ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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料理に胸を焦がす

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昨日引いたおみくじ。

チャンスを逃すと転落しちゃうなんて、とってもカイジ的な状況でつらい。

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運動をしようとおもった。

チョコミントを食べ過ぎたのか、仕事で佐世保バーガーを食べ過ぎたのか、どうやら太ってしまったようだ。

振り返ってみると、食べた後の身体へのフォローが全くない。

動いて摂取したカロリーを消費しようなんて気持ちが微塵もなく、悠々と座り仕事や子との昼寝に興じているのである。

一応家事はしているが、もちろんそれは消費の手伝いにはなっていないのである。

それに加え、あともうひとつ運動をせねばという理由があった。

背中が、鉄板が入っているかのように硬いのだ。

子と床に並んで、同じポージングをするという遊びをやったとき、

うつぶせになり、二の腕だけで上体を起こすポーズがまったくといっていいほど出来なかった。

思わず情けない笑いが出てしまった。

 

そういうわけで、毎日の生活に腹筋背筋と、座り仕事のときに太ももでペットボトルを強く挟むというタスクを課した。

 

ちなみに腹筋背筋のときは、カウントとともに子と目をあわせ変顔をする。

子も笑わせられて一石二鳥だ。

ながら運動に励む主婦。とても主婦っぽい。

 

昼食に佐世保バーガーを食べるために子と出かけた。

半分仕事も兼ねている。

なんだかんだでバーガーが好きなのかもしれないとおもう。

駐車場には他県ナンバーもぞろぞろで、待ち時間は40分だった。

ゴールデンウィーク様様だ。

 

この日は、小料理屋「かん田」に家族で食事をしに行くことになっていた。

予約していた時間に間に合うように、子とお義母さんとタクシーで行く。

お義母さんは、一重のきものを着ていた。黒とグリーンの素敵な柄だ。

夫は職場から徒歩でやってきた。

会議を30分で終わらせたらしい。

ビールから始めて、日本酒と飲み進めた。

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親友の名前を見つける。

 

何度も言うがここの料理はうまい。

滅多に「美味い」と言わない夫がものすごく連発しながら感動するほどだし、

お義母さんがとにかく皿を褒める。

皿もなんかすごいのだ。

 

今回はお客さんが少ない時間帯で予約して、ご好意でベビーカーも入れさせてもらえた。

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なかなか見ない絵面である。

 

そしてわたしは、身も心も「千と千尋の神隠し」に登場するパパやママのように、美味い料理をむさぼるのである。

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木の芽と山椒、たけのこ。春。

 

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鮎の開き。錫でできたお猪口は重くて冷たくてさわり心地が最高だ。

 

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タコの吸盤を愛でる刺身。身が太いイサキの炙り。ライムをしぼって塩かポン酢で。

 

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毎晩寝る前にこの写真を見て幸せを噛み締めようとおもう

 

ちなみに「これは神のしわざ」と驚愕したのが、生の鯨の刺身だった。

馬刺しと大トロの中間のような、という表現しかできないのだが、そのどちらの良いところを併せ持っている逸品だ。

これまでの鯨肉の概念を大きくくつがえされた。

料理に対して「また逢いたい」と胸を焦がすことになるとは思ってもいなかった。

 

結構長い時間滞在してしまったのと、子の調子のことも考えて帰路につく。

途中で「旅と猫と」に立ち寄る。

店主さんは相変わらずお綺麗だった。

https://www.instagram.com/p/BxAB-FlJLgt/

よき#佐世保 #旅と猫と

 

ゴールデンウィークの中日だったからか、街がぬるま湯のように穏やかだなぁと酔っ払った頭で感じた。

 

家に帰り、子を寝かしつけてから、着の身着のままベッドに入り込む。

くつ下を脱いでポンポン投げると、「たまにそういうとこあって良いよね」と夫に言われニヤリとした。

 

 

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【日常あれこれ】

 

 

 

ベビールームがセーブポイントになる

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はやく帰ろうやぁ!とガンをつけられる。

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天気も良かったので、ドライブに行くことにした。

目指すは江迎だ。

わたしのなかでは、なんとなく寿福寺にいこうということにしたのである。

佐世保の古寺で、紅葉の名所としても挙げられる場所である。

個人的には300年以上前からあるという梵鐘がアツい。

今の時期は新緑が美しいだろう、というそれっぽい理由でお出かけすることにした。

 

