ヤマモトチヒロのブログ

佐世保在住フリーライターです。育児日記に混じって、地元佐世保の歴史や文化、老舗や人物について取材撮影執筆した記事を掲載しています。

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鍋の〆のように風呂に入れる

週末は雨が降らない予報だった。

ということで、あわてて洗濯機を回し、物干しざおの長さが許す限り干しまくった。

干し納めかと言わんばかりに干しまくった。

たとえ空気が明らかに湿気をまとっており、今にも雨が降りそうな曇り空だろうが関係ない。

ハンガーのズレ防止の洗濯ばさみをバチっとはめて、風の通り道をつくった。

ここまでやれば、乾こうが乾くまいが関係ない。

洗濯機の中を空っぽにしたという事実だけで、わたしの心は満たされたのだ。

 

お義母さんと、夏になったら庭にプールを出していいねという話をしていた。

それはとても名案だ。

わが家は庭の向かいには木々しかなく、人様の迷惑になることもないだろう。

わたしも遥かウン10年前、父方の祖母の家の庭でプール遊びに興じていたものだ。

簡単な水着だか半裸かで過ごしていた気がする。

午前中の涼しいうちに水を溜め、日中の日差しですっかり温くなった水に長々と浸かり、日がやや落ちる15時頃にようやくあがるのだ。

ときどきやってくる尿意とふいに水面に着地してくる虫と戦いながら、常に遊び動き続けていたので、それはもう海へ行った帰りのように身体はクタクタなのである。

そして当然のようにシワシワである。

その後、祖母がクーラーでガンガンに冷やしている部屋で着替え、決まってガチガチに固まったホームランバー(バニラ)を手渡されるのだ。

すっかり冷え込んだ身体には実は負担だったらしく、半分くらいの確率で腹を下していた。

そんな懐かしい光景と、女児用水着に身を包んだわが子の姿を思い浮かべ思わずニンマリする。

可愛いに決まっているじゃないか。

なんなら全裸でも良いぐらいだ。

「お友達とかみんな呼んで水遊びしたら、きっと可愛いわよねぇ」とお義母さんが言った。

全裸で遊んでいる子の想像から脳が抜けきれなかったため、とってもヌーディーな子どもたちがプールで遊んでいる姿が目に浮かんできた。

可愛いがとても異質で、桃源郷のような光景だ。

昔の水遊びの光景としてはセーフだとしても、現代では違法フィルターがどうしてもかかってしまう。

そこで、いまKindleで夫と一緒になっている本「全国マン・チン分布考」のことを考えた。

女性と男性の局部の呼称の全国的な分布を調べた本で、汁っ気ゼロの純日本語学的な内容である。

そのなかで、基本的な局部の名称は、子どものものに親が愛情を込めて呼ぶために名付けられた、という内容があった。

そのことを思い出し、そうだ、プールで幼児たちのヌードを見てほっこりするのは、愛ゆえだと今一度自分に言い聞かせた。

勝手に違法なものにしてはいけないのだ。

それはちょっと、道具の使い方を誤った事例だと思う。

「プールの最後に入浴剤入れて、そのままお風呂みたいにしちゃえば後が楽ですねぇ」

「お鍋のシメみたいよねぇ」

などと話しながら、夏の楽しみがまた1つ増えたと思った。

 

夫は翌日のトークイベントの準備で大忙しだった。

わたしに手伝えることはないだろうかと思案しているうちに子とともに眠りこけてしまったことを軽く反省している。

夫は真夜中にようやく寝室に現れ、倒れこむようにして眠った。

仕事以外でも充実していることはとても良いことだし、苦痛と快感が入り混じった、とてもクセになるものではないかともおもう。

もちろん彼の体調などが心配ではあったが、納得のいくまでやり遂げてほしいと思った。

そんな彼が関わった明日のイベントが、とても楽しみでなぜかわたしまで緊張してしまった。

 

 

 

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