ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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赤い彗星よりも大切なこと

天気予報を見ると、6月下旬からガッツリ雨模様となっていた。

なので、晴れているうちに用事をもろもろ済ませようと、子を家族に預けて西海市へ行ってきた。

3ヶ月前にも訪れた、あの場所に行くためだ。

 

黄金色の夢をみにゆく - ヤマモトチヒロのブログpkyamamoto.hatenablog.com

 

車で1時間半の工程を運転する。

休憩がてら、途中で7のつくコンビニに立ち寄った。

山わさびが効きすぎているとわたしの中で話題のローストビーフサンドイッチを食べた。

やはり効きすぎていて、眉間にしわが寄ってしまう。

とにかく大好きなレア肉部分に、舌の感覚を集中させることにした。

ほうじ茶を流し込み、一息ついてから出発した。

運転には慣れているので余裕だと思っていたが、片道1時間半、誰とも会話のない運転は少々こたえた。

道の途中で、さびしさを紛らわせようと「この道で良かったよね、あっ間違えた、もーやだー」と独りごちたが、いまいち効果は実感できなかった。

 

やっとのことで目的地へ到着した。

家族に子を見てもらっているうえ、移動時間が長いので実働時間は短い。

ササッと用事を済ませる。

ちょっと休憩しようと、以前訪れたカフェに再び入店した。

そのとき優しく対応してくれたママがベンチでのんびりとくつろいでいたので、コンニチワ、と声を掛けた。

彼女はいらっしゃい、といいながら、目の前に留まっていたシオカラトンボを指差し「この子さ、わたしのママの生まれ変わりかもしれん」と言い出した。

わたしのことを覚えていてくれているのかも定かでないまま会話を進めていくと、どうやらこのシオカラトンボは何度も同じ場所に訪れるのだという。

死者の魂が昆虫にやどり、何かを伝えようと目の前に現れるというのはなにかと聞いたことがある話だが、ママはその説をいたく信じているようだった。

「うん、決めた。ワタシ、この子のこと今度からフサちゃんって呼ぶわ」

と、ママがシオカラトンボに故人の名前をネーミングしたところで、わたしは改めて先日はどうも、とご挨拶をした。

ママは何度か記憶をたどり、ああ、ああ~、といった調子でわたしのことを思い出してくれた。

そしてマスターを呼んでくれたので、わたしはかき氷をオーダーし3人で会話をしながらシャクシャクと食べた。

この日は真夏日とまではいかないが日差しが強く、鍾乳洞目当てに訪れるお客さんも多かった。

そんな人の流れを見ながら、ちょっと鍾乳洞に行ってもいいかなとおもっていたが、すっかりかき氷で体が冷えてしまったのでやめておくことにした。

「シャア、って知っとる!?」と唐突にママに聞かれたので、

少し戸惑いながらもすっごく早口で「あのガンダムのですかね、赤い彗星のやつですかね」と答えたら、どうも違っていたらしく、この周辺の方言で「おかず」的なものを指す言葉らしい。

この辺で作業をしている兄ちゃんたちが、「ママ~、腹減った、しゃあばちょうだい」と冗談でねだってくることがあるのだそうだ。

「ホント、銀座の母ならぬ七ツ釜の母ですね」と、相手に伝わりにくいジョークで答えた。

 

帰り際に、近所の畑で採れたトゲ付きのキュウリとビーツをもらった。

ビーツの説明だけで10分、「とにかく赤くなるから量に気を付けて」というフレーズを5回ほど言われた。赤い彗星よりも大事なことだった。

丁重にお礼を伝え、その場を後にする。

 

帰宅したのは午後6時近く。子を預けてからゆうに6時間近くが経っていた。

帰り着くと、夫と子と猫が同じ空間にいた。

一瞬で癒された。

 

次の日、3時間の運転と、少し登り道を歩いただけなのに謎の筋肉痛に襲われてしまった。

体力落ち過ぎだろうと危機感を抱いたのはいうまでもない。

 

 

 

 

 

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【日常あれこれ】

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肉の写真を見ながら夜を過ごす#夫めし #文具 #ステーショナリー #ローストビーフ

 