出発前、グーグルナビで行き先を設定したところ、さっそく下道を案内されたのでとりあえずオフにした。

 

外は快晴、日差しも強く、窓を閉め切っていた車内はすでにサウナ状態だ。

窓を全開にすると五月の風が通って気持ちがいい。

夫が昨日刈った草の香りがする。

BGMをセットして出発した。

 

佐世保から江迎までは車で40分程度。道路はゴールデンウィークの賑わいをみせている。

佐世保中央インター前の信号で止まり、ヒカリとログキットの方を見ると、やはり佐世保バーガー目当ての観光客でいっぱいだった。

裏手にあるセイルタワーも、誘導員が立っているほどの盛況である。

訪れている人の見た目からすると、佐世保観光のパンフを見てきた人と艦これファンが半々ぐらいだろうか。

艦これブームが到来して数年経つが、いまだ衰えていないのはすごい。

市民としてちょっと嬉しくなった。

 

高速に乗るべく佐々、平戸方面のレーンを走る。

このとき、前の車が他県ナンバーのときはかなり車間距離をあける。

時々、佐賀長崎方面と間違えて走ってしまい、二股に分かれるポイントで急な車線変更をしたりするからだ。

なんとか高速に乗っかり、あとはズンドコ走るだけだ。

個人的に、中里と中央の間にあるトンネルが若干苦手である。

長すぎて飽きるのだ。

 

そんなこんなで佐々を通過し、江迎の寿福寺に到着した。

駐車場に車を停めると他県ナンバーがいて、2人組の若い女性が降りてきた。

手にはカメラを持っている。

おお、寺好きの女子旅だ!!と一人で盛り上がった。

満開を過ぎた藤の花を左手に見ながら坂を登り、境内にお邪魔する。

なんとギャラリーがあったのでお邪魔した。

 

暗かった。

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しかしなんともわたしの好きな地下鉄もしくは公共ホール系のにおいがしたので、空気をめいっぱい吸い込んでから外に出た。

 

本堂にお邪魔した。

お経かなにかの音声が、ちいさいボリュームで自動再生されている。

お線香のかおりがあたりにただよう。

「いい匂いだねぇ」と子に話す。

たぶん、子が嗅ぐのははじめてだ。

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おみくじを引くと、中吉だった。

まっさきに「抱いた妬み嫉みの心が跳ね返ってきて身を滅ぼす〜」という一文が目に入ったので、「えっ、これまでの累計だったらわたし二度ぐらい死ぬ!!」とビビってしまったが、よく見ると今後の話だった。

気をつけようとおもった。

 

お寺を散策し、300年の鐘を眺める。

青銅カラーがとても綺麗だった。

 

子がぐずり出したので、そそくさと退散する。

帰りに、江迎町で独特な存在感を放つスイーツ店、ストロベリースタイルに立ち寄る。

 

子連れで初めて訪れたが、意外にも快適だった。

ベビールームがあるということは、RPGでいうところの完全回復できるセーブポイントと同じくらいのありがたみがある。

やはり以前とは目線が変わってしまったようだ。

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店内の赤ちゃん用モビールにすら目がいくように。

 

新條まゆギャラリーも健在だった。

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あまりにゆっくりしていたら、子が帰りたさ全開でぐずってきた。

そうか、この子にはまだ新條まゆは早い。

夕方になってきたので、お店を出てまっすぐ帰宅した。

 

母から子宛で小包が届いていた。

おそらく、市役所以外では子宛で来た宅配物はこれが初めてなので、とても新鮮だった。

記念撮影をする。

 

なかにはバナナの形をした歯固めおもちゃが入っていた。

ちょうどほしかったので、タイミングばっちりだった。

よくベビーグッズのお店で見かけていたものだったので、人気商品なのだろう。

パッケージには、どの角度からでもベストショットになりまっせ、と書いてあった。

親に撮られるところまでを想定してあるようだ。

ユーモアの効いたかわいいアイテムである。

しかし、以前からこの商品を見かけるたびに、バナナか…となんとなくくすぐったい思いがしてニヤついてはいたのだが。

母からのメッセージを読んだところ、どうやら同じ思いを抱いていたようだ。

やはり血は争えない。

 

そんな親たちの男子中学生のような思いなど関係なく、子は初めて見るおもちゃに夢中になっていた。

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たしかにベストショットである。

立派な硬い歯をつくってほしいと願う、と締めると、真面目な気がする。

 

