ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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孤高のアドリブ芸

蚤の市に行ったりしているあいだに10月が終わった。

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11月だけどそんなに寒くないね、という話をした。

ちなみに昨夜のハロウィンでは、夫はジョーズのコスプレをした人物と街中でハイタッチをしたそうだ。

至って平和な佐世保のハロウィンである。

そういえば、子になにかコスプレを、と思ったけれど何も準備していなかったので、普段どおりだった。

時期はズレてしまうが、今度てんとう虫のコスチュームを着せようと思った。

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子の激しい自己主張が続く。

絵本をひらいてよ、読んでよ、仕掛け絵本の穴にわたしが指を突っ込むからその裏から母がなんかモジョモジョするなりなんなりやってよ、という簡単なものから、

わたしが持ってくるもの全てに命を吹き込みなさいよ、といった難易度の高いものまでさまざまだ。

手渡された側のわたしは、なんらかのアクションを起こさないと彼女に怒られるのである。

敬愛するFさんがご自身の娘さんのことを「チコちゃん」とおっしゃっていたが、なんとなくその気持ちがわかるような気がする。

しかし、この「お題を与えられてリアクションを求められる」というのは本当に無茶ぶりだ。

もともと日常会話に加えてアドリブ芸が最弱なわたしなので、とても苦しい試練なのである。

声色を変えることはもちろん、アクションの1つ1つに活きがなければならない。

一度、スマホをクッションで隠し見ながらもう片方の手でパペットを機械的に操っていたところ、子に早々に見破られ手にはめていたパペットを抜き取られ放り投げられるというお叱りを受けた。

それ以来、変なごまかしはやめようと心に決めた。

 

ごまかしの精度をあげねばならない。

片方でパペットマペットも驚くような精度の高い操作をこなし、もう片方の手ではスマホを巧みに操り情報収集およびテキスト作成に勤しむのだ。

これができれば誰も悲しまない、なんと素敵なことだろう!

おそらくそんなことはできるはずもないので、きちんとそれぞれ別々に時間を確保しなければならないなと思った次第だ。

ところで今日は1が3つ並んでいるけど、フライングでポッキーを食べてはいけないだろうか。10日後まで待てないよ!

 

 

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ながさきプレスさま「佐世保ごちそう大図鑑vol.5」のお仕事が楽しかったよって話

この度ありがたくお声掛けいただき、「佐世保ごちそう大図鑑vol.5(発行・ながさきプレス 10/27)」でお仕事させていただきました!

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お義母さんに「あなたがやったトコふせん貼っといて!」と言われたので貼りましたが、

お仕事の跡が目に見えてしみじみ感動…

お義母さんには子のお世話でとても助けていただきました。ありがたや。

 

こちらの本、通称SASEBON(させぼん)は、佐世保東彼杵・西海・平戸・松浦の飲食店460店舗と観光情報がもりもりと1冊に凝縮されてます。

わたしは少しではありますが、佐世保エリアの一部店舗さまの写真とテキストを担当させていただきました。

 

出来上がった本を手に取った瞬間は感動もひとしおでして…

紙の本ってやっぱり良いですね。

内容は佐世保愛があふれんばかりで、読みながらニヤニヤしてしまいました。

そしてなにより、プロの料理の写真が素晴らしすぎる!

このお仕事を受けて痛感したのが料理写真の難しさでした。いかに料理やお店の個性を出しつつ、美味しそうに伝えるか。自分の力不足を感じつつ、存分に勉強にさせていただきました。

 

 

以下、わたしが担当させていただいた飲食店さまの魅力をざっくりと↓↓↓

 

【イワモトコーヒーさま】

テキストメインで、お写真は一部掲載です。すごくお話好きで人当たりの良いオーナーさんが素敵でした。サイフォンコーヒーきれい。

 

【cafeないしょさま】

オーナーさんの情熱ほとばしる本格的なガレットが食べられるのはここだけ。長崎和牛のったやつ食べてみたい。

 

【キッチントンブリーさま】

タイ旅行で食堂に入ったかのような異国体験ができます。佐世保にあってよかった…。

 

【タコスの店エレーナさま】

老舗店の深みと貫禄も一緒に味わえました。また改めてお話を聞かせていただきたい!