食べたり食べさせたり食ってくれとお願いしたりした

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驚くほどにミント感皆無で驚いたチョコミントマシュマロ。

なぜマシュマロにしたんだ。

なぜ足し算してしまったんだ。

そんなことでは、竹下製菓×赤城乳業の名が泣いてしまう。

誇りを取り戻してほしいものだ。

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夫は、「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」の熱心なリスナーである。

今週は、彼が尊敬してやまない伊集院光がゲスト出演するということで、特に鼻息を荒くしていた。

真顔だが若干目が見開いていたように思う。

朝、出勤前に少し聴いて士気を高めたあと仕事へと出掛けて行った。

 

先月購入した装苑を読んでいると、興味を持った子がペタペタとさわってきた。

雑誌の表紙のつるつるとしたテクスチャーが楽しかったらしい。

ペタペタを繰り返したのち、両手で抱えあげた。

あっ、これは、モデルとかがブログで「今月わたし出てるんで読んでください」とか言うあれだ、と思った。

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うっかり後ろにファブリーズが写り込んでしまい生活感が漂ってしまうという、ちょいミスをしてしまうモデルである。

インスタにあげたところ、さっそくお義母さんから「読みたい!」とリクエストされたので持って行った。

 

子は、全力で遊んでは眠り、遊んでは眠りを繰り返す。

席を立ったり離れたりするとガンガン追いかけてくるので、姿勢を低くしてここにいるよとアピールしつつ、自分のことを少しずつ進めていく。

これまでにないほど、地面と仲良くなっている。

背骨をぐいと反らしたら、思わぬところで固まってびっくりした。

ずっとこのままでは、身体が硬くなって丸まって、アンモナイトの化石のようになってしまうと思った。

ママたちはそんな毎日でどうやって自分を奮い立たせているのだろうか。

春、子と連日花見に行っていたときの軽快なフットワークを思い出そうとしたが、いかんせん体力が落ちているようだった。

 

昼は、サバを焼いてサラダのようにして食べた。

子にはキャベツを使った離乳食を与えた。もりもりと食べた(丸呑みしていた)。

子の食べっぷりは素晴らしく、スプーンに多めに盛った離乳食も1口で消えていく。

そんな光景を見て、思い出すことがあった。

わたしが少女時代のころ、食べ物をたべる犬のぬいぐるみを持っていた。

プラスチックでできた野菜や肉を犬の口に押し込み、お尻の穴から手を入れて取り出しまたそれを食わせるという、活字にすると鬼畜の所業のような遊びを楽しんでいた。

もちろん食べさせるときは「いただきまーす、美味しいねぇー」と声を掛けていたけれど、お尻の穴に手を突っ込んで出すときはなんと言っていいかわからなかったので無言だった気がする。

子に食事を与えるのは、当然そんな野蛮なことにはなっていないが、そんな遊びだったり動物にエサをあげるという経験のうえに成り立っているのだろう。

初めてでドキドキ〜と言いたいところだけど、一応それなりの訓練はしてきたことになっているのだ。

満足げな子の表情を見ながら、これまでの経験は無駄ではなかったのだなとしみじみ感じた。

 

昨夜、夫が仕事から帰って速攻で作ったラー油の出がらしを使って晩御飯を作った。

焼きサバをほぐしたものに混ぜ、丼にしようとしたが、結局酒のつまみのように自由に食べられてしまった。

それはそれで良しだ。

風呂に向かおうとする夫に「このあとラジオの続きを聴くんだね」と言うと、「水の音が邪魔かもしれないね」と変態がかった返事がかえってきた。

リスペクトする人への向き合い方がすさまじい。

 

夜、目が覚めて階下へ降りると、直径5cmほどの巨大蜘蛛と遭遇した。

わたしが一歩近づくとサササと逃げるので、やや臆病なやつに違いない。

しかしわたしも、飛びかかられたらどうしようとヒヤヒヤものなのである。

とりあえず、極力わたしたちの目の前には現れないでくれということと、出来るだけたくさんゴキブリを食っといてくれとお願いしておいた。

 

 

 

 

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【日常あれこれ】

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低いテンションで撮ったので意外と爆笑には至らず、SNSにあげるも「いいねしていいかわからない」「見る者を不安にさせる」といったコメントをもらう。