 

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【日常あれこれ】

 

夫婦あわせて2リットルは飲んでいる

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だれかが砂浜に書いた「LOVE令和」の文字。

夫は「まだ始まったばかりなのにね」と言っていた。

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夫の飛び石的なゴールデンウィーク休みも残り少なくなってきた。

しかしどこに行くという宛てもなく、普段どおりの時間を過ごす。

洗濯物を干し、軽く掃除をする。

夫にはなるべく子と一緒の時間を過ごしてもらいたいので、できるだけ見ててもらう。

 

夫は朝からトムヤンクンスープを仕込んだ。

といっても、材料は家にあるものを適当に組み合わせたもので、正式なレシピに沿ったものではない。

備忘録も含めてここに記しておくと、

豆板醤、ナンプラー、ココナッツオイル、牛乳、レモングラス、スイートチリソース、かんきつハーブ調味料、チキンコンソメだった気がする。

このなかのいくつかは、この家特有の常備アイテムである。

本来ならエビが入っていなければいけないところだが、ストックがないので省く。

それでも、なんとなく本物に近い味が出るのである。

まだエスニックブームが到来する前、足繁く無印良品に通いつめて高いトムヤンクンキットを購入していた自分に伝えてあげたい。

なんとなくでも作れるんだよと。

 

夫がキッチンに立っていると、お義母さんが「朝なのに、昨日のつづきみたいな匂いがするー!」と言っていた。

確かに、朝のスッキリした空気はどこへやら、である。

昨晩の謎の年越しムードから抜けていない。

テレビをつければ、皇室の儀式的な映像を囲むかのように、東西お笑い対決などの令和記念の特番が組まれている。

いくつかチャンネルを変えたが、どれもまるで新年早々に家族で観るような番組ばかりだった。

「でも、テレビ史上では元号改正での特番は初めてだろうから、番組作りが楽しかっただろうね」と夫。

見るところはそこか。

ウッチャンバナナマンが、紅白歌合戦のまとめ番組をやっていた。

小林幸子美川憲一の衣装対決に夫婦で笑った。

本当に気持ちの良いお金の使い方だと思う。

個人的には小林幸子の影武者バージョンと、渡っていた橋が衣装に変化するバージョン(本当のことだが、自分でも何を言っているのかよくわからない)が好きだった。

やはりウッチャンはセクシーだよなぁと思う。

小学生の頃夢中になって観ていた「笑う犬」の影響ではあるが、それにしても不思議な存在感である。

髪型と声の効果は大きいと考えるが、それ以外の理由がよくわからない。

謎は謎のままでいいのかもしれない。

 

トムヤンクンスープには、家にあったサラダ用の春雨を投入した。

太くてコシがあり、たまらない美味しさでつるりと完食した。

 

ひととおり家のことを済ませてから、Aプライスに買い物に行くことになった。

さきほどのトムヤンクンスープがまだ大量に余っているので、今度は違う麺を投入したいというのと、ただ日本にない調味料や食材を見たいからという理由だった。

ベビーカーを押しながら店内を見て回る。

たいてい、エスニック食材のコーナーで立ち止まってあれこれと手にとって眺める。

夫は、わたしが聞いたこともない韓国の調味料をカゴに入れた。

煮込みに適した味噌なのだそうだ。

 

業務サイズの冷凍食品の入ったケース周辺をウロウロし、結局またエスニック食材のコーナーに舞い戻った。

やはり好きなのである。

レジでお会計を済ませた後、コーヒーを試飲した。

コーヒーを飲むのは苦ではないが、ここの試飲はいつも熱い。

小さな紙コップに、ミルクと砂糖を入れて飲む。

少ない量だったが、体力のメーターが1ぐらい上がった気がした。

 

その後帰宅したのは15時過ぎぐらいだったが、さっそく夫はキッチンへと向かった。

お義母さんが子と遊んでくれているあいだに、お風呂場の掃除を終わらせる。

部屋に戻ると、さきほど購入したビーフン麺でトムヤンクンヌードルが完成していた。

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これは何ご飯だ。おやつか。

 

しかし文句のつけようもなく美味しくて、スープを一滴も残さず食べ尽くした。

 

