パンツは食い込んでいない
お義母さんがちょっと旅行に出ることになった。
さみしいのでお見送りしたいのとなにかしらお役に立てばと思い、子をチャイルドシートに乗せて車を出し、バスセンターまで送る。
本当は福岡空港まで行きたかったが、運転技術のなさで断念することになった。
やはりまだ、夫なしで高速道路と鳥栖ジャンクションを攻略する度胸は備わっていない。
わが身だけならまだしも、子やお義母さんがいる限り、道を間違えたときのリスクはあまりにも大きいからだ。
無事にお義母さんをバスセンターに降ろしたあと、一旦自宅に戻って体制を立て直してから再び子とお花見に出かけた。
この日は夫の半ドンデー。
夫が帰ってくるまで果たして何箇所巡ることができるかというタイムアタック要素も含めつつ、天神公園と干尽公園、烏帽子スポーツの里の3箇所を訪れた。
運転中は日差しが車を照りつけ、かなり暑かった。
水分補給にはかなり気を遣いながら、方々に咲き開く桜を子を連れて見て回る。
休日ということもあり、どの場所も人で溢れていた。
スポットを移っていくうちに、だんだん桜に対して感覚が鈍くなっていくことがわかる。
はじめに観た時の感動がやや薄れてしまっているのだ。
とても贅沢な感覚だとも思うが、なんだかさびしいし、もう少し感動中枢が働いてもいいのではないか。
それが長続きするひとほど、きっといつでも楽しいのでとってもお得なのではないかとおもう。
山の田ダム近くの公園も行きたかったのだが、駐車場所がわからなかったので断念した。
きっとあそこはバス推奨なのだろう。
残念な気持ちに後ろ髪をひかれつつ、ここで切り上げて帰宅することにした。
子に離乳食を食べさせてのんびりする。
ここのところスプーンへの食いつきが良く、とても食べることにポジティブな印象を受ける。
このままモリモリ食べてくれるようになってくれるといいのだが。
夫が帰宅したあと、パスタをガーッと作って食べた。
フライパン1つでミートソースを作り、麺を投入して一気に仕上げる。
もちろん簡単レシピを拝借したのだが、これがなんとかうまくいった。
しかし、野菜の数量は大きさによってまちまちなので判断が難しい。
レシピ通りに玉ねぎ1個を投入したのだが、通常のものよりもでかすぎたのか、具沢山なミートソースになってしまった。
夫が麺を食べ終え、残りをトーストに載せて焼くレベルの多さだ。
これにはちょっと反省した。
せっかくなので、まだ子をお披露目していないひとに会いに行こうということになった。
戸尾町の小料理屋SAPPANのママのところに連れて行き、子を見せるととても喜んでくれた。
このお店は、夫が見つけてくれたのだが、「生そば」の看板を見てふらりと入ったら小料理屋だったという感じだ(となりの空きテナントのものがそのまま残っているらしい)。
子を見せると、ママはとても喜んでくれた。
子を乗せたベビーカーをそのまま店内に置かせてもらい、少しの時間お邪魔することにした。
話も弾み、つわの煮物と、さっぱりとした味付けの手羽元をいただく。
ママは話がとても面白い。
たまたま夫の地元界隈とつながりがあり、しかもギリヤーク尼崎や山海塾を知っているなど、妙にわれわれと合うツボの持ち主だ。
ちなみに夫は、SEKAINOOWARIのフカセに似ているというママの謎の思い込みから「セカオワ」と呼ばれている。
おそらく初来店時の服装がモッズコートだったからであると思われる。
SAPPANで過ごしたあとは、京町のバーLAVISHへ向かった。
“バーの体験版”をうたうこのお店は、雰囲気もよく常に若い年齢層の客で賑わっている、
夫の同級生が経営に関わっているのだが、この日はお休みだったのでマスターに言付けをし写真撮影だけしてお店を出た。
最後に、夫の友人がいるクーシェに向かう。
ベビーカーをずずいと置かせてもらい、恒例の抱っこタイムが始まった。
夫の友人とその母は子の許婚の親と祖母、という設定なので、呼び名はお義父さんとおばあちゃんとなる。
先日コストコで購入した麻辣ピーナッツをつまみながら酒を飲む夫。
わたしはこの日限定のパフェをいただく。
子は盛大にスタイを濡らしながら、われわれの動向を見守っている。
夫が読書会で知り合ったという男性が店にやってきた。
カウンターに並んで会話をする。
この店の特徴だが、ややL字になったカウンターは、客同士の顔がよく見えるので会話に発展しやすい。
名も知らないひとと盛り上がることもしばしばだ。
「ライターネームのPKって、パンツ食い込んでるって意味ですか?」と彼に尋ねられた。
無論、パンツは食い込んでいない。
パクチーが好きなのでそうしたのだが、あとで英名はコリアンダーだということがわかったが改名が面倒でそのままにしていたのだ。
しかし若者界隈では、パンツ食い込んでるの意味でPKを使うことがあるらしい。
ちなみに夫は、サイコキネシスのことだと思ったらしい。
まだ、サッカー好きなんすか?と言われた方が良かった気もするが、今後どこかで自分の過ちをフォローしておかねばと決心した。
夫の友人がカメラを新調していた。
カメラの性能に驚く、というリアクションはたぶん死ぬまで続くのだろうと思わざるを得ない美麗っぷりだった。
新しいカメラがほしくなった。
【記事を書かせていただいてます】
【日常あれこれ】
そにーのすごいカメラ、良すぎるのほほほほしくなった@hrc164 さん撮影
PKは「パンツ食い込んでる」という意味もあるらしいので、あえてパクチーのことだよとここで主張しておく
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年3月30日