おたまに映るイエローストーン国立公園
やっと梅雨入りするようだ。
前年と比べると1週間ほど遅れているようで、こりゃ水不足になりゃせんかと、父が心配していた。
ぶ厚い綿のような湿気に雨の気配を感じながら、晴れているうちにやれることをやっておこうとせかせか動いた。
気持ちだけはせかせかしていたが、身体はどんよりだった。
午前中に買い物を済ませ帰宅してから、スマホをソファに放り投げ、泥のように昼寝した。
まだ遊び足りず、わたしの上にマウントしてくる子の笑顔が、今にも閉じそうな瞼の隙間から目に飛び込んでくる。
すまん、ちょっとだけ休ませてくれと顔を背けると、子の小さい両手がわたしの髪をむんずとつかみ、右へ左へ引っ張りまわす。
頭皮がぎちぎちと伸び、その度にうぅ、うぅ、とわたしは声を漏らしてしまうが、痛みに負けじと覆いかぶさってきた眠気に意識を手放した。
目が覚めると1時間半ほど経っていて、隣を見ると、子がわたしの服にしがみついてスヤスヤと寝ていた。
そのあと子は、わたしに起こされるまで眠り続け、結局いつもの食事の時間が1時間ほどズレ込む形となってしまった。
お義母さんが、先日持ち帰ったビーツを使って野菜スープを作ってくれた。
わたしが出掛け先でもらったものだが、どうしていいかわからず持て余していたところだったのでものすごく助かった。
ビーツといえば、ロシア料理のボルシチに使われる食材で、あの鮮烈な赤色は野菜独自のものだ。
鍋のふたを開けると、色水のような赤が目に飛び込んできた。
にんじん、ひよこ豆などが綺麗に染まっている。
そのまま布を突っ込んだら綺麗な作品が出来るかもしれない。
オリーブオイルが入っているようで、おたまが置かれた皿には、黄色とピンクの不思議なグラデーションができていた。
なんとなく、イエローストーン国立公園を思い出した。
皿に盛り、白いテーブルに置くとこれまた美しかった。
夫が青リンゴを大量にもらっていて、スムージーをつくってくれたのだがこれがまた黄色かった。
あと緑と青と紫の食材で食卓と胃袋をレインボーにしてみたかった。
梅雨があけたら実際につくってもいいかもしれないなぁと思ったりした。
特に何か進展することもなく、梅雨明け前の1日はあっという間に終わってしまった。
【記事を書かせていただきました】
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【日常あれこれ】
それはそうと、昨日はビーツのスープとりんごのスムージーをいただきました。赤と黄色でした。