「白浜行きたくない?」と夫が言う。

特に予定もなかったのでいいよと返事をする。

子に「おでかけだよ〜」と伝えると、エヘッと笑った。

日没に間に合わせたい、ということになったので、干していた洗濯物を取り込んで畳んだ。

カメラを車に積み、車を走らせる。

 

ゴールデンウィーク期間中ということもあり、白浜キャンプ場のほうではキャンプを楽しむ人たちのテントが集まっていた。

うっすら陽が沈みかけているということもあり、それぞれ灯りがともっている。

少し寒かったのでコートをはおり、子を抱っこ紐に装着して砂浜を歩く。

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一昔前の金曜ロードショーのような光景だ。

音楽までもが頭の中に流れ込んでくる。

 

子は、初めての砂浜というロケーションにせわしく頭をキョロキョロさせながら、吹きつけてくる風に目を薄めたりした。

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母よ、いつ帰るのですか。と言わんばかりである。

髪を切ろう、と思った。

 

夫はタイムラプス動画で、浜辺の様子を撮影しつつカメラを手にウロウロしていた。

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立っているだけでは物足りなかったようだ。

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金田一とかでこういうくくりつけられた死体あるよね」ということで、

ここから、もしもここが殺人事件の舞台だったらというテーマでのネタ合戦が始まる。

ヒッ、ヒィ!!こ、これはッ、地獄のわらべ歌…ッッ!?!?

というやつである。

 

ネタ合戦をしたりうろうろ歩いたり踊ったり、海水を子の足にペタペタしたりして日没までを過ごした。

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なんだか季節を先取りしたような、良いおでかけだった。

 

家に帰ると、夫がトムヤンクンの作り方を教えてくれるというのでレクチャーを受けたら、もうひと鍋分増えた。

Aプライスで買った「島とうがらし餃子」とビールの組み合わせがべらぼうに美味かった。

その後、トムヤンクンスープにエリンギと春雨を大量に投入し、狂ったように食べた。

この日おそらく、夫婦あわせて2リットルはトムヤンクンスープを飲んでいる。

 

 

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【日常あれこれ】

 

30年は二文字で

朝からミーティングに行く。

次々と飛び出してくるアイデアにニヤニヤしながら、もっと発想力と経験がほしい、とおもった。

帰りは五番街へ寄ろうか、と思っていたら、ミーティング参加者の人から「方向こっちですか」と聞かれたので、「はい、子のおむつ買おうかなと」と答えた。

すごく所帯じみた返事をしてしまったなぁとおもった。

立ち寄ったベビザらスは、ゴールデンウィーク中のファミリーたちであふれかえっていた。

そんななか、颯爽とおむつ売り場へ直行し、目当てのものを手に取る。

そういえば先日、臨月だった友人が無事に出産を終えたのだった。

お祝いの品をなにかひとつ。

いまはまだ入院中なので、彼女が実家に戻ったタイミングで渡しに行こう。

出産直後って、なにをもらったら嬉しかったっけ、と自分の記憶を辿ってみたが、つい半年前のことなのにぼんやりと薄れてしまっていることに愕然とした。

そんなもんなのか。

当時はあんなにヒロイックにヒィヒィ言っていたのに。

世界一頑張ったわワタシと思っていたのに。

そうやって女性は、産後の苦労を忘れて次の子を授かる身体になっているんだな。

これを神秘と言わず何と言おうか。

あえて便利だとは言わないけども。

店内をうろうろしつつ、なんとかお祝いにぴったりな品物を購入する。

ついでにわが子の離乳食もカゴに入れる。

買い物が、目的を持って達成されていくと、順調に1日が進んでいる気がする。

これがお買い物セラピーか…と漠然と感じた。

 

お会計をし、駐車券の割引処理をしてもらったので駐車料金が安く済んだ。

精算機に貼られていたお知らせ書きに目を通すと、どうやら今後駐車料金の改定があるらしい。

えー…と若干残念だったが、よく今まで安く停めさせてくれて有難かったなぁと感謝の気持ちが湧いてきた。

これも平成最後の効果だろうか。

 

先日だっただろうか、寝る前に夫から波田陽区の楽曲を聴かされたせいで、ことあるごとに「言うじゃなぁい」がループしていた。

現在ではすっかり、裏の笑いを提供してくれるようになった波田陽区氏による、一種の呪いのようだ。

 

