ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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ミルクから納豆巻きを食べた子だっているのだから

久しぶりの遠出で体力を消耗した。

ただでさえヘタレなほうだったが、妊娠と出産を経てますます衰えてしまったらしい。

特に筋肉が壊滅的だ。

ちょっとの動きで筋肉痛になるようになったし、小学生の頃から家と学校・職場の往復は徒歩を貫いてきたほどの徒歩好きだったが、もはや歩き方すらガタガタでひどいものだ。これはトホホである。

というわけで、というのも言い訳がましいが、体力の回復がまったく追いつかず、昼近くまでだらだらずるずるとしていた。

子に「ごめん今日ちょっと昼まで寝るわ」と言ったらキャッキャと笑ったあとスヤスヤ寝た。

母親の昼(まで)寝に付き合うとは、なんたる親孝行者か。

赤ちゃんはこの時期で一生分の親孝行をしていると聞いたことがあるけれど、来世分ぐらいしてもらってるんじゃないか、大丈夫か。

ちょっと体力も回復したところで、よいしょと起き上がり2人でお義母さんのところへお邪魔した。

外は曇っていて今にも雨が降り出しそうだが、佐世保の文字に曇りマークがついた天気予報を信じた。

 

ここ最近は、お義母さんと一緒に子の離乳食タイムを過ごすことが多い。

いま流行りの応援上映ならぬ応援離乳食だ。

「よっしゃあ!食べたぁ!戻したぁー!!まだまだー!うん、うまい!」みたいなことを2人でワイワイ言いながら子が食べる姿を見守る。

鳴り物みたいな母と祖母に囲まれて、子は淡々と離乳食をぶじゅぶじゅしている。

 

この日は、新しく開封したかぼちゃとさつまいもだった。

先日購入したにんじんとポテトは、開封して常温で2日置いていたら速攻で小さなケセランパサランみたいなカビがポワポワとついてしまった。

無添加たる宿命なのだろう。

こんなにも無防備なのか。

そしてわたしたちが今食べている食材がどれだけ添加されまくっているのかも実感したわけだが、30年以上そんな食生活なので今さらそんな極端な健康志向に走ろうとも思わない。

とりあえず離乳食は開封したら即冷凍という教訓はさっそく活かされることとなった。

黄色いペースト状の離乳食をじっと見つめ、身を乗り出す子。

まずわたしが味見をしてみたが、甘さを出すためにてん菜が使われており、控えめながらもじんわり優しい味わいで美味しい。

子はわたしの顔とスプーンを交互に見る。

「こりゃあおすすめだぞ」と、顔に出ていたのかもしれない。

スプーンを子の口に運ぶと、勢いよく食いついてきた。

そして出さずに飲み込んだ気がする。

きっとその味が気に入ったんだろう。

口の周りを黄色くして満足げだった。

とはいえ、たぶんまだ満腹になるにはまだまだな量だとは思うが、地道にやっていくしかないのだろう。

夫の友人のゴッドマザーが、「この子は1歳ぐらいまでミルクを食べてある日いきなり納豆巻きをモシャモシャ食べた(そして今や180cmの巨漢になった)」的なことをおっしゃっていたので、なんとかなるか、と少し楽観的に考えている。

 

古紙をリサイクルに出そうというお出掛けの口実をつくり、子とともに外に出た。

が、雨がポツポツ降り出してしまった。

せっかくチャイルドシートに子をセッティングしたので、家にいることがもったいなく感じてしまい決行することに。

車を走り進めるごとに雨足が強くなり、わたしの後悔の気持ちもだんだんと強くなった。

なんとか目的地に到着し、紙袋にまとめた古紙を捨てる。

家に帰ると、なにかが足りないことに気が付いた。

財布だ。

古紙をまとめていた紙袋に、そのまま入れてしまっていたのだ。

手荷物を少しでも減らそうとしたことが裏目に出た。

全身から血の気が引く。

子に悟られて不安になられても困るので、つとめて陽気にふるまった。

内心は1秒でも早く現場に取りに戻りたい焦りでいっぱいだ。

子は返事をするかのようにうんちをした。

このタイミングでかよオオォ!!と思いながら、「わはは、いきむ顔もかわいいねぇ!」とニッコリ微笑みかけることで子にも自分にも心にゆとりを与えようとした。

星野源の恋を歌いながら軽快にオムツを取り替え、再び車で古紙回収場所に戻った。

財布はなんとか無事に回収できた。

もう今日は帰って寝ようと、少し落ち込んだ。

 

お義母さんが作ってくれた晩御飯を夫と食べる。

こないだ美味しいと言ってくれたレシピをわたしも作ってみたので、それも出した。

「違うメニューがいいと思うよ」と、夫は言いつつ平らげた。

満腹になったかとおもったが、その後なぜかお腹が空いた。

時間は21時を回っていたが、トースターできつね色になったパンが寂しそうにしていたので、上にチーズを載せて焼いてみた。

飯テロのひとになった。

わたしのチーズトーストが、どれだけの方々の食欲を刺激したかは知る由もない。

 

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PKやまもと | させぼ通信

 

 

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