たまにはベストショットでなくてもよいのだ。

秀子にするかトキにするかという選択

最寄りというには少し遠いが、ポイントカード制の古紙回収ボックスに立ち寄る機会があったので行ってみると、もうすぐでポイント制が廃止になるという貼り紙がしてあった。

そこで、はて、ポイントってなんになるんだっけ、となったわけである。

わたしに関してはこんな感じで、ポイントが何者なのかわからないままになんとなくでカードを作ってしまうことが多い。

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子の発声のバリエーションが「ハァーッ!」に加え、「フェァアーッ↑」「キャッハァー↑」といったアッパー系のものが増え始めた。

我が家がほんとうに、子どもがいるご家庭のような雰囲気になってきた。

一応声高いから、ご機嫌ってことで良いんだよねという認識しかないが、それが長時間続くと大丈夫かと心配になる。

大人なら、お酒やらなんやらの力を借りない限り、ここまでハイテンションが持続することはないからだ。

それだけ子どもの好奇心と体力は無尽蔵だということか。

絵本の読み聞かせを1日1回行っているが、最近は動きが活発すぎるため、膝上からログアウトすることが定番となってきた。

https://www.instagram.com/p/BywN3zDJOC_/

6/1〜6/16かぞえうたのほんくつしたあみのおばあさん女王さまの影いすがにげたなく、おこるいろいろのへんないろのはじまりぐるぐるうずまきエルマーとまいごのクマおがわのおとをきいていましたかいじんハテナ月きゅうでん#絵本 #読み聞かせ #佐世保市立図書館

しかしそこでめげてしまっては、わたしの楽しみがなくなってしまう。

というわけで、追跡型読み聞かせを決行することにした。

その名の通り、子の行く先に絵本を持って現れ続け、読み聞かせを遂行することである。

どこまでも追いかけるが、息切れとの戦いとなる。

余談だが、絵本にたまに載っているオリジナルの歌のページがとても苦手だ。

有名な童謡ならいざ知らず、音階もなしにイキナリ現れて「ハァ?なんなの?」という気持ちになる。

なぜならわたしがそれにメロディーをつけたところで、自分の音楽センスのなさが存分に発揮されてしまい虚しくなるだけだからだ。

 

昼間、出掛けたついでに卸団地の「だんち菜々」で野菜を買った。

総重量に対して金額が安過ぎる。

じゃがいも2kgで180円だなんて、正気の沙汰じゃない。

また、いくらワケありとはいえ、はじめに設定してある金額に赤ペンで「60円」とか上書きされている野菜を見ると農家さんの生活がとても心配になるが、余計なお世話だろう。

ところで、夫とも話していたのだが、こうした地元生産者の収穫した野菜は、本人の名前がラベルの一番上に記載されていることが多いのだが、たぶん順番は逆の方がいいだろうと思う。

野菜の名前なんてだいたいが見ればわかることだが、真っ先に「山田秀子」なんて名前が目に入るとおお、そうか、となる。

いや、全然いいことなんだけども、おうっ、となるだけなのだ。こちらが。

夫と複数の野菜を吟味するときに、「秀子にする?トキにする?」なんて会話ができるので面白くはあるのだが。

子がおとなしかったので、その足でダイレックスに寄った。

ベビーカーにシートを移しながら顔色を伺うと、やや眉間にしわを寄せて「ぷぅ」と頬をふくらませていた。

その頬と同じくらい、おむつがぱんぱんになっていた。

すさまじい無言の訴えを感じながら、さっさと買い物を済ませて帰宅した。

 

この日はちょうど、家族で利用している食品の宅配サービスの日で冷蔵庫がパンパンだった。

わたしは考えもなしに重たい買い物袋をぶら下げて立ち尽くした。

これは、作らねばならない。色々と。

そんなわけで、ノリノリになりながら晩御飯を大量に作ったが、夫に急な外食が入ってしまった。

お義母さんも先に自分で済ませてしまったため、2人の分は別にタッパーによそう。

そして冷蔵庫は、テトリスのお手上げ状態のように隙間がなくなってしまった。

多いなぁ、とは思うものの、一度この光景を見てしまったら、逆に食べ物が減るのが不安に感じてしまうのもわかる気がした。

 