 

【音食亭さま】

ハマると危険なちゃんぽんがあります。メニューの誕生秘話はもう一度じっくり聴きたいほど面白かったです。

 

プラトンの隠れ家さま】

幼い頃に嗅いだ、昔ながらのちゃんとした洋食屋の香りがエモさ爆発で泣きそうになりました。家族を連れてまた行きたい。

 

【海街食堂さま】

その名の通り、佐世保の魚介の魅力てんこもり。おしゃれ。オーナーさんは写真を撮るのがお上手で海の男気質。

 

【ラーメン小淀さま】

家系もちもちつけ麺最高でした。そばつゆ方式で飲み干すのが吉です。ロケンローなスタッフさんとの会話も楽しかったです。

 

【クイーンケバブさま】

ソース全部がけできるんだって!!やったことあるアメリカ人がいるらしい。とても優しい日本語が聞ける場所ですほっこり。

 

【いくたさま】

ジャンボエクレアにかぶりつきたい!!!こちらも佐世保スイーツの老舗。

 

くるりん木風店さま】

高級食パンの味に目覚める。やはりいつどの時間で行っても駐車場がいっぱい、すごい。

 

【小料理かん田さま】

同じく子育てに励む奥さまとお話ができて盛り上がりました。取材より長かったかも。家庭で育んだ幸せも食材の1つであるのだなぁ。

 

 

ライターとしての課題も感じつつ、とても楽しい経験となりました。

佐世保のみならず佐賀、福岡、熊本あたりにお住まいのみなさま、なんか大きい書店に並んでるかもなのでお見かけした際はぜひお手に取ってご覧ください!

そして佐世保に遊びに来てくださいね〜。

 

そしてそして、もしこの記事をご覧になった方でヤマモトにお仕事くださるという方はTwitterDMなどでお知らせいただけると飛んで喜びます。宜しくお願い致します。

 

 

 

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子にいつも顔を踏まれている

朝7時に起きて、夜20時には猛烈な眠気がきて日付が変わる前に眠る、という生活をわりと長く続けている。

1歳を過ぎた子は、よりエネルギッシュさを増し、我々よりも活発に動き回っている。

わたしは楽な体制でいたいのでごろんと横になるが、子はお構いなしに柔らかい足でわたしの顔面を踏んづけてくる。

顔面はヤダ、と思い優しく子の足を押しのけようとすると、髪の毛の根元に引っかかりそのまま地面に着地した。

耳元でブチブチとわたしの毛が臨終になる音を聴いた。

その後バランスを崩し、結果わたしの顔面に子のひざが降りおろされることになるのである。

そんな夜をいつも過ごしている。

 

従兄弟の結婚式で家族総出で名古屋へ向かった。

まだ飛行機に子を乗せるのが怖かったので、夫に無理を言って休暇を取ってもらい、面倒を見てもらうことにした。

お義母さん共々、子のお世話をしていただいて有難い。

1泊2日、小さなDバッグ1つで荷物を準備した。

子が居ない久しぶりの遠出、かなり身も心も軽かったが寂しさもあった。

母と妹1と他愛もないおしゃべりをしながら長崎空港へと車を走らせる。

空港は平日にも関わらず人が多くて、旅行気分をさらに盛り上げてくれた。

空港内のセブンイレブンでサクッと朝食を買い、颯爽と飛行機に乗り込む。

3人がけシートの窓側に座る。

やったぁ景色が見える、と思うが、楽しむのはたいてい15分程度だ。

ANAの機内では、搭乗の際の注意事項の映像が流れていた。

出演者が全員歌舞伎俳優で、それはもう所作が美しかった。

朝食用に買った2つのおにぎりが、どちらもマヨネーズ系だったのでガッカリした。なぜ気がつかなかったんだ。

1時間半ほどでサクッと名古屋国際空港に着いた。

ほんと文明すげぇなと思った。

 

空港に降り立ち、荷物を受け取りに。

ここはやはり地元アピールゾーンになっているようだ。

遠慮がちに、荷物が流れるレーン沿いに生産量日本一だという招き猫がパラパラと置いてある。

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なぜか、レンズが曇っていた。

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妹2と落ち合う。

「わからなくなるからあまりウロウロするな」と釘を刺される。

ウロ、としかけたが、もときた到着口の前に戻って3人でおとなしく固まっていた。

妹2がこちらにやってくる前に、ヨッピーさんの記事を読む。

名古屋観光にありがちな、行くところなんもない問題を解決した | SPOT

名古屋なにもなさすぎて、とうとう三重県の話題が出てきたのでどうしたものかと思ったそのとき、ちょうど妹2がやってきた。

彼女はいま九州を離れこっち方面に住んでいる。

ここから電車で30分程度の場所かと思いきや、羽田空港経由で1時間ほどかけて到着したらしい。

本当にわたしは、この辺の土地感がまったくない。

 