駐車料金があがる前にそそくさと帰宅。

お昼ご飯を食べていないのがわたしだけだったので、適当に袋ラーメンで油そばを作って食べる。

人気ブロガー・はらぺこグリズリー氏のレシピだ。

ラーメンスープ1/2、醤油とごま油小さじ1だけで作れるお手軽さで、卵の黄身と白ごま、ブラックペッパーをトッピングすれば完成だ。

もともと夫と一緒に食べようと思って購入したカムジャ麺を1袋だけ使って試してみたところべらぼうに美味しかったので、ついつい家の在庫をすべて使い切ってしまった。

すまん、でも美味い、と心の中で夫に謝った。

 

平成最後の晩餐は、夫手作りのローストビーフだった。

ほどよいやわらかさの赤みと新たまねぎの爽やかさ、和風ソースがたまらない。

幸せすぎてアホみたいにんはは、ほへほへ、しか言えなかった。

テレビをつければ令和カウントダウンに向けての特番がジャンジャン流れている。

夫の好きなタモリ伊集院光が出演している番組をひたすら観ていた。

岐阜県郡上市の盆踊りに興じる人々の姿が出てきた。

日本三大盆踊りに数えられる郡上おどりだ。

この行事は、たしか夜通しでやるのはお盆シーズンだけだったか。

益田ミリさんのプチ旅行本で見たことがあった。

一度でいいから踊りでトランス状態になり、汗だくのクタクタになってみたいものである。

美智子さまの再現ドラマを家族でわいわい言いながら鑑賞した。

ドラマ中に出てきたスポンサー企業の表示が上から明治→大正→昭和→平成の順になっていたのがツイッターでバズっていた。

世は年越しムードだ。

心の中では、ハウステンボスが花火を上げるに違いないと勝手に思い込んでいた。

 

30年間続いた平成。

昭和から平成に変わったとき、わたしは3歳だった。

全く当時の記憶がない。

なので、「今回は前と違ってお祝いムードだよね」という感覚もわからない。

しかし元号が変わるのはこういうものだと、この年齢ながらインプットされてしまった。

令和こそはやってやるぜ、という意気込みもないし、国に対する期待もこれまでと変わらないけれども、

わたしの人生のほとんどを占める平成が終わってしまったのかと考えると、なんだか感慨深い。

飛び上がりそうなほど嬉しかったことや怒り狂ったこと、死ぬほど悲しかったことや、なんなら半年前の身体が自分のものでなくなるような出産体験までがぜんぶ平成でくくられるのかと思うと、もう少し記念めいたことをしとけば良かったなという気がしなくもないが、これまで通り粛々と過ごすのみである。

しかしなにも構えないのもあんまりなので、家族や友人、仲間にちゃんと礼を尽くそうと、心の隅でピッと居住まいを正した。

 

 

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平成最後の晩餐ローストビーフでござる!!!!#平成最後の日 #佐世保 #ローストビーフ

 

バイアスに鳥肌

雨がばんばん降っていたので、子とのお出掛けは遠慮しておくことにした。

夫は髪を切りに行くついでに、お義母さんとお買い物に出かけていった。

雨はばらばら窓をたたきつける。

わたしは子に絵本を読んで、おなかの上に子をうつ伏せで寝かせた。

少しも経たないうちに寝息が聞こえ、わたしも案の定つられて眠くなって落ちた。

息苦しくなって目覚めると猫が乗っていた。

ちょうどのタイミングで帰ってきた夫に写真を撮られる。

きっと微笑ましい絵図になっているんだろうなと思いきや、とんでもなく老けた自分の顔に驚愕し、そっとトリミングした。

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子の可愛さばかりに気を取られていると、自分がおろそかになる。

それは、子と向き合っているときであればまったく気にならないのだが、

いざ自分と向き合った時に「本当にどうした?」と思わず問いたくなるほど変貌していることがある。

 

子がリモコンをねぶねぶしていた。

お義母さんが除菌シートでふきふきしていたものだが、もはや雑菌などどこにでもおるわけだしきっと大丈夫だろう。

ところで、この「子がリモコンをねぶねぶ」している光景は、よそのお子さんの写真でもよく見るのだが、あるあるなのだろうか。

たぶんわたしや妹たちも辿った道である。

手に取りやすいため納得ではあるが。

ほかに魅力があるとすれば、やわらかいゴムのボタン部分と赤外線だ。

「ゴムのブニブニおいちい!赤外線おいちい!」というわけである。

いやはやなんともはや。

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夫とお義母さんはトライアルに行ってきたようで、ピザをご馳走してくれた。

