聞けども聞けどもイエモンだった
いろんな体位で猫を持ち上げるのがブームだ。時に首を絞めてしまうこともあるので、親たちは注意している。
✳︎
✳︎
最近Amazonプライムで「ドラゴンボール超」を観ている。
原作に対してどうのこうの、という話はよく聞くが特に気にしない。
わたしはドラゴンボールシリーズは好きだがファンであるとはとても言えない。
悟空の妻・チチが牛魔王の娘だということも最近知ったぐらいだし、「桃白白」
なんて言いたいから言うだけのレベルだ。
本当のファンに大変失礼である。
では、ドラゴンボールのアニメを何故観てしまうのかというと、単純に野沢雅子の声が好きで鳥山明氏の絵のテイストが好きなだけだ。
あと、何も考えずに頭を空っぽにしてボーッと観ることができるのもいい。
幸い、子の食いつきも良いので、わたし一人だけ好き放題しているという罪悪感を抱くことなく視聴している。
OP曲がチャーラーヘッチャラーの時代で感覚が止まっていたため、超の吉井和哉氏のOPには多少戸惑ってしまった。聞けども聞けどもイエモンである。
さらにストーリーの合間で使われるBGMにチャーラーヘッチャラーのアレンジ曲が使われていたりするのでズッコケてしまう。
とりあえずぶっ続けで10話近くまで観た。俺TUEEEEな破壊神ビルス様にみんなが(まさかの神龍までも)ヘコヘコしまくっているのがとても悲しくなった。サイヤ人5人分で誕生した超サイヤ人ゴッドはとってもジューシーなさくらんぼ色の髪をしていた。
そのあたりまで観て、とりあえず番組を変えた。
超、と書いてスーパーと読むんだよなぁと思ったとき、ふと父方の祖父のことを思い出した。
昔は船乗りをやっていて、祖父母の家にはなにやら怖い置物やらお面やらがよく飾られていた。
たしか、海外からチンパンジーを連れ帰ってきて、そのまま父のペットにしていた気がする。父は、チンパンジーの飼育はとても大変だったと振り返る。
祖父は常にウイスキーやら度数の高いお酒を昼夜問わず飲んでおり、いつも酔っ払い状態だった。
彼の部屋にお邪魔すると、所狭しと並べられたVHSが。近所でレンタルしてダビングして、というのが本当に大好きだったようで、わたしたちが観るようにとディズニーアニメやアンパンマンなどもかなり膨大な数をダビングしていた。
その中にドラゴンボールもあった気がする。
それを毎週遊びに行くたびにガンガン観ていたので、わたしは当時のアンパンマンやドラゴンボールに関してはめちゃくちゃ詳しい。歌も歌えるぞ。
そんな祖父は、わりと口が悪かった。暴言とまではいかないが、子どものしつけに影響が出ると心配して母が顔をしかめていたぐらいだ。
もちろん悪意があったわけではなく、多少の愛着を持って発言していてくれたのだということは幼心なりにわかってはいたのだが、その言葉の中にどうしても理解ができないものがあった。
わたしたちの名前の頭に「スーパー」をつけるというものだ。
わたしならば「おい!スーパーチヒロ!」と呼ばれるわけだ。はじめは何が何やらわからなかったが、勢いが良かったので特に気にしていなかった。
理由を聞きたかったのだが、祖父は早くに他界(酔っ払って階段を踏み外し落下してからあれよあれよと弱ってしまった)してしまったので、いまでも「スーパー」のワードだけが頭の隅に残っている。
そんなことを、「ドラゴンボール超」きっかけで思い出した。
【日常あれこれ】
納期がちょい先だった案件、やっぱり今夜中に終わらせようかと迷いながら何故か板チョコを食べてしまったのでベッドに引き返せず、そのまま勢いで最後まで終わらせたので板チョコは結果0kcalですおやすみなさい。
— ヤマモトチヒロ@佐世保在住フリーライター (@chirol1660) 2020年1月17日