とりあえずどこかでご飯、ということになったが、土地感ゼロ事前リサーチゼロの我々は吸い込まれるように高島屋へと導かれた。

とりあえず人の流れに流された形である。

バカでかいビルには小さく赤い文字で「takashimaya」と書かれている。

そうか、これがあの玉屋の紙袋と同じ紙袋の高島屋か!!と1人で小さく感動した。

させぼあるある:佐世保を思い出しちゃう紙袋 | させぼ通信

 

とにもかくにも最上階のレストランフロアへ向かったが、平日なのにどこも激混みだった。

味噌カツ味噌煮込みうどん、きしめん…せっかくだから鉄板の名古屋グルメを味わいたいという思いが裏目に出た。

思うにいま目の前に並んでいるのはわれわれと同じ観光客だ。

身なりとか雰囲気とか。われわれ含め単純なやつらだ!

こういう場合、夫ならサクッと地元民が行く穴場店を探し当てたりするのだが、わたしにそんなスキルはなく、

Googleに「味噌カツ」と検索ワードを入れたところでこういうショッピングエリアの店かチェーン店しか出てこないのだった。

結局、若干空いていた味噌カツ屋に入った。

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すこぶる美味だったが、ボリュームがすさまじく夜の叔父たちとの会食が心配になった。

 

その後もまたウロウロして、ホテルにチェックインして同室の母とおしゃべりした。

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部屋にあった、写真集かカタログかわからないおしゃれな本。

その後、作成中の記事原稿をフロントのFAXで先方に流したりした。

ものすごく仕事をしているひとみたいだった。

1枚あたり110円でコンビニの2倍かよと思ったが、確実に届いてくれるならそれも良しとお願いした。

 

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妹2から台湾土産をもらったりしつつのんびりしているあいだに、叔父たちとの会食の時間が迫っていた。

場所はなんと、高島屋でわれわれが昼食を取った店の隣だった。

ふたたびわれわれは、高島屋へと吸い込まれた。

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雨降る夜の名古屋。ブレた。

 

 

 

 

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アイテム多めの愛

子のバースデー2日前に、母と妹1がお祝いに来てくれた。

当日以降がなかなか来れないので、早めにお祝いしたいからということだった。

11時ごろに到着するという話を事前に聞いてはいたのだが、子が眠り始めたのにあわせてついつい一緒に眠ってしまい、目を覚ましたのは呼び鈴がなってからだった。

親子ともども寝起き頭で母と妹1を迎え入れる。

 

母は猫パペットを手作りしてくれた。さっそく手にはめて遊んだ。

後頭部に子の名前がデカデカと刺繍してある。かわいい。

子は喜びながらも、殴打やぶん投げを披露していた。

ビーズの目を取ろうとしていたので「粘膜系はやめて!粘膜系はやめて!」と必死に止めた。

妹1はとにかくたくさん贈り物を買ってきてくれて、箱入りのスムージーや1歳からのかっぱえびせんスマホ型おもちゃなどバラエティ豊かだった。

一番謎だったのはジャイアン柄のトレーナーだが、子の性格を考えるととてもマッチしている気がしたので素敵なチョイスだと思った。

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大きめサイズだったので、おそらくきちんと着ることができるのは来年の秋ごろになりそうだ。

きっとその頃にはジャイアンとしての素質が十分に育っているはずだ。

子の周りにプレゼントを並べて記念撮影を試みるが、どうしても動いてしまうためうまくいかない。

あれこれとつかみにかかる中、箱入りのスムージーにやたらとご執心で、中身を開けろとわたしに押し付けてくる。

箱の状態でなぜ食べ物だとわかったのか、そこは謎のままだ。

 

知恵熱も超え、一段とものを考えるような顔つきになってきた。

悪いことをしているときにはこちらの様子をチラチラ伺うし、いたずらモードに入ると小悪魔のような笑みを浮かべる。

「ホレ!これされたら困るだろ、ホレ!嫌なら構ってよ!」という声が聞こえてきそうだ。

 