夫からお迎えの連絡があるかもしれないので、子と2人で「さらざんまい」を観ながら待った。

可愛いイケメン3人が、河童から尻子玉を抜かれたり逆に抜いたり、カワウソと戦ったりする。

毎週のように変死体があがるアニメである。

幾原邦彦監督やっぱりぶっ飛んでるなー、最高だなー、と思いながら観た。

これにハマった若い子にはぜひ、「少女革命ウテナ」も観てほしいなと思った。

 

お風呂に入れようと子の服を脱がせているとき、子が放尿をした。

おむつと防水シート以外で放尿をしたのはこれが初めてだ。

いつも洗濯機の上に、わたしと向かい合わせになるよう寝せた状態で事を進めていたので、尿はわたしのへそあたりをクリーンヒット。

生温かい液体が身体をつたうのを感じながら、「これが聖水というやつか」と思った。

床を拭くために裸でしゃがんでいると、なお聖水感が強くなる気がした。

しかし本当に赤子のものは、本当に邪悪なものを撃退できそうである。

わたしの邪念も消し去ってくれただろうか。

 

夫はまたもや夜中に帰宅して、やはり半裸だった。

速攻で眠ることを宣言しつつ、「職場の上司に、能力が高すぎるけどいけすかないと言われた」とぽつりと放った。

夫の奮闘ぶりを見守ってきたわたしとしては、正直その上司にカチンときてしまったが、ある程度の親しみを抱かれないと、このような憎まれ口を叩かれることはないだろうとも思った。

たぶん上司的には、上の人を食ってしまう、油断ができない、お目付役、みたいなニュアンスで安易に放ってしまった言葉だったに違いない。

「いけすかない」は、間違った言葉のチョイスである。

久しぶりに腹が立ったが、猛烈な眠気にぶわぶわと包まれてそのまま眠ってしまった。

 

 

 

【記事を書かせていただきました】

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【日常あれこれ】

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Instagram post by Chihiro Yamamoto • Jun 17, 2019 at 10:46am UTC

 

銀皿で4、5人は倒せる

母が先日、東京浅草のイベント「ドールワールドフェスティバル」に出展した。

1日目の日程を終えた母が夜に電話をしてきて、その日の手応えやお客さんとの出会いについてなどを嬉々として話してくれた。

わたしは、きっと何歳になってもこういう電話は嬉しいんだろうなと思った。

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1日が短い。

決まった家事と子の世話などのルーティンでだいたいが終わってしまう。

自分の時間がしっかりと確保できるのは、子が完全に昼寝モードに入ったときだけだ。

たいていそのタイミングで記事を書いたりするのだが、

なにもしたくないときもあったりして、ついボーッとスマホをいじってしまう。このときの時間の経ちかたは無情ともいえるえげつなさだ。

お前の都合なんて知らんよと言わんばかりに、時計の針はぐんぐん進んでいく。

また、子を寝かしつける最中にみごと眠気をもらってそのまま寝てしまい、夕方に2人揃って目覚めるのもザラである。

早い。とにかく1日が過ぎるのが早い。

そしてなんだか毎日が同じことの繰り返しのような気がするのだ。

お義母さんとの会話で、これはわたし昨日も言った気がすると思うことも少なくない。

たとえば、お義母さんの「孫ちゃん、ホントにしっかりしてきたよね」に対して「いやぁ〜ほんとに〜」と返してしまう。

子が日に日に大きくなっているのは本当なので、このやり取り自体は問題ないのである。

問題なのは、子の成長に対して、親のボキャブラリーがなんとも貧相であるという点だ。

これは自分で許してはならないことなのだ。

子の毎日の成長を表すフレーズやエピソードは、さまざまなバリエーションを準備する必要があるだろう。

 

夫が作ってくれた餃子を、水のようにバクバク食べた。

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ソースは自家製ラー油をベースに作られているのだが、酢と砂糖の絶妙なバランスがたまらなく美味しい。

