。

 

神社へ行くと、駐車場はギリギリ空いている状態だった。

ありがたく停めさせてもらい、子を抱っこ紐に装着し本殿へ向かう。

もうすでにライブは始まっているようで、先日訪れたときとは全く違う賑わった雰囲気に包まれていた。

主催者であり宮司の娘さんである女性シンガーがトップバッターで歌っていた。

夕日がかった本殿前には多くの観客がステージを囲み、隅の方ではたこ焼き屋台がせわしく手元を動かしている。

ちなみに屋台の店主は、先日CDと著書をリリースしたばかりのバンド「ミッドナイトトーキョー」のリーダー・極楽氏だ。

著書の感想を改めて述べ、そのあと夫婦ともに知り合った方々とお話をしながら、しばらくライブ風景を眺めていた。

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このような、神社でライブをやるという絵面は福岡で見たことがあった。

なのでとても佐世保とは思えない光景のように感じたが、とても良い時間が流れていたのだけは確かだった。

小さい頃に行った夏祭りのような、温かみのある懐かしさも感じられる。

 

リズムに乗ってゆらゆらしていると、子がいつの間にか眠っていた。

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子の具合もあったので最後まではいられなかったのが残念だったが、行ってよかったと思えた。

わかいひとが頑張っているのを見ると無条件で応援したくなる。

それが佐世保の地ならなおさらなのだ。

 

 

 

 

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