夫のタロット遊びに付き合った。

1歳の選び取りで並べたら面白いんじゃないかという難しいことを話しながら、なんとなく夫から差し出された束からランダムで引いたカードの意味が「上ばかり見ずに下を見ろ」的な内容だった。

ちょうど今の境遇と重なる部分があり、占いですらない戯れだというのにひどく心に刺さってしまった。

そしてその翌日、家計簿とスケジュール帳を購入するに至る。

わたしがもしレジ担当だったら、「ああ、心機一転したいんだこの人」と思うくらいにわかりやすい行動だった。

スケジュール帳をきちんとつけて終わったことがないのに毎年買いたがるのは恒例行事で、しかし今年こそはきちんとしようとは思う。

たいてい中途半端に書き込んだそれをたまに開く程度になり、それが仕事先だった場合「こいつどれだけスケジュール穴だらけなんだ」と印象を抱かれてしまいがちだ。

そんなところからもう卒業したい。

フルカラーの家計簿を開き、財布に溜まっていたレシートを黙々と処理していく。

かわいいイラストの中に、わたしのいびつな字がぽつぽつと現れることで空間が歪んでいく。やはり自分の字は好きではない。

そして数10分後、やはりこの手の作業は苦手だと痛感するのであった。

 

 

 

 

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坐薬メモリー

子の高熱が続きあたふたしている。

病院へ行き、その後平熱に戻ったのですっかり安心していたものの、再び夜に高々と熱が上がってしまった。

おまけにぐずって苦しそうだ。わたしまで泣きそうになる。

「38.5度を超えていて、つらそうだったら使ってください」と処方されていた坐薬をしぶしぶ冷蔵庫から出した。

出来れば使わずにいたかったのだが。

しかしいつかは避けられぬことだろうとして、子の坐薬デビューをプロデュースすることとなった。

処方箋の袋に入っていた説明書を見ながら子の尻と向き合う。

子の小さい菊門を見つめながら、わたしもかつて父や母に坐薬を入れてもらっていた時のことを思い出していた。

「はい、チュルンとするからねーチュルン!」という掛け声のあと、肛門から奥2cmぐらいのところが少しツーンとしてモヤモヤ異物感。

熱が下がってぼんやりした頭でトイレに行くと、なんか脂っぽいのがお尻から出てきてびっくりした気がする。

そんなことを思い出しながら説明書を読み進めると、「脂のようなものがお尻から出ることがありますがまったくご心配はございません」と書かれていた。

なんだ、心配することなかったのか、と20年以上後にその真実を知ることとなった自分がおかしくなった。

もし子が話せるようになったらちゃんと伝えてあげようと思う。

そういえば、脂身の多すぎるお刺身をバクバク食べたと翌日などはお腹のゆるさとともに同様のものが流れ出たりする。

あの不快感とはまた違うかもしれないが、子がそれを味わうのかもと考えるとなんだかソワソワする。

坐薬を注入して1時間ほどして、すやすや眠る子の額に手を当てると、熱が引いていた。

直腸すごい。

なにかあればやはり直腸だな、としみじみ感じた。

今日は子とともに自宅待機のようだ。

 

 

 

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【日常あれこれ】

 

ポニーの脊髄に電池

お義母さんがリサイクルショップで買ってきてくれたポニーの木馬(もこもこしている)の脊髄に電池ケースが入っているのを発見したのは、およそ数ヶ月経ったあとだった。

部屋にあった電池を入れ、両耳に内蔵されているスイッチを押すと「You are my best friend!」やお出掛けするには良い日だね、みたいなことを言いながらパカパカと駆けて行く音声が流れる。

しかも同時に口がパカパカ動くのだ。これには驚いた。

6ドルで買ったわりには高パフォーマンスだと、家族みんなで驚いた。

子も、はじめは慣れない乗馬体験に戸惑っていたが、音楽を流し続けると次第にリズムを身体で刻むようになってきた。

リズムを身体で刻むというアクションにまずは感動してしまうのだが、その先に「ひょっとしてうちの子は音楽の才能が」なんて思ってしまうところは親バカのなせる技なのだろう。

