浮き足立つのは春のしわざ
Instagram post by Chihiro Yamamoto • Feb 4, 2019 at 2:25pm UTC
朝、洗濯物を干す時に、わたしのブラのパットがころんとテーブルに落ちた。
入れなおすのが面倒だったので、そのまま乾かしておこうと置きっ放しにしていた。
夕方、洗濯物を取り込もうと部屋を訪れると、まるで若手窯元による焼き物展のフライヤーのような味わいになっていたので、嬉々として写真に収めた。
これは傑作だ、画像に文字を入れてニヤニヤする。
しかしものがものなので、一応シェアする前に夫に確認をした。
夫は特に何も言わず、文字のカーニングを数分かけて直していた。
SNSのコメントで、お義母さんとは大喜利のようなやりとりで楽しかったが、「ぱっとそうは見えない」というコメントに隠されたパットを見抜けなかったことが今回一番のくやしさだった。
そんな、パットが入っているかわからない美乳をわたしは目指している。
子を携えて、いまお世話になっている事務所へお邪魔した。
スタッフ兼ライターとして働くのは育児ママがほとんど。
作業をしている間に子が泣いても、あやしてもらったり代わりに抱っこしてもらったり至れり尽くせりだ。
子育てに厳しい日本の光景とは思えない。
そうだ、ここはノルウェーだ。
社長も穏やかだし北欧のお方なんだ。
けど実はバイキングの血が入ってて怒ると怖いんだきっと。
家具はぜんぶIKEAだ。そうに違いない。
子は事務所を出るまで心地よく過ごしていたようだ。
楽しい時間が過ごせたので、わたしの心も小躍りしていた。
浮き足立つのは春のしわざ。
なぜなら、車を走らせながら、「早岐茶市までに変面師になりたいナァ」と思いがよぎってしまうぐらいだからだ。
家に戻り、小腹が空いたのでご飯をいただく。
チャイルドシートから解放された子は、寝かされたソファで手足がちぎれんばかりに伸びとバタバタを繰り返しながらニコニコしていた。
「キャハー!サルがシンバル叩くやつみたい!おもちゃのあおきにあるやつ!」とわたしとお義母さんでケラケラ笑う。
なんという家族だ。
台湾茶をいただく。
綺麗な花が描かれたパッケージで、お味もとてもフローラルだった。
ほどよく熱いと、身体にゆきわたる感じと鼻から抜ける香りの両方が味わえて良い。
と、いつもお茶のんで色々わかってる風に書いたが、あまり飲まない。
杏の透明感のあるナレーションが耳にすっきりと入ってくる。
画面に映るのはコウモリの糞と甲虫類なのに、とても意義のある、生命の営みのように感じる。
石灰岩でできた針山は無機質ながら美しい。
特別種の緑が岩からニョッキリ自生するほど、脈々と命の水が行き渡っているのだ。
グヌン・ムル国立公園のクリアウォーター洞窟系。
アリの巣状の洞窟は、水がある限り、これから何百年かけて広がっていくんだろう。
猫がトイレの外でウンチをした。
老猫なので仕方がないのだが、一応怒っていることは態度で示すことにした。
寝るとき布団に入ると、猫が顔の側にもぐりこんでくるのだが、
「こっちこないで〜」と、猫の顔をぐいと押しやった。
スマホをいじってふと横を見ると、猫が遠慮がちにわたしの腕に沿うように体をのっけていた。
子の手足バタバタは、夕方からとどまるところを知らない。
いつもは照明を消して少し経つと寝息が聞こえるが、落ち着かない。
昼間おとなしくしてたから動きたいのだろうと、ファスナータイプのおくるみを解放していたせいでもあるだろうが。
見ると、ふとんがこんもりマグマのように隆起していた。
そのままボルネオ島の針山になるんじゃないかと思った。
【記事を書かせていただいてます】
【日常あれこれ】
ありがとうございます〜!!
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年2月4日
そう、オタク女子ならば経験する、相方に自分の内を見られるというシチュエーション…人間力が試されますよね。わたしもいつか穏やかにあの日(1日だけではないですが)を笑えるようになりたいです。
1日1回検索してわたしを思い出してください
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年2月4日