ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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大人の香りに近づくのも成長だ

今日も、子の口もとはジューシーだ。

ひとくち餃子のようなフォルムにバブルがまとわりついている。

ほんとうに、つねにブクブク言っている。

水分の放出に余念がない。

「そんなに出して大丈夫?」と、おもわず心配になるほどだ。

離乳食を開始してから、明らかに食欲と消化の具合が変わってきたような気がする。

劇的なのはやはり汗のかきかたと、ほんのり体臭が変わってきたことだ。

乳臭さがなくなってきた…というと少し下品だが、純粋にミルクとボディソープだけの香りだったのが、食材が胃を通った結果そうなったというか、なんともいえぬ香りがするようになった気がする。

早い話が、わたしたちの香りに近づいたのだ。

ほんの数センチほどだが。

そして汗のかきかた、これは、季節的なものもあるのかもしれない。

お出かけ時に乗せるチャイルドシートは、わりと短時間でむわっとなるし、寝起きなんてしっとりのレベルじゃない。

地下アイドル「あしのうら☆もいすちゃあ」から「足裏ウェッティー」への進化を実感した。

そんなわけで、やっとピジョンの両手持ちマグ的なやつを購入し、湯冷ましを飲ませることに。

タイミングとしては、お出かけ中や帰宅後、お風呂あがりや号泣後などだ。

しかしこちらが望むようにグビグビと勢いよく飲んではくれず、吸口を含むや否や、この世の終わりのような顔をする。

ミルクと比べたらそりゃあ不味いものだろうが、そんなに絶望するほどだろうか。

本当に水分が必要になったら飲んでくれるだろうと気長に持たせていると、あれやこれやと持ち手を変えつつ再び口に運んだ。

家族から「おーっ」と歓声が上がる。

そして、子はまたこの世の終わりのような顔をした。

 

離乳食にプラスして、ミルクせんべいを食べさせてみることにした。

最初なので、せんべいを子の親指の爪ほどの大きさほどに割ってから口に運ぶ。

子はなんのためらいもなくパクッと食べたが、その後すぐに湯冷ましの倍ほど眉間にしわを寄せていた。

「これはなんだ、これはなんだ」という戸惑いの声が聞こえてきそうである。

柔らかくなったカケラがぼろっとこぼれたので、指でつまんでふたたび投入した。

すると、すでに柔らかくなっていたからか、もくもくと食べた。

しかもまだ食べたいと言わんばかりに身を乗り出してくる。

ほんとうにわかりやすいなぁと思いつつ、せんべいをバジッと半分にして手に持たせてやる。

手首を動かしたり、持ちかたを変えたりしながら自分なりに工夫して食べている様子にわたしもお義母さんもテンションがあがった。

徐々にできることが増えるのを目の当たりにした喜びは、ポケモンが技を覚えるのとは決して比べ物にならないほどのものだ。

 

「見せたいものがあるからデイリーまで迎えにきて」と夫から電話があったので、子とともに車で向かう。

すると夫がまたまた愛をくれた。

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驚くべきは、サーティワンカップアイスのチョコミントがあったことだ。

デイリーストアーは、なぜかハーゲンダッツと同じぐらいの値段のサーティワンアイスを取り扱っている。

オーナーの、というよりは本社の意向のようだ。

前職での配達作業で週に一回訪れていたデイリーストアーで仲良くなった可愛い女の子の店員さんが教えてくれた。

「チョコミント、ないんですね」とガッカリした気持ちもしっかり伝えた気がする。

ちなみに当時は人気フレーバーのキャラメルリボンやポッピングシャワー、ストロベリーなどが冷凍ケースに並んでいた。

チョコミント好きがチョコミントの次に好きであろうフレーバーが、ポッピングシャワーである。

なぜなら味がミントベースだからである。

しかしチョコミントに比べると優しい味で、主役はミントではなくあくまでアイスに散りばめられた赤と緑のパチパチキャンディチョコなのだ。

実質、チョコミントと言えなくもない。

わたしもチョコミントの次にこの味が好きである。

というわけで、まぁまぁ高い価格で躊躇していたわたしは、ポッピングシャワーにやや心動かされ、財布のひもを緩めることになる。

ちなみに、わたしがチョコミント好きになったきっかけはサーティワンのチョコミントだ。

かつて四ヶ町アーケード内に店舗があった時代。母に連れられて入ったお店で食べた味。

それがもう20数年後まで続く好物となるのだから、もはや運命である。

サーティワンのチョコミントは、色もさることながら、チョコの含有率がミントに対して黄金比なのである。

しかもややビターなのだが、口どけが良いのでミントアイスとマイルドに絡みあい、しかもミントも甘さ控えめな大味ながらも香り豊かなのである。

この大味でありながら香り豊かというのが意外とミソで、なかなか他のアイスでは出会わない味だ。

唯一、ガリガリ君でおなじみの赤城乳業だけがその味を成し得ている。

ミントアイスは甘すぎてもダメだし、クールすぎてもダメだ(今年発売された「やりすぎチョコミントバー」は、チョコミントというジャンルではないが好きになった。歯磨き粉アイスだ)。

おまけに見た目も重要で、青すぎても緑すぎてもいけない。

ミントグリーンだ。

ちなみにチョコミントの色は、多めの青に少量の黄色を足して作られているらしい。

黄色はベニバナ由来で、青はミドリムシの仲間のスピルリナ由来なのだという。

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すごいじゃないか、チョコミント

スピルリナは、スーパーフードとしてサプリなどで摂取されているという。

ということは、だ。

やはり美容にいいんじゃないか。

どうりであれだけ食べても体重が増えないわけだ(ここ3ヶ月ほど乗ってません)。

スピルリナの存在が、チョコミント0kcal説の新たな裏付けとなったわけである。

ところで、チョコミントアイスの白は論外である。

ハーゲンダッツでミント味が出てすぐ飛びつき、フタを開けて色が白かった時のガッカリ感といったらだ。

青色1号を足すかミントグリーン色の紙を見ながら食べてやろうかと思ったほどだ。

結局なにが言いたいのかというと、いつもチョコミントを買ってきてくれる夫に、わたしはいつも犬のように尻尾を振って喜んでいるのだということである。

 

 

 

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PKやまもと | させぼ通信

 

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