その思考の中には、わたしたちがリズムに乗っているからそれを真似しているだけだとかそのような考えは一切起きないのだ。不思議なものである。

すっかりポニーを気に入った子は、音楽を連続で鳴らしながら気がすむまで乗り続けた。

気がつくと自分で降りてその辺のピアノを弾いて遊んでいた。

すっかりわたしは感動してしまった。

気がつけばもう1歳である。

股が裂けてから1年、数時間必死にベッドカバーの花柄の花びらを1枚1枚数えて過ごしたあの日から1年、母と夫とのチームプレー感を強く感じたあの日から1年だ。とても感慨深いものがある。

1歳の誕生日は色々と催しも多いと聞く。

このブログを書きながら、いまだに何も準備していないことにハッとしているわけだが、なんとか間に合わせようと思う。

 

台風やらで雨が続きやっと落ち着いたタイミングで妹1と食事に行く約束をしていたのだが、なんと子が熱を出してしまった。

これで2度目のスケジュール変更となってしまったため、妹1には申し訳ないことをしたが子が心配だった。

多少食欲がなく動きが緩慢なところを除けば、普段通りに笑ってはしゃぐ元気さを見せてくれたので、とりあえず自宅で様子見することにした。

最近ハマっているアニメは「おさるのジョージ」だ。

猿ってどうなのよと思っていたが、見始めるとストーリーのシュールな面白さとジョージの愛らしさにわたしがすっかり虜になってしまった。

ジョージはアニメの猿だけどもおしゃべりをしない。

その代わり知能が高く、名探偵さながらにさまざまな問題を自己流で解決していく。

各地を飛び回る学者(?)の男性と旅をしていてホテル住まい。

都会暮らしの猿なのだ。

とても表情が豊かで、赤ちゃんの愛らしさとも似た魅力が詰め込まれていて見ていて飽きない。

ナレーションの女性の声もすごく良い。

気取らず伸びやかで、程よく個性的でとても耳に残る。

ああいう喋り方になりたいと思うほどだ。

そんなわたしが夢中になっているジョージに子もややハマってくれたようで、オープニング曲では毎回わたしとともにリズムに乗って踊るようになった。

なんとも平和な時間である。

これはなにかと使えるぞと思い、アニメに見ハマる子を放置して家事をしていたところ、いつのまにか「孤独のグルメ」に番組を変えられていた。

 

 

 

 

【記事を書かせていただきました】

魅惑の不思議スポット『西海楽園』の30年 – ばりぐっど

 

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明治から昭和初期を生きた「三角コレクター」徳田真寿について書く

マルもいいけど、サンカクもいい。

優しく見守ってくれていそうな満月がマルなら、目を細めてじっと見つめてくる三日月が三角だ。

どちらかというと、わたしは後者が好きだ。

シャープでスタイリッシュでミステリアス。

ピラミッド、オルゴナイトなどのイメージが強いためかもしれないが、どことなくスピリチュアルな香りすらする。

“三角”には、そんな魅惑的なパワーが備わっているのだ。

 

そんな“三角”の魅力にとりつかれた徳田真寿(1867~1944年)という人物が、明治~昭和初期の長崎県北松浦郡江迎、現在の佐世保市江迎町にいた。

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写真中央あたりの、明らかに周囲とは違う出で立ちの人物が徳田氏だ



 

▲徳田氏のコレクションをみにいく

 ここが江迎町

長崎県北部に位置し、2010年に佐世保市編入合併されるまでは北松浦郡だった。

平戸藩の本陣が置かれ、多くの人々が通った街道(平戸往還)の宿場町としても知られる歴史ある町だ。

 

また、『快感♥フレーズ(少女コミック小学館)』でおなじみの新條まゆ先生の出身地としても知られており、個人的には歴史のコクと恋愛の甘酸っぱさが入り混じった不思議な印象を抱いている。

 

徳田氏のコレクションが収蔵されているという江迎支所をたずねた。

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左手の白い建物が江迎支所。右手は墓地だ



支所の中に入ると、入口からほぼゼロ距離で窓口がある。

そこに向かって、池の鯉にランダムにエサを投げ入れるがごとく「あの、徳田真寿さんの…」と緊張気味に声を掛ける。

こういうとき、特定の人に声を掛けて無反応だったらどうしようという防衛本能が働くのだ。誰かわたしのコトバを拾ってくださいと願う。

すると、「ああ、いいですよ」と窓口の奥の方にいた職員さんが返事をしてくれた。

江迎町すばらしいと思った。

 

