ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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ドラマーが赤子をあやす巧さはエグい

夏のイベント準備のため、会場へ下見に行った。

夫が都合で来れなかったため、わたしと夫の友人と、出演してくれるバンドのメンバーさん1人という、超異質な組み合わせとなった。

夫の友人もバンドメンバーさんも、イベントや音響のことについてはかなりのベテランなので、会場とのやり取りは安心して任せられるのだが、それは労働の比重的に全くよろしくない。

いったいわたしになにができるのかを考えたが、子連れで場を和ませることぐらいしか思い浮かばず呆然とした。

コミュ障を盾に、これまで情報のやり取りやコミュニケーションをすべて夫任せでやってきたツケが回ってきたのだ。

しかしなんとかやるしかない。

下見が終わるころには、ちゃんと二本足で立っていられるよう気をしっかり持っておこうと自分を奮い立たせた。

なんやかんやアワアワしているうちになんとか無事に終わった。

子連れでよかった、わたしは平和をぶら下げて歩いているんだなと心からそう思った。

 

会場の下見後、懇親会を経て、バンドメンバーさんをわが家に泊めることになった。

これまで数々のゲストをわが家に招いてきたが、彼はその中でもダントツで子に気に入られていた。

ドラマー兼バンドのMC担当だからか、あやすテクニックがえげつないのだ。

均一なリズムを繰り返したかと思えば変速し、あいだに挟むフレーズもコロコロと変え、終始子の興味を引きまくっていた。

本人は「3歳児からが得意」だと言っていたが、0歳児でも余裕でブイブイ言わせることができるレベルだ。

おかげで、子は史上稀に見る興奮っぷりでずっと黄色い声をあげ続けていた。

そうして上がり続けたボルテージはしばらく下がらないようで、寝る間際までずっと瞳孔が開いていたように思える。

しまいには彼が寝ている階下に向かって呼びかけるかのように泣いてしまっていた。

もはやロミオとジュリエットだ。

わが子はこの歳で早くも恋を覚えてしまったというのか。

子の行く手を阻むビーズクッションが、防鳥ネットでつくったバリケードが、この恋の障害を可視化しているようでもある。

いくつものドラマを経て、成長していくのだよ…

と、しみじみと薄眼になっていたつもりが、いつのまにか寝てしまっていた。

子も、布団の上でうつぶせになり、ブランケットを口元にぎゅうと握りしめながら寝ていた。

とてもヒロイックな寝姿だった。

 

 

 

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【日常あれこれ】

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先日、夫の友人のご自宅にお邪魔した。

お子さんのイスに我が物顔で座っていた子は、物をあえて落として、大人の反応を見ながらキャッキャしていた。

(夫の友人による撮影)