夫とその友人と、酔っ払った勢いで行って以来、ボウリングをプレーするのは久しぶりだった。
ガーターをかまし、一度もスペアを出さずに終わったが意外にもスコアは2位だった。
ここのボウリング場は老朽化やらなんやらのため3月末で閉館する。
一日びっしりと大会のスケジュールが入っていたり、受験を終えた高校生の姿もちらほら見られたりと、おそらくふだん以上の賑わいを見せていた。
1プレーしかしなかったにもかかわらず、身体にドッときた。
お義母さんがお昼ご飯を作ってくれた。お義母さんが作るひじきが非常に美味い。
お酢が入っているらしく、ひじきの食感とごま油の豊かさにマッチしていて、とてもクセになるのだ。
スナック感覚でひょいひょいイケるので、つい食べ過ぎないようセーブをかける。
分厚いアルミのプレートにライスと魚と野菜を盛ると、まるでアジアの食堂で食べているようなビジュアルになった。
そのあと、最近は形がないものに価値が置かれる時代になったよねという話をしつつ、自室に戻って仕事をした。
夫は仕事の時、集中力を持たせるためにカフェインをむさぼる。
帰宅時には、お腹ぺこぺこでさらにカフェインでふらふらという満身創痍な状態だった。
夫は晩御飯をモリモリ食べはじめた。
お腹にものが溜まるまで頭を使う話はナシにしてくれ、という。
よほどらしい。
わたしもお腹が空いていたので、子が大人しくなったのを見計らってモリモリ食べた。
納豆4パックを丼にうつしかきまぜ、ネギと卵でかきこむ。
お義母さんに作ってもらったひじきと野菜を温めてかきこむ。
アボカドをスプーンでぐるりとすくい、ライスの上に落とす。醤油とごま油、レモン汁をついと垂らして仕上げに卵でアボカド丼を。
千と千尋の神隠しのワンシーンさながらに、食べものがするすると胃に収められていった。
お義母さんにメモを残していたら、隣から夫が子が喋っているかのように見せかけて「わたしの好きなタイプは、天児牛大です!」と話しかけてきた。
影響されやすいので、わたしの手は勝手にするすると山海塾のイラストを描いてしまった。
お腹も満たされ、身体が完全に寝るモードになったのでみんなで布団に入る。
時計を見たらまだ21時で爆笑した。
さすがに早すぎるだろう、ということでゆるゆると会話をしながら夫はテクテクというスマホゲームを始めた。
GPS機能を使い、リアルな周辺地図を踏破しながら大きな高須院長や小林幸子を倒していくゲームである。
佐世保のビリヤード場の話になり、ハスラーの話からイアイアハスターへと派生しクトゥルフ神話の話になった。
高校生のとき、ゲームを持ち込んではいけない環境下でどう遊ぼうかと考えた結果、紙とペンだけでゲームを作ってしまおうと至ったらしい。
バトル鉛筆的なやつだったらしいが、仕切り上手な夫はそれ以来ゲーマスしかやらされていない。
人狼ゲームでもゲーマスかもしくは疑われて真っ先に消されるという、0か1しかない役回りだ。
本人的には一番人と関われて一番頭が使えるポジションであれば問題なさそうだが。
ボウリング場でゆらゆら帝国の夜行性の生き物3匹のPVを観た話になり、アレクサに曲をリクエストしたら「ゆらゆら帝国の、生き物3匹という楽曲は見つかりませんでした」と返された。
そこは機転をきかせていきものがかりでも流してほしいところだった。
結局スマホから曲を流し、夫は猫を抱えて魅惑の二拍子を刻んでいた。
わりとたくさん手をガブガブされていた。
【記事を書かせていただいてます】
【日常あれこれ】
家が何回か経つぐらい劇場にお金をつぎこむってすごすぎる
— chirolpakutiaji (@chirol1660) 2019年2月19日