怪談絵本はなぜ必要か
佐世保市のローカルスーパー、エレナのインスタグラムアカウントがアツい。
セール内容以上に、従業員や社内イベントにクローズアップした投稿が多く、たとえば物流倉庫のエレベーターや開店前に店内掃除をする主任さんのようすを映した動画がストーリーズで流れていたりと、なにかとマニアックかつシュールで面白いのだ。
そして今年は60周年ということで、色々な取り組みがなされているようだ。
以前、「させぼ通信」というメディアでエレナについての記事を書かせていただいたので、よろしければ是非ご覧になっていただきたい。
あの赤いゾウさんのスーパー、エレナの「アノ歌」のひみつを探ってみた | させぼ通信
夕方は子に絵本を読んでいた。
ミロコマチコさんの「けもののにおいがしてきたぞ」が、絵本の枠を超えて良かった。
鬱蒼とした森の中でうごめく、もはや実在しているのかしていないのかわからない動物たちは、きっと子どもにとっての未知の世界を表現しているようで、
そのパワフルな胎動やうねりが絵からバシバシ伝わってくる。
動物たちはどんな形状をしているのかもほんの一部しか描かれていないためハッキリとした名前すらわからない。
この絵本の言葉でいうと「けもの」に統一されるのだろう。
そんな「けもの」たちが森でうごめくさまを伝える文章も絵筆でそのまま書かれていて、まさに絵の一部だ。
一番面白かったのは擬音だ。
森のざわめき、降り注ぐ雨、雷の音に加え、けものたちの鳴き声が森の音の一部となっている。
それらは、ワンワン、ニャーニャーといった、これまでわたしたちが大人たちから教えてもらった動物の鳴き声とは一線を画す。
とても不思議な音なのだが、声に出してみると、意外と読み方というか、動物っぽくハマるのだ。
しかも反復して読んだり、ぽつりと静かに読んだりと、読み手の工夫次第で何回でも楽しめる。
たぶん次の日に読めば違う声色になるし、また違う日に読めば、違う声色になるのかもしれない。
ちなみに子は、絵に圧倒されているといった様子で、あちこちせわしなく見回していた。
うーん、これは、ちょっとほしい。
こうして、図書館にお世話になりつつも、ほしい本がもりもりと増えていくのであった。
絵本を読み終わってようやく、今日が返却日だということに気がついた。
あわててお義母さんに子を託し、図書館に車を走らせる。
あまり長く滞在できなかったので、猛スピードで次の絵本を物色した。
そのときに見かけたのだが、「怪談絵本」や「妖怪絵本」なるものがあることに気がついた。
どういう需要なんだ。
子どもを怖がらせてどうしようというのだ。
「いうこときかないと、こいつがやってくるぞぉ」というやつなのか。
子どもをたくさんあつめて、みんなで怖がってキャーキャー言いあうイベントならまだわかるのだが、マンツーマンでそれをする意味がわからないのだ。
と思いつつ、京極夏彦原作の妖怪絵本があったので思わず借りた。
そう、いっそ、こういうホラーな世界に美しさや魅力を感じたうえで読む分にはとてもポジティブなことだとおもうのだが。
しかし、おばけや妖怪、地獄絵図などを面白がれる年齢というのは、まだまだ先のような気がする。
ちなみに、京極夏彦の絵本は夫に読んでもらうつもりだ。
小松菜とツナとなんか野菜をいろいろ入れて「コマツナツナな炒め物」をつくった。
それっぽい名前をつけてしまえば、普通の野菜炒めもそれなりの風格になるような気がした。
寝る前に「パンク侍、斬られて候」のラスト30分を観た。
銀魂っぽさを超越した終わりかただったので少しホッとした。
【記事を書かせていただいてます】
【日常あれこれ】
お義母さんが作ったお菓子が美味すぎて止まらぬ
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年4月9日
エレナさんのインスタのストーリーズいいなぁ。主任による開店前の掃除風景って。なかなか見れないだろう。
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年4月9日