紹興酒とともに出されたら、それだけで夜を明かすことができるほどである。

福岡の中華料理店「長楽」の香味餃子とセロリサラダを凌ぐほどの中毒性である。

あと皿の見栄えが良かった。

コストコで購入したものだが、意外と中華料理との相性とも良いようだ。

もしもこの餃子を食べているのがジャッキーチェンだったら、間違いなくその後マフィアに襲撃されるだろうし、その皿だけで4〜5人は軽く倒せるはずである。

あまりの美味しさにビールがぐいぐい進む。

夫が買ってくれた350ml6缶を2人であっという間に飲み干した。

「酒盛りの匂いがしますなぁ〜」と言ってお義母さんが上の階から降りてきた。

みんなで「ドキュランドへようこそ!」のさすらいのシェフの回を見た。

 

 

 

 

 

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【日常あれこれ】

 

夫の謎の買い物に救われる

土曜だが夫は仕事。

わたしは溜まっていた記事を子が昼寝中に仕上げた。

近頃、子が起きている時のデスクワークがかなりやりづらくなってきた。

周りにバリケードをつくって互いの顔が見える状態にしていてもやはり泣かれてしまうし、必死にこちらに来ようとしている子の姿にいてもたってもいられなくなるのだ。

新しいやり方を確立せねばならない。

 

お義母さんと子の会話がとても楽しい。

声の波長が合うのだろう、同じ高さで音のやり取りをしている。

ハァー、ヘァー、ハァー、どことなくエアリーなボイスだ。

いったいどんな感じで言葉を発するのだろう。

それがとても楽しみだ。

 

夫が去年ぐらいに買った光るハンドスピナーに、子は興味津々だ。

当然まだ自分で回すことはできないが、光るというだけで興味を引くには十分だった。

部屋の明かりを消すと、ぷにっとした子の顔が一瞬ハンドスピナーの光に照らされは消える。

まさか夫の謎の買い物にここで救われるとは。

わたしにとってはとっても癒される、光のオブジェと化していた。

ふたたび部屋の明かりをつけ、徐々にうとうとしてくる子を見ながら漫画などを読んでいるうちに、いつのまにか寝てしまっていた。

 

夜中、職場の懇親会に参加していた夫が帰ってきた。

子は構わず寝ていたが、寝相が90度変わっていた。

一応、夫が夜に出掛けるときは迎えに出るつもりでスタンバイしているのだが、どうにも眠気の誘惑にはかなわない。

今回は仕方なく、夫は歩いて帰ってきたのだという。

ちょっとした弓張岳登山だ。

夫にとっては幼少の頃慣れ親しんだ通学ルートだったとはいえ、酔いも完全に冷めてしまう傾斜だっただろう。

すぐにでも布団にダイブしたい気持ちを抑え、マッハでお風呂に入ってきたのだという。

ゆえに彼は真顔で半裸だった。

 

お偉いさん方を、漫画トークで接待してきたのだという。

夫の漫画知識は非常に幅広いのだが、好きなものでいうとかなり偏り過ぎていて滅多に人と話が合うことが少ないそうなのだが、今回は見事にドンピシャリだったようで、ノンストレスで会話できたのだという。

ガロ、COMに始まる…という時点でなかなかの強者であるが、さらにヤンマガヤンジャン、スピリッツ、モーニング、月刊IKKIなどが見事「フルコンボだドン!」状態だったらしい。

自分の思い通りにトークが運ぶだけでもずいぶんな達成感だったろうが、さらにプラスαのものがあったに違いない。

 

また、話題は変わって最近の20代の話をしていたのだが、現状に満足している人が非常に多いのだという。

自身が100%だと思っている現状に、例えば新しい知識や環境を得て120%のものにしよう、という意欲が生まれないのだそうだ。

その20%の差は本来知る必要がないもので、わざわざ自分に何かが足りないということで、不安になることもないでしょうということらしい。

それが顕著に表れる形として、SNSのフォロー数とフォロワー数がほぼ同じということが挙げられる。

新しいものや未知なものに対するアンテナが極端に低いということだろうか。

これ以上のものは望まず、身近にあるもので欲求を満たしていくことは決して悪いことではないし、わたしもどちらかというとそれに近い人間だが、物事が発展していくにはいささか物足りない気もする。

実際に、自分の無知に打ちのめされたり人の才能に嫉妬したり、涙が出るほど感動したりといった、自分の軸がガンガン揺さぶられる出来事がいつのまにかステップアップに繋がっていることも少なくない(効果が現れるには結構な時間がかかるのだが)。