ケースが可愛いふかふかパン生地だった。

 

ぶどうもつまませていただく。

皮ごと食べられるのかそうでないのか、ぶどうとの駆け引きを口の中で繰り広げながら高校演劇の動画を観た。

なにげない女子高生たちの日常風景に乗せて、偏見についてのメッセージを鋭く訴える、愛知の高校がやっていた「by us」という芝居だ。

バイアスだ。

鳥肌が立つほどすごい脚本だった。

夫と「うおお」と言った。

 

 

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ハガガッ、ゴァッ、ハガハガ

 

演劇でとてもお世話になりました

高校生のとき、わたしは演劇部に所属していた。

当時は高校の数だけ演劇部があったような時代で、他校同士のつながりも強かった。

合宿で大人数ワイワイしたり、演劇部の甲子園ともいうべき「全国高等学校演劇大会」の県北予選でも2〜3日間たっぷりプログラムが組めるほどだった。

OBOGたちによる卒業公演は、学校の垣根を超えた演目が組まれ、代々「◯◯ぱんだ公演」という名称で呼ばれていた。

◯◯の部分には、笹だとか桜だとか梅ヶ枝だとか、和菓子っぽい名前がなぜか入っていたと思う。理由はわからない。

とにかく、わたしが高校時代に他校の演劇部の人と知り合いになれたのは、こうした代々受け継がれてきた先輩たちの努力によるものだ。

そんな縁の中で友人になれた女性がいて、かれこれ付き合いは10年以上になる。

社会人になってから旗揚げに関わった劇団にも多大なる協力をしてくれて、色々と支えてもらった人物だ。

結婚を機に他県に移り住んでいたのだが、ゴールデンウィーク期間中に佐世保に帰省するという話を聞き、一緒に食事をしようということになった。

同じ高校でもないのに、なんだかんだで腐れ縁である。

 

これから食事だというのに、なぜか気が抜けて、夫がつくったナポリタンをもりもりと食べてしまった。

夫めしは別腹だ。

 

祝日だし駐車場も混み混みだろうということで、夫に友人との集合場所まで送ってもらう。

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彼女の「推し」とともに、食卓を囲んだ。

なにかと子を気遣ってくれたので、とても有難かった。

「両腕疲れてるでしょ」と、母親であるわたしの労をねぎらってくれる彼女は、高校生の時からなにかと人を思いやることが多かった。

こちらから何かしてやれることはないかとも思うが、おふざけを提供することしかできない甲斐性のなさである。

そんなわたしの、とても心が広い友人の1人だ。

 

たまたまだが、その日の夜は演劇活動でお世話になったひとと飲み会をする約束をしていた。

彼女にとっても共通の恩人である。

かなり急ではあるが、せっかくなので一緒に飲もうということになった。

こういうアドリブ的な展開で物事が進むのはとても得をした気がしてラッキーである。

 

食事の後カフェに行ってドリンクを飲みながら、演劇についての話をした。

こんな話をするのは久しぶりだった。

 

友人と別れ、家でくつろいでいる夫にお迎えを頼む。

申し訳ないなーと思いつつ、まだ時間がありそうだったので、アーケードでやっていたジャグリングを見ていた。

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子は、観客の拍手に驚いて泣いてしまった。

ミルクせんべいでご機嫌を取りながらテクテクと合流場所まで歩き、夫に拾われ自宅へと戻った。

 

飲み会の時間まで少しあったので、少しだらだらした。

 

演劇活動の恩人で元上司であるひとが佐世保の地を離れるということで、ちゃんとした挨拶がしたかった。

自身で企画した演劇公演の相談を持ちかけまくって散々乗ってくれたにも関わらず、わたしがうっかり妊娠してしまって公演どころか自身の劇団も畳むことになってしまったという、とっても恩知らずなことをしてしまったのである。

妊娠報告をしたときは盛大に笑われてしまったが、こちらとしては謝罪と感謝しかない。

店は、夫の友人が居るクーシェにセッティングしてもらった。

もともと行きつけで、夫とその友人が付き合ってくれるというのと、さきほど語らった友人が飛び入り参加してくれるとはいえ、とんでもない緊張感を抱えたままその時間がやってきた。

が、その緊張は早々に打ち破られることになる。

同行していたわが子が店に着いてから2秒ほどでギャン泣きしてしまったのだ。

店のママが、自分のせいかしらと言っていたがそうではない。きっとそうではない。

そんなわけで、緊張していた気持ちが、子を泣き止ませる方向にむかってしまったのである。

 

店にやってきた元上司と女友達を案内する。子はビェンビェン泣いている。

なんという地獄絵図。

勢いあまって「お世話になりました」の挨拶もままならぬ状態で一杯目をあおり、ハンドルキーパーという役割を早々に投げ出す始末で、完全に夫に対して土下座案件になってしまった。

夫も、まぁ仕方ないといったようすで、あとから夫の友人も混じりつつ、のんびりゆったりと語らいながら4.5時間ほどを過ごした。

演劇の話もしつつ、佐世保でなにか面白いことをやりたい夫とその友人との会話も弾み、わたしのなかでは良い送別会ができたとおもった。

しかしいかんせん飲み足りないというのはあったが、子連れゆえ自粛せねばなるまい。

そういう試練はしかたがないとおもった。

元上司に、再会への期待を伝え、その場をおひらきにした。

 

夫もわたしも飲んでしまったので、タクシーで帰宅した。

幸い、べろんべろんになるまではいかなかった。

やはり子の世話のことを考えると自動ブレーキがかかるようだ。

子をきちんと寝かしつけてから、自分たちは適当な寝姿でざっくりと眠った。

 

 

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PKやまもと | させぼ通信

 

 

【日常あれこれ】

https://www.instagram.com/p/Bw08pg7J3b-/

お世話になったかたとお酒飲んで語らいました。直接ごあいさつできて良かった!新天地でのご活躍をお祈りするとともに、ぜひともまたお酒をよろしくお願いしたい所存です。画像がチェキしかない。

 

 

 

 

 

買い物で強くなった気になる

朝は眠くて眠くて仕方がなかった。

この日は夫が午前出勤の日だったので、職場までの送り迎えはしなくてもいいという。

では遠慮なく、ということで布団にしがみついていたのだが、気がつくとベッド傍の敷布団で寝ていた子がわたしのすぐ隣にきていた。

セミダブルのベッドは、夫、猫、子、わたしという並びでギュウギュウ詰めになっていた。

とっても渋滞していた。

起きたいけど身体がまぶたが勝手に閉じてしまう。

なにか夫と会話をしていた気もするけれど、すごく寝ぼけた返事しかできなかった。

その会話の中で、夫が「飲むおにぎりを買ってきたよ」と言い、なんのユーモアもない返答をするというやりとりをした。その後、いってらっしゃい、と言って再び眠った。

 

子の「フェーン」の声で目が覚めた。

隣を見ると子がおらず、ベッド傍の敷布団にダイブしてしまっていたのである。

わたわたと脇から抱え上げ、立つポーズをさせるとにぱっと笑いながら足を曲げ伸ばしした。

そろそろいい加減起きよう、とおもった。

枕元を見ると、今朝夫が買ってくれた「飲むおにぎり」が置いてあった。

どうしようこれ。

https://www.instagram.com/p/BwvqnYCp6jF/

早く仕事から帰ってきてくれ夫よ、きみがわたしの枕元に置いていったこいつをどうしていいかわからないんだ#飲むおにぎり #夫めし

夫が帰宅後、動画を撮影しながらYouTuberのノリで食べた。

あの形状だと、ウィダーインゼリーかクーリッシュのイメージしかなかったので、一口吸い込んだ途端にぶぇっとなった。

海苔の佃煮か昆布飴のような味と食感だった。

裏の成分表示を見ると「生菓子」と書かれていて笑った。

 

夫が家でくつろいでいるあいだに、諸々の用事を済ませたかったので子と外出した。

ナフコに行ってベビーカーを押しながら買い物をする。

家事で使うアイテムを色々買った。

身の回りのものを買うと、なんだか強くなったような気がするのは私だけだろうか。

 

夜、夫がウイスキーのミストをつくってくれた。

氷をミキサーにかけてぎゅっとした感じのやつである。

グラデーションが美しい。

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泳いでいる。

 

夫の髪型がショートヘアーの長澤まさみのようになっていて萌えたので、写真に撮って夫の友人に送った。

その後、夫とお義兄さんの過去画像が大量に送られ、わたしは悶絶しながら保存した。

良い兄弟である。

造形美。

 

 

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PKやまもと | させぼ通信

 

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