 

ここに収められているのは、この町で金融業で財を成していた徳田氏が愛した“三角コレクション”だ。

コレクションは、三角形のアクリルケースに大切に保管されていた。

職員さんのこだわりポイントである。

それぞれがまるで結界に守られているかのようにも見えた。

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杯を洗うために水を入れて酒の席に置かれていた器。「さかずき洗い」とも言うそうだ。杯がこれまた三角だったら、ピタッとはまって光り出しそうである

 

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茶卓などの漆器は、すべて輪島塗の特注品だ。

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徳田氏の印鑑だ。今見ても実に斬新なデザイン。お墓の形をしたものまである


印鑑が入っている箱には、「大正三年実印ト共に調印ス」とある。

なんと実印だったとは。今の時代ならギリギリ許されるだろうか。

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バトルえんぴつを思い出す形をしている

展示品はまだまだ他にもあって、いかに徳田氏の財力が凄まじかったのかがうかがえる。

職員さんに色々とお話を聞いてみると、どうやらコレクション散財がもとでご家族も苦労されていたとのことだ。

 

地元民によって「天下の奇人」と称されるまでに奇妙な行動を繰り返していたという徳田氏。

自身も「頓痴奇屋(とんちきや)主人」だと称していたらしい。

 

  • 趣味は旅行、古銭・切手の収集、絵画。旅行時には紋付きの洋服に袴ばき、シルクハットと特大の懐中時計を携行という特異な姿で、鉄道の運賃始め旅先ではすべて一銭銅貨で支払った。あまりの奇行ぶりに警察に通報されることもあり、警察側から道中護衛をつけるのが例となった。
  • 十代の頃から三角形に興味を持ち、家具や調度品、食器、実印から果ては自らのまでも三角にさせた。曰く、「三角形はに通ずる。三角形を合わせると円になる。円は時間・空間・無限の発展性を表し、安定性もあり、一円融合の精神ともつながる。三角の膳をつなぎ合わせれば車座になり、みな輪になって喜びを共にできる」という。
  • 年賀状暑中見舞い等の時候の挨拶状も洒落をふんだんに用いた特徴的なものであった。
出典: 徳田真寿フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より引用
 

 

一見大金持ちで好き放題なイメージだが、徳田氏が富を得るまでの道のりは、決して楽なものではなかったという。

それを打ち消すかのように、むしろ前向きになるように、奇人を装っていたのではないかという印象すらある。

とにかくものすごくエネルギーがある人物なのだ。 

 

▲徳田氏のお墓を参ってきた

さいごに、徳田氏の墓にお邪魔した。

 

話には聞いていたが、これも三角だったとは。

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実に職人泣かせなフォルムである

台座から鉢まですべてが三角だ。

自身がねむる場所までも三角…。

ここまで徹底しているととても清々しい。それにはかなりのエネルギーを要したことだろう。

ちなみにお墓に刻まれている文字は、「○十院殿釈有耶無耶大居士」で「レイジウインデンシャカウヤムヤダイゴジ」と読む。

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お墓の文字が金色なのは、九州地方の特に長崎県に多く見られるもの。 その由来は中国の行事「中国盆」の、金を燃やす風習に由来するものではないかと言われている。


 

●三角形をあわせると円になる

徳田真寿氏が遺した言葉の中に

 

「三角形はに通ずる。三角形を合わせると円になる。円は時間・空間・無限の発展性を表し、安定性もあり、一円融合の精神ともつながる。三角の膳をつなぎ合わせれば車座になり、みな輪になって喜びを共にできる(出典: 徳田真寿フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より引用)」  

とある。

 

とてもポジティブで惹かれる言葉だ。

わたしももし何かにくじけそうになったら、神龍を呼ぶばりに三角のものを集めまくってやろうかとおもう。

 

 

ぜひ佐世保を訪れる機会があったら、ちょっと足を延ばして徳田氏のこだわりと生き様にふれてみてほしい。

 

ちなみにこの徳田真寿氏だが、江迎町では立派なイベントコンテンツとして「ガイド付きとんちきや展」が開催されていたりする。

詳しくは3月に開催されている「肥前えむかえ繭玉まつり」で検索してみてほしい(※イベント内容は変更になる可能性あり)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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