何が正解、ということもないのだが、世代間でこうしたギャップが生まれているのは事実であって、彼らに対する伝え方やメッセージの受け取り方を考えていかなければならないと思った次第だ。

 

などと考えていた時点で、子の寝相は更に90度回転していた。

きみにはできるだけ、いろんなものを見せてあげたいが。

 

 

 

 

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【日常あれこれ】

 

トムブラウンのそれになる

子にスマホを明け渡すようになった。

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特にカメラがお気に入りのようだ。

 

子どもは、親が持っているものに興味を抱くからレプリカを与えてもあまり効果がないとベテランママからアドバイスをいただいたので、好きにさわらせることにしたのだ。

これが意外とよくて、母子ともにストレスがなくて良い。

ただし、ロック解除画面になったときとスマホ本体を口に含もうとしたときだけは取り上げるようにしている。

そのときはちょっぴり注意の意思を込めて強めに「ダメ」と言うようにしているのだが、

確信犯な子は目の前でリズミカルに繰り返し、わたしもまたそれに応じてしまうため、徐々にトムブラウンのような「ダメー」へと移行してしまうのだった。

頭こそ叩かないが、こっちもつい面白くなってしまうのである。

そして子も、わたしの「ダメー」に反応して笑ってしまうため、注意の役割をまったく果たしていないのである。

この先ちゃんと子を叱れるのだろうかと、やや心配になった。

 

この頃涙腺がゆるすぎて大変だ。

探偵ナイトスクープには毎週泣かされている気がするし、FF9もメインイベントが進むたびに泣いてるし、コトリンゴの楽曲を流しながら子や猫を眺めているとうるっとくるし、先日夫の友人のママが人見知りをする子にわざわざ歩み寄ってくれていた光景をふと思い出し目頭がじんわりしてきたりした。

こうして列挙してみると、人生賛歌のようなものを感じるのでこれはこれでいいかという気がしてきた。

 

お義母さんが、ホームセンターで購入した防鳥ネットで子のバリケードを作ってくれた。

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扉を閉めていてもいいのだが、開放した状態のほうがのびのびと過ごせるだろうということだった。

ちなみにこのイエローは、とても可愛いと以前から目をつけていたものらしい。

役目を終えたら、巻きスカートかバッグに生まれ変わる予定だという。

 

この日の夜は、とあるイベントの打ち合わせでお寺にお邪魔していた。

実家で以前飼っていたコーギーの3倍ほどでかいコーギーがいたので、興奮のあまり鼻息が荒くなった。

ちっちゃいのもかわいいが、でっかいのもかわいい。

 

別件の打ち合わせを抱えた夫をそのまま残し、まだ本調子ではなかったので家に帰ってグースカと寝た。

夫はその後、自分が関わっているイベントのチラシを、人脈と運をフル活用して設置して回っていたらしい。

 

ちなみにそのイベントがこちらです。

世界的雑誌「WIRED」の前編集長・若林恵さんと佐世保で40年の老舗フリーペーパー「ライフさせぼ」編集長・末永修一さんとの対談トークイベントです。

テクノロジーの視点と、長年佐世保を見つめてきた土着的視点はどんな佐世保の輪郭を浮き彫りにし、これからのヒントをくれるのでしょうか。

かーなーりレアな催しなので、宜しくお願い致します。

sasebo-book.club

 

そんな夫の広報活動報告を、まるでFFのサブイベントみたいなことやってんなぁーと寝ぼけながら話を聞いていた。

夫はひととおり伝え終わると、半裸のまま眠りに落ちた。

寒いから布団をかけねば、と思いながらわたしも再び眠ってしまった。

 

 

 

 

 

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【日常あれこれ】

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夫の友人による撮影。

α7α7α7α7α7α7α7α7α7α7

ピンクとグレーのマーブル模様のようなきもち

数年前から恒例となった喉の不調のせいで、ここ数日間はゾンビのようになっていた。

仕事から帰宅した夫から「体調不良っぷりがすごい」と言われたほど、病人オーラがムンムンだった。

喉が内側から、鉄の輪っかにガッチリと圧迫されているかのような鈍い痛みがあり、食欲に反して身体が固形物を拒否してしまう。

それに連動して鼻水、咳といった症状が出るのだが、驚くべきことにこれは風邪ではないそうだ。

当時初めて診てもらった医師から「菌がおたくの喉奥に住んでます。たびたび出てきて暴れます。殲滅はできません。風邪ではないので基本は人に感染しませんが、粘膜をねるねるねるねする場合はその限りではありません」といった趣旨のことを言われた。

世の理不尽さに両膝をついて崩れ落ちそうになったものである。

なぜそんな自分勝手なやつらと付き合っていかなければいけないのか。

これまで人間関係では、ひたすらそのことだけを考えてひっそりと暮らしてきたつもりなのに。

いや、わたし自身がとんでもなく自分勝手な人間なので、むしろこれは罰だったのか。

神が与えたもうた試練なのか。

なんてことをヒロイックに考えて鬱々と不貞寝していたこともあったが、それは独身時代の話。

今は子の世話をする身分ゆえ、つとめて前向きに、ポジティブにこれと向き合わなければならない。

 

なんとなく家の中で飛沫を飛び散らせるのも嫌だったので、マスクを装着した。

これだと気休め程度に喉の痛みも和らぐかもしれない。

試しに、先日北海道物産展で購入したハッカ油をマスクに綿棒でちょんちょんと塗布してみた。

あまりの爽快感に、霞を食らうかのごとく口をパクパクした。

 

子がわたしのほうを見た。

子どもは親の顔が全部見えなくても笑ってくれるのだろうか。

声を出したくなかったので、目と動きでポージングをした。

ちょうどハッカ油にヒイヒイなっていたので、自作ヒーロー・北見戦士ハッカマンのイメージを加えた。

笑ってくれた。

そうか、目から下が見えなくてもオッケーなんだ。

そこからは、出来るだけ言葉を発さずにジェスチャーとへんてこポージングで子とのコミュニケーションに励む日々だった。

喉が痛いだけだったので、ビートたけしのコマネチをしようが、劇団四季のキャッツやライオンキングをしようが問題はなかったのである。

問題があるとすれば、体力が尽きてしまったことだ。

わたしはどれだけ声に助けられていたのか、身をもって痛感することとなった。

そんなわたしの体力などおかまいなしに、子はキラキラとした笑顔でこちらに向かってくる。

ああかわいい。どうにかしてきみを笑わせたい。

そこで、幼い頃によくやっていた、キツネの手遊びをやってみることにした。

人差し指と小指を耳に見立てピンと伸ばし、中指と薬指で上あご、親指で下あごを表現するアレである。

完全にサイレントであるが、超高速に動かすことで見事に笑いを取ることができた。

手首だけならいくらでも動かせる。

いや、腱鞘炎の前例があるから無理だごめん嘘だ。

しかし、動きだけで子どもの笑顔を引き出せるワタシ。

謎の自信がムクムクと湧き上がる。

病人なのにキモチイイぞ。

ピンクとグレーのマーブル模様のような気持ちだ。

その後も、部屋にあるパペットやぬいぐるみを駆使して子を寝かしつけることに成功した。

子の寝息が聞こえてきたところで、中途半端になっていた家事をマッハで片付け、自身も横になる。

どれだけ自分を甘やかしても罪悪感が一切起きないシチュエーションだ。

そしてわたしはニンテンドースイッチを取り出し、ホクホクとFF9に興じるのであった。

そんな生活を3日ほど続けていた。

虚無感はあとからやってきた。

 

 

 

【記事を書かせていただきました】

あの赤いゾウさんのスーパー、エレナの「アノ歌」のひみつを探ってみた | させぼ通信

三ヶ町の路地裏にある『立ち呑み処&猫雑貨屋 旅と猫と』に、猫好き女子でまったりしてきたよ【毎月22日はニャンニャンデー】 | させぼ通信

 

猫にもなれちゃうふしぎなお店、有田町の『工房 FLOWERS』をたずねて | させぼ通信

 

料理との"出会い"が楽しめる、佐世保の穴場スポット♪気まぐれオーナーのこだわりが光る下京町の『ご飯屋ぐーぐー』でランチ | させぼ通信

 

【珍スポット】佐世保の「ゆうれい坂」って知ってる? | させぼ通信

 

 

【日常あれこれ】

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子「はぁー、どこかにいいオトコいないかしら…。」