お昼ご飯に、お義母さんがオーブンで焼いてくれた骨つきチキンに豪快にかぶりついた。
皮がパリッとしていて、スパイスが程よく染み込んでいてもりもりと食が進んだ。
昼過ぎからは、テマヒマ主催のワークショップに参加した。
会場は、上柚木町にある西光寺というお寺である。
以前、東京でボイストレーナーとして活躍していた住職が講師となり、発声の仕組みや声帯の鍛え方などを教えてくれた。
小鳥の声がさえずる静かなお寺の中で大声を出すのは、とても爽快感にあふれた体験だった。
心なしか発声をしていると、自然と体が汗ばんでくるのがわかる。
見た目も中身もバッチリ住職だが、やんごとなき美声で玉置浩二ソングの一節を歌ったり、「ハイパーソニックエフェクト作用」といったワードが飛び出してくるなど、ギャップ満載の要素が楽しめた。
ワークショップ終了後のお茶会では、心と体の関係性や瞑想についてのお話もあった。
面倒くさがりなわたしはたぶんまだ瞑想はできないので、ちゃんとお勉強しようと思った。
時間があっという間に過ぎてビビった。
帰宅後、長い時間、子を見てくれていたお義母さんにお礼を言って晩御飯を作る。
衝動買いしてしまった椎茸を消費したくて、肉団子と野菜の甘酢あんかけを作ろうとしたが、砂糖を入れ忘れてしまい、ただの酢醤油あんかけになってしまった。
お義母さんが試食をしてくれたが、「うん、美味しいけど甘くないわね」という感想をいただいた。
たまたまテレビで流れていたNBCの「平成×長崎 30年史」をぼんやりと観ていた。
見始めたのはちょうど、平成に起きた凶悪犯罪の特集映像だったが、とってもバイオレンスだったんだなと改めて感じた。
その後に流れてきた、さよなら特集的な映像では、長崎市公会堂閉館と取り壊しのようすが。
行ったこともないのに、なんだか切なくなった。
演劇などがもっと盛り上がってほしいとおもうので、こういった公共ホールがなくなるのはとても悲しい。
長崎水族館も、そういえば閉館していたのねと思い出した。
スローモーションでペンギンが動く映像になぜかじんとくる。
実際に思い出として残っているのは、父がロデオマシーンにチャレンジしたことと亀の剥製の上で記念撮影をしたこと、妹がペリカンのくちばしに指を挟まれて泣いていたことぐらいだ。
長崎遊園地に引き続き、まだ離婚していない両親と訪れた貴重なお出掛けスポットだった。
ちなみに長崎遊園地の映像はなかった。
基本的に敷地内はジャリ道で、スタッフの数も少なく、遊具で遊ぶ時は毎回呼びつけないといけなかった。
すみませんと声を掛けると、「は〜い」と鍵の束をジャラリと提げたスタッフさんが小走りでやってきた。
手作り感満載で逆におどろおどろしいお化け屋敷や、いまにも落下しそうな空中ブランコがスリル満点で、いまならきっとB級スポットとしてある種の人気を誇っていただろう。
昭和の遺産、というには大げさだが、こうした施設が次々となくなっていくのは寂しいものである。
そういえばまだ「平成の遺産」というフレーズは聞いたことがないので、今後耳にすることも増えていくのだろう。
アニメ「からくりサーカス」10話を観て、仕事終わりの夫を迎えにいった。
夫は、エレナで買ったちょっと良いウイスキーを水割りで飲んでまったりしていた。
わたしがつくった、肉団子と野菜の甘くない酢あんかけももくもくと食べてくれた。
「砂糖入れ忘れた」というと、「ほんとだ、甘くない」と返ってきた。
その後、わたしの父が名古屋のお土産でくれた八丁肉味噌(賞味期限が一年ほど前のものだ)で夫がつくってくれた料理は、べらぼうに甘かった。
「ぅあっまっ」とコメントしてしまった。
甘いの甘くないのが飛び交う、せわしい食卓だった。
【記事を書かせていただいてます】
【日常あれこれ】
じゃあわたしはソースまみれにするので!!!
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年4月24日