俺らの未来は共通テーマ
イベントに行ってきた。
このイベントは夫が関わっていたもので、「WIRED」日本版の元編集長と「ライフさせぼ」編集長との対談である。
テクノロジーの視点を通じ、地方の生活について考えるというものだった。
かつての職場の上司で、物を書くことの楽しさと厳しさを教えてくれた人物が登壇するということで、この機会を逃したくなく、無理を承知で子連れで挑んだ。しかし案の定、開始30分も経たぬうちにぐずられてしまい退室してしまった。
その後は会場である鯨瀬ターミナルをウロウロしたり、授乳室で子のオムツ替えやら水分補給やらをしたり、車で涼んだりと時間を持て余しまくった。
Kindleを持ってくるべきだったと後悔した。
ターミナル2階の外通路からあたりを見渡すと、させぼ五番街やみなとターミナルが一望できる。
みなとターミナルの2階には芝生の広場が設置されていて、よくダンスの練習や撮影に使われていたり、ときにカップルの青姦現場にもなっていたりする。
今回は高校生とおぼしき女子たちがダンスに打ち込んでいた。
ターミナルの裏手側では、若い男性が数人集まりサイファーを行なっていた。
遠くからではあるが、一生懸命にラップを披露している声が聴こえてくる。
とても爽やかな光景だった。
抱っこ紐にとうとう我慢がならなくなった子が、唸りながら身をよじらせて降ろせと訴えてくる。
その気持ちはすごーくよくわかる。
しかしどうしたもんかと悩んだ結果、車内に戻り好きに立って遊ばせることにした。
結局その後、対談イベントが終わるまでを外で過ごす羽目になってしまった。
対談が聞けない切なさより、子の可愛さに目を向けることにした。
バラバラと家路につく参加者の方の波に逆らうように会場へ向かう。
すれ違いざまに感想を伺うと、とても良かったという声が聴けた。
参加者として来ていた母に話を聞くと、地方暮らしについて結論らしい結論はここでは出なかったのだという。
しかし西の果てでこんな機会はなかなかないということで、いたく感動していたようすだった。
現状を簡単に変えることはできなくても、一石を投じること自体に価値があるのかもしれないと感じた。
夜は懇親会で、ここでも子連れだったが周りの方に可愛がってもらえたのでよかった。
このような環境が整っていることだけでも贅沢なことだ。ありがたいと思わねばならない。
来月出産予定の子が来ていたので、ささやかなエールを送った。
会場近くの駐車場まで子と歩いていく。
万札しかなかったので、近くのTUTAYAで簡単そうなWordPressの本を買った。
ターミナルの2階からは、昼間サイファーをしていた若者がさらに人数を増やし、ラップバトルに興じていた。
“俺らの未来”というフレーズがちらりと聴こえてきた。
考えるスタイルは違えど、みなさん共通のテーマのようだ。
買ったWordPressの本は、表紙の優しいナチュラルさに対してゴリゴリな難易度の高さだった。
夫に手渡し、わたしに役立ちそう(理解できそう)な部分をピックアップしてもらったが、全体の2割ほどしかなくガックリした。
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