トムブラウンのそれになる
子にスマホを明け渡すようになった。
特にカメラがお気に入りのようだ。
子どもは、親が持っているものに興味を抱くからレプリカを与えてもあまり効果がないとベテランママからアドバイスをいただいたので、好きにさわらせることにしたのだ。
これが意外とよくて、母子ともにストレスがなくて良い。
ただし、ロック解除画面になったときとスマホ本体を口に含もうとしたときだけは取り上げるようにしている。
そのときはちょっぴり注意の意思を込めて強めに「ダメ」と言うようにしているのだが、
確信犯な子は目の前でリズミカルに繰り返し、わたしもまたそれに応じてしまうため、徐々にトムブラウンのような「ダメー」へと移行してしまうのだった。
頭こそ叩かないが、こっちもつい面白くなってしまうのである。
そして子も、わたしの「ダメー」に反応して笑ってしまうため、注意の役割をまったく果たしていないのである。
この先ちゃんと子を叱れるのだろうかと、やや心配になった。
この頃涙腺がゆるすぎて大変だ。
探偵ナイトスクープには毎週泣かされている気がするし、FF9もメインイベントが進むたびに泣いてるし、コトリンゴの楽曲を流しながら子や猫を眺めているとうるっとくるし、先日夫の友人のママが人見知りをする子にわざわざ歩み寄ってくれていた光景をふと思い出し目頭がじんわりしてきたりした。
こうして列挙してみると、人生賛歌のようなものを感じるのでこれはこれでいいかという気がしてきた。
お義母さんが、ホームセンターで購入した防鳥ネットで子のバリケードを作ってくれた。
扉を閉めていてもいいのだが、開放した状態のほうがのびのびと過ごせるだろうということだった。
ちなみにこのイエローは、とても可愛いと以前から目をつけていたものらしい。
役目を終えたら、巻きスカートかバッグに生まれ変わる予定だという。
この日の夜は、とあるイベントの打ち合わせでお寺にお邪魔していた。
実家で以前飼っていたコーギーの3倍ほどでかいコーギーがいたので、興奮のあまり鼻息が荒くなった。
ちっちゃいのもかわいいが、でっかいのもかわいい。
別件の打ち合わせを抱えた夫をそのまま残し、まだ本調子ではなかったので家に帰ってグースカと寝た。
夫はその後、自分が関わっているイベントのチラシを、人脈と運をフル活用して設置して回っていたらしい。
ちなみにそのイベントがこちらです。
世界的雑誌「WIRED」の前編集長・若林恵さんと佐世保で40年の老舗フリーペーパー「ライフさせぼ」編集長・末永修一さんとの対談トークイベントです。
テクノロジーの視点と、長年佐世保を見つめてきた土着的視点はどんな佐世保の輪郭を浮き彫りにし、これからのヒントをくれるのでしょうか。
かーなーりレアな催しなので、宜しくお願い致します。
そんな夫の広報活動報告を、まるでFFのサブイベントみたいなことやってんなぁーと寝ぼけながら話を聞いていた。
夫はひととおり伝え終わると、半裸のまま眠りに落ちた。
寒いから布団をかけねば、と思いながらわたしも再び眠ってしまった。
【記事を書かせていただきました】
【日常あれこれ】
夫の友